平成19年に成立した「地理空間情報活用推進基本法」(NSDI法)では、主に二つの技術に関する利用促進の共通基盤を構築する方向性が示されている。 一つは「衛星測位システム」、もう一つは「地理情報システム」、どちらの技術も、今後の社会で重要な情報インフラとなるのは間違いない。 最初の「衛星測位システム」とは、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)のように複数の人工衛星からの電波を受信することで、位置を特定するシステムのこと。今ではGPS受信機を搭載したカーナビや携帯端末、測量機器など、「衛星測位システム」を使用した製品はたくさん見ることができる。あなたのポケットにも入っているかもしれない。 では、もう一つの「地理情報システム」とは何か? 関係者の方には失礼ながら、こちらの方が知名度は低そうだ。 二つの技術は関連性が高く、現在では切っても切り離せないものとなっているが、今回は、あえて「地