日本国内における各種研究費について紹介してきた本連載。今回は番外編として、個人事業主として研究を行う「独立系研究者」の小松正さんにお話を伺いました。生態学や進化生物学が専門の小松さんですが、組織に属さず一体どのようにして研究を進めているのでしょうか。 ――小松さんは組織に属さない「独立系研究者」として活動されていると伺いました。普段はどういった形でお仕事をされているのですか。 独立系研究者とは、ひとことでいうと個人事業主としての研究者です。個人事業主なので、企業や大学、NPOなどのプロジェクトを個人で契約し、研究統括や実験計画、データ解析などといった研究に関する業務の委託を受けて、その研究チームに入るという形をとっています。システムエンジニアやプログラマの方など、IT系などの分野ではよくある働き方ですよね。弁護士や会計士なども、個人の専門家として働いていらっしゃる方は多いです。業務スタイル