福岡県うきは市で2020年度に見つかった西ノ城(にしのしろ)古墳(3世紀後半~4世紀初め)で、初めての現地説明会が25、26日に開かれる。調査が進むにつれ、全国的にも珍しい不思議な形状であることがわかってきた。市教育委員会は「呼びようのない形をしているのが最大の特徴。ありのままの形を見てほしい」と参加を呼びかけている。 西ノ城古墳は当初、長径約37メートル、高さ約10メートルの楕円(だえん)形の墳丘の東西に、短い突出部が付いている状態で発掘された。こうした形状から、九州では例のない「双方中円墳」と考えられた。 しかし調査が進められた22年度、東側の突出部が従来考えられていたより10メートルほど長いことがわかった。また突出部の付け根部分に、前方後円墳に見られる「造り出し」という壇のような施設も見つかった。 こうした特異な形の古墳について、市教委は23年度も調査を続け、より明確に形状を把握し、