神奈川県鎌倉市の「鎌倉花火大会」が一転、開催されることになった。実行委員会が今夏の中止を表明していたが、松尾崇市長らが21日に会見し、市の主催で7月19日に実施することを明らかにした。 大会の運営を実質的に担っていた市観光協会が、市の補助金が得られないことを理由に実行委から脱退。実行委が今月10日に開催断念を表明していた。 市は来週初めに新たな実行委「鎌倉を愛するものがつくる花火大会実行委員会」(仮称)を設置。開催費用の一部をクラウドファンディングで集めるなどし、開催にこぎ着けたいとしている。松尾市長は「中止は残念との声を多く頂いた。伝統をつないできたイベントを中止したくないとの思いで、実施することにした」と話した。 「鎌倉の三大観光行事」とされる花火大会は1948年に始まり、今夏で69回目になる。(菅尾保)