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美術史に関するshigak19のブックマーク (20)

  • nix in desertis:早稲田大・文学部&文化構想学部・世界史の入試問題で掲載された西洋美術作品リスト

    <序> 大学受験では,大学・学部・日程ごとの傾向をつかむことが重要とされ,こと世界史においてそれは記号選択や論述の量といった出題形式と,出題される時代・地域・分野の偏りと解される。中世・近世ヨーロッパ史の出題が確実にある一橋大や,中国史の出題割合が高い名古屋大や立命館大などがその代表例であろう。その中で今回クローズアップするのは,早稲田大の文化構想学部・文学部では西洋美術史を扱った出題が必ず存在し,多くの作品の図版が掲載されるという点である。しかも,ほぼ必ず最後の大問にまとまって置かれているところまで定型で,これは極めて特徴的である。文化史の出題が多い傾向を持つ入試問題自体がさほど多くない中,さらに細分化された西洋美術史から必ず出題されるというのは類例を見ない。文学部に進む者は中国思想を志そうが社会学を志そうが西洋美術史は必ずたしなんでおくべしという強い意識が見られる。なお,例のモノクロで

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    shigak19 2022/08/07
    「明らかに少ないのが18世紀末から19世紀半ば」/「ブレダの開城」は『ヨーロッパ近世の開花』の印象というか、今思えば中公世界の歴史新版は表紙を美術系で統一だったのかと
  • nix in desertis:日時指定された異世界へ(ロンドン・ナショナル・ギャラリー展)

    Twitterで流れてきたTweetに「美術館とは,気軽に行ける異世界だった。日時指定で行けるようになっても気軽さがない」というものがあって,非常に強く同意していた。なんとなく美術館に行くのが億劫になっていたが,それを言語化できずにいたところであったので,まさに我が意を得た言葉であった。それでも異世界への思いは絶ち難く,重い腰を上げてイープラスのアプリを起動して,やっと行ったのが西美のロンドン・ナショナル・ギャラリー展であった。 展は展示数が61点と少なかったが,非常に豪華だった。こういう海外の大規模美術館から借りてくる時は目玉展示が数点,後はまあ……ということになりがちであるが,今回は紛れもなく端から端まで目玉展示になるものがそろっていて,極めて満足感が高い。コロナ禍に巻き込まれて全然集客できていないのが非常にもったいない。ついでに言うと,宣伝もゴッホに偏っていたのはちょっともったいな

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    shigak19 2020/08/16
    成程音楽や演劇映画は混雑しない代わりに「日時指定」の指定席か/「イギリスのスペイン絵画受容がナポレオン戦争を契機としているからだそうで,であれば確かにグランド・ツアーの後に持ってくるのが正しい」
  • nix in desertis:もっと宗主にフォーカスを当てた展示でも良かったのかも

    昨年11月に西美のハプスブルク展に行っていた。近年の西美は研究寄りでこういう企画展は少なかったので,久しぶりという感がある。まあでも2018年にもルーベンス展はやっていたか。展示品は大半がウィーン美術史美術館所蔵のもので,少しブダペスト国立西洋美術館のものと西美の所蔵品が入っている。 ハプスブルク家600年の歴史を追いながら関連する事物を展示するという形の展覧会であるが,さすがに当の最初期の展示は無く,最初に登場する宗主はマクシミリアン1世である。よって600年というのは誇張で,20世紀も無いことを考えると400年の歴史が正しい。個人的にはルドルフ1世なりルドルフ4世建設公なりのものでもあれば持ってきてもらいたかったところ。ともあれ,「中世最後の騎士」マクシミリアン1世がスタートというのは時代の切れ目としては綺麗で,第1章が豪華なプレートメールの数々というのは人目を引き,展覧会としては成

  • nix in desertis:船旅が実に楽しそう

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    shigak19 2019/11/01
    船の模型までありましたな。しかしセーヌ川とかオワーズ川とかの航行ってどの程度技術が要るのかなあと
  • nix in desertis:曜変天目茶碗コンプリート

    ゴールデンウィークの翌週に,関西まで足を伸ばして曜変天目茶碗を2つ見てきた(ついでにフェルメール展にもこの時に行った)。1つは奈良国立博物館で,藤田美術館展。藤田美術館の2022年のリニューアルに備えての大展覧会である。ただし,私自身はすでに藤田美術館の曜変天目茶碗を見たことがあったので,今回はどちらかというと見たことがなかったという同行頬付の付添に近い。藤田美術館の所蔵品自体も,今回ほど豪華ではなかったが以前にサントリー美術館の企画展で東京に来ていた折に見ているので,そう新鮮味は無かった。曜変天目茶碗の感想はこの時と変わらず,すごいにはすごいのだが稲葉天目ほどの神秘性は感じない。他の展示物では,彩色が残っている快慶作の地蔵菩薩立像や,13〜14世紀の中国の作品と見られるマニ像の掛け軸あたり。確かに地蔵菩薩には見えないが,その時期の中国にこれを制作できるほどのマニ教の集団がいたのかという辺

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    shigak19 2019/11/01
    確かに奈良では余り大きな荷物の人を見かけないけれど、基本的に皆徒歩だからなのと東大寺・奈良博に行く前に宿舎に荷物を置くからだろうか
  • nix in desertis:Nothing Escaped His Brush

    サントリー美術館の河鍋暁斎展に行ってきた。河鍋暁斎は作品が多数残っていることもあって比較的頻繁都内で企画展が開催される画家であるが,不思議と単独の企画展には行っていなかったので今回が初めてになる。 幕末から明治にかけての日画家で狩野派の系譜を引き継ぎ……というところまでは狩野芳崖や橋雅邦と同じ,生まれた年代もほぼ同じなのだが,この二人が日画壇の表舞台で政治に深くかかわり,美術史の華々しいところで活躍した(ので高校日史の教科書にも載りやすい)のに対し,河鍋暁斎は純粋に画家として活躍したので出自の割には別枠扱いになっている。そこに不思議さは全く無く,知名度がワンランク下がるのも当然だと思うのだが,そのことでかえって出自の共通性が覆い隠されているとは思う,作風が奇抜で,ぱっと見では狩野派よりも奇想の系譜に見える(しそれはそれで間違っていない)のが原因だろうか。筆禍事件があって弾圧も受けて

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    shigak19 2019/02/26
    ジョサイア・コンドルの下りにへーとなって藤森照信『日本の近代建築』上、岩波新書を引っ張り出してみたら、ちゃんと194頁で言及されてた。建築史も美術史の素養があるともっと色々面白いんだろうなあと
  • 西洋美術史おすすめ本まとめ

    西洋美術史おすすめを訊かれたら、とりあえず小学館の『西洋美術の歴史 1〜3』 https://t.co/gwgTUfb5wQ と、ちくまプリマーの『西洋美術史入門』『西洋美術史入門 実践編』 https://t.co/KtG9vhFpGj を勧めている。中級以上なら中央公論新社の『西洋美術の歴史1〜8』 https://t.co/AHb01FVk4Z 。 — 壺屋めり (@cari_meli) February 4, 2019 小学館の新書のタイトルをまちがえる痛恨のミス(ほんとうは『西洋絵画の歴史』)。 西洋美術史の入門書、いっぱいあってどれを読んだらいいのかわからんもんね。というわけで、以下おすすめポイントとともに列挙していくぞ。 とりあえず通史が知りたい 最初に挙げた小学館ビジュアル新書の『西洋絵画の歴史』シリーズ全3巻は、とりあえずルネサンスから現代に至る美術の流れを知るのに、最

    西洋美術史おすすめ本まとめ
  • nix in desertis:デュシャンの大回顧展と,それ以外の何か

    東博のデュシャン展に行ってきた。デュシャンと言えば20世紀前半に登場した芸術家で,やりたい放題やった人という印象であるが,その大規模な回顧展である。主要な作品は概ね出展されており,実際に彼の画業が一通り追える展示構成になっていて,作品制作よりはチェスに打ち込んでプロプレイヤーになっていた時期(ローズ・セラヴィという別人格を作っていた時期)も含まれている。 1887年生まれのデュシャンであるが,最初はとりあえず伝統絵画の勉強から初めてキュビスムに一旦はまっている。展示されていたキュビスムの作品は名前を伏せられたらまず間違いなくブラックの作品と勘違いするような見事なもので,若かりし頃の彼の勉強の様子がうかがえた。10年ほど年下のマグリットや,さらに10年ほど年下のポロックも全く同じコースをたどっていて,若い頃の作品を見るとそれぞれフォーヴィスムやキュビスムの作品がある。そこから独自の芸術を切り

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    shigak19 2018/11/13
    「並んでいるものは一級品なのにキャプションが意味不明で首をひねる」それは確かに逆の意味では見逃せないが…しかし天下の東博の日本前近代に関する蓄積を想像するに確かに不可解
  • nix in desertis:義教のくじ引きと秀吉の花見と

    サントリー美術館の醍醐寺展に行ってきた。醍醐寺は真言宗醍醐派の総山として,空海の直系孫弟子にあたる聖宝が開いた。9世紀後半,貞観年間のことである。実は命名に醍醐天皇と関係ない(後に帰依は受けている)。展は昨年に上海・西安を巡回してきたもので,この後には九州国立博物館に行く大規模な巡回展である。醍醐寺が空になるような所蔵物の全公開状態で中国では延べ80万人が来館する大好評だったそうだ。 密教系であるので所蔵されている仏具は修法や加持祈祷に用いたものが中心になる。制作年代は鎌倉・室町時代が多いが,たまに平安時代の,それも創建からそれほど経っていない時期のものがあり,保存状態も良くて驚く。応仁の乱で伽藍の大部分が焼け落ちたそうだが,よく残っているものだ。展示には多くの仏像も含まれ,全部で15体ほどあっただろうか,それぞれがそこそこ大きく,これで海外まで巡回したというのは神経を使ったことだろう

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    shigak19 2018/11/13
    確かに京都飛び越していきなり福岡とは九博以前なら考えにくかったのでは/そういえば大河太平記で高氏が後醍醐天皇に最初に会うのも醍醐寺だったな
  • 愛知教育大学附属図書館 on Twitter: "【今日の1冊】『美術史学の系譜』美術史学という近代的(西洋的)な学科の発展の経過を追跡。そこに見られる多様な「系」の消長や相互関係を「系譜」のかたちで浮き彫りにし、美術史学という領域の学問的限界と今後の発展の可能性を探査する。… https://t.co/i2oRcCVIR5"

  • CiNii 図書 - ベラスケス : 宮廷のなかの革命者

    ベラスケス : 宮廷のなかの革命者 大高保二郎著 (岩波新書, 新赤版 1721) 岩波書店, 2018.5 タイトル読み ベラスケス : キュウテイ ノ ナカ ノ カクメイシャ

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    shigak19 2018/07/23
    多分15年ぐらい積読しそうだけれど10年後には品切重版未定な気がして偶には新刊で買っておくという積極的積読主義
  • レンブラントの新たな作品発見 40年超ぶり、競売で落札の肖像画

    レンブラントの肖像画。オランダのアムステルダムにある美術館「レンブラントの家」で(2006年3月30日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / ANP / JUAN VRIJDAG 【5月16日 AFP】オランダの美術専門家が15日、2016年に競売で落札した肖像画が、これまで知られていなかった巨匠レンブラント(Rembrandt)の作品だったことが分かったと明らかにした。レンブラント作品の発見は40年以上ぶり。専門家はこの作品を約13万ポンド(約1900万円)で落札したが、実際の価値はそれをはるかに上回るとみられる。 公表したのは美術商でもあるヤン・シックス(Jan Six)氏。1634年頃に描かれた「若い紳士の肖像(Portrait of a Young Gentlemen)」は、競売大手クリスティーズ(Christie's)が2016年末にロンドンで行った競売で落札した。 シッ

    レンブラントの新たな作品発見 40年超ぶり、競売で落札の肖像画
  • nix in desertis:イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢に会いに行く

    新美術館のビュールレ・コレクション展に行ってきた。ビュールレ・コレクションはその名の通りドイツの実業家のエミール・ゲオルク・ビュールレが収集したコレクションであるが,実業家として大成した時期がナチス=ドイツの時期,美術品収集を開始したのも同時期。ナチスが没収した退廃芸術を競売で買い漁っていて,戦後はスイスにばっくれて収集品の返還も拒否し,それをめぐって裁判も戦っているので綺麗なコレクションかと言われると微妙である。それが2008年に大規模な美術品窃盗団に襲われ,2012年に窃盗団が逮捕されて作品は戻ってきたものの(リンク先はAFPBB),もはや財団自身では守りきれないと判断してチューリヒ美術館に寄託する流れとなった。今回の巡回展は寄託前最後のお披露目である。 この辺の話はビュールレ財団の恥と言えるのにもかかわらず展覧会でのキャプションや図録では詳細に説明されていて,「よくここまでぶっちゃけ

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    shigak19 2018/04/21
    「センター」で言及された展覧会を巡る現代史
  • CiNii 図書 - 西洋伝統絵画

    西洋伝統絵画 三浦篤著 (Liberal arts, . まなざしのレッスン||マナザシ ノ レッスン ; 1) 東京大学出版会, 2001.4 タイトル別名 Viewing paintings by the old masters of Europe Training the eyes タイトル読み セイヨウ デントウ カイガ

  • nix in desertis:バベルの塔(完成間近の方)

    都美のバベルの塔展に行ってきた。バベルの塔の他に,ヒエロニムス・ボスとピーテル・ブリューゲルを二大巨塔として,15〜16世紀のベルギーの美術品が展示されていた。土日に行ったら混雑がひどかったので(入場20分待ち),可能であれば平日に行くのを勧める。 《快楽の園》等で有名な奇想の画家ヒエロニムス・ボスは16世紀前半の当時すでに高名な画家であり,彼の生み出した怪物たちは同時代の画家たちに模倣された。そのせいでボスの作品は真贋の鑑定が難しく,特に真筆と断定されている油彩画は約25作品しかない。フェルメールよりも少ないのである。もっとも,ボスの場合は生前遅筆で作品数が少ないというよりも「断定」できるものが少ないということなので今後増える可能性はある。今回の展示でも「ヒエロニムス・ボスの模倣」となっている作品は多かった。また,ボスは版画作品も多いから油彩画に限定して”少ない”というのもお門違いではあ

  • nix in desertis:戦国時代・関東水墨画の雄

    shigak19
    shigak19 2017/05/30
    正直『ドカベン』を連想してしまって全然美術史上の位置づけも知らないという
  • nix in desertis:小田野直武と秋田蘭画

    これもとっくの昔に会期が終わっているが,サントリー美術館の小田野直武展。小田野直武は江戸後期に活躍した秋田藩出身の画家で,『解体新書』の挿絵を担当したことで有名な人物である。この展覧会では小田野直武を中心に,彼が滞在していた当時の江戸の蘭画受容やその秋田への伝播,藩主を通じた藩同士の文化交流等に焦点が当てられた。 驚くのは小田野直武の早熟っぷりで,24歳の頃に,秋田藩に鉱山調査に来た平賀源内の紹介で江戸へ。そこで杉田玄白らと知り合って,翌年には『解体新書』の出版に携わっているという。蘭画に格的に習熟したのはその後になるから,『解体新書』がきっかけだったと言えよう。今回の展覧会では江戸に行く前の頃の作品も展示されていたが,普通に上手い狩野派である。上手いには上手いが,ここから『解体新書』に抜擢された理由は人のつながりとしか言いようがないのだな,と思う程度には特徴がなかった。ともあれ,そこか

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    shigak19 2017/02/19
    まんが日本の歴史だと、平賀源内との対比で人の好さそうな優男風の作画だったな、年少で後輩キャラの桂川甫周と。夭折してたのか
  • nix in desertis:ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

    国立新美術館のヴェネツィア・ルネサンス展に行ってきた。ほとんどの作品がアカデミア美術館から借りてきたものである。ヴェネツィアと言えばフィレンツェ・ローマと並ぶルネサンスの重要都市であり,ほとんどの美術史の一般書ではきっちりとそう説明されているにもかかわらず,なぜだか高校世界史では完全にスルーされるという不可解さがある。その関係で,高校世界史はちゃんとやったけど美術には興味が無いという人にとっては,極めて影が薄いということになっているのではないか。 よく言われるのは,フィレンツェ派は描写の正確性を重視したのに対し,ヴェネツィア派は色彩を重視したということである。実際にヴェネツィア派の作品は非常に色彩豊かであり,鮮やかな彩りを持っている。代表的な画家は3つの時期に分かれて整理されていて,ジェンティーレとジョヴァンニのベッリーニ兄弟から始まる初期,ジョルジョーネとティツィアーノがいる黄金期,そし

  • nix in desertis:書評:『まなざしのレッスン2』三浦篤著,東京大学出版会

    書は大学の学部生向けに書かれた西洋美術史学入門書『まなざしのレッスン』の続編である。1巻は私の知りうる限り最優秀の美術史学入門書である。「西洋美術は一種のパズルである」ことを示し,なぜ絵画を見るためには知識が必要なのかを説き,絵画に関する基礎知識について概説している。そこに趣味としての美術鑑賞の,学問としての美術史学の入り口が用意されているのである。入門書であるので平易な語り口であり,また読む上で必要な知識を極力減らしてあり,大学入りたての文系大学生や,西洋美術というものに疑問を持つ社会人がいかにもいだきそうな疑問にちょうどよく答える名著であった。その意味では必ずしも美術史学を専攻する予定の学生の入門書というより,入門する気のない人たちにとっての方が好都合なだったとさえ言えるかもしれない。知識を覚えるためのではなくて,「なぜ知識を覚える必要があるのか」という説明の方に徹底しているから

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    shigak19 2016/06/18
    ここまで激賞されているのに、年数が掛かっているとはいえ例えば1巻の大学図書館所蔵が260館なのに2巻が143館止まりなのは惜しい
  • 美術史の教科書 まとめ

    @momokanazawa @momokanazawa スペインの「美術史」通史の教科書が届いた。カラーが豊富。イスラーム美術についても一章たててある。プレロマネスクも扱いが大きい。

    美術史の教科書 まとめ
    shigak19
    shigak19 2016/05/06
    門外漢には概説書探しの参考になる
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