池田信夫氏は、吉見義明氏が、「業者が、略取、誘拐や人身売買により連行」したケースを強制連行とは呼んでいない、と主張しているが、これは明白な誤りである。 池田信夫 blog : Economistのための慰安婦問題超入門 慰安婦の強制連行の定義も、「官憲の職権を発動した『慰安婦狩り』ないし『ひとさらい』的連行」に限定する見解と、「軍または総督府が選定した業者が、略取、誘拐や人身売買により連行」した場合も含むという考え方が研究者の間で今も対立する状況が続いている。 これは誤りだ。 吉見氏でさえ「業者が、略取、誘拐や人身売買により連行」したケースを強制連行とは呼んでいない。彼はこれを強制性と呼んでいるのだ。彼は植民地で行なわれた売春は「自由意思でその道を選んだようにみえるときでもすべて強制の結果」と定義するのだから、慰安婦はすべて強制だ。これはトートロジーである。 青字部分は池田氏が朝日新聞記事