良心に従い、公正な立場で判断をすることが求められる裁判官の不祥事が後を絶たない。今月1日にも、法務省の幹部で元裁判官の近藤裕之前財産訟務管理官が、法務省内の女子トイレで盗撮したとして送検され、罰金刑を受けた事件が記憶に新しいが、ほかにも近年は裁判官による児童買春やストーカー、盗撮、痴漢など、性犯罪事件が頻発している。 また、裁判の本業でも多数の問題が露呈している。 筆者はこれまで、判決を書きたがらず、なんでも和解にするよう強要、脅迫する裁判官の問題や、裁判官の大手弁護士事務所への天下りと癒着問題などを取り上げ、報道してきた。 昨年は、東京地方裁判所民事部の裁判長が、性犯罪被害者女性にまで和解を強要し、女性に「和解しなければ、被害者女性を本人尋問で何度も法廷に呼び出すぞ。長時間の尋問になるだろう」と非公開法廷で恫喝していた問題が発覚し、この事実を法務省や東京地裁所長にも取材して報じた(当サイ