少し前に、父がアルコール依存症で入院したため、両親と別の県で暮らしていた私は現在、実家に戻って認知症の母の面倒を見ている。 このシリーズでは、両親をサポートする「私」がその都度どのように感じたかにスポットを当てて書いていきたい。 一連の出来事はリアルタイムで起こっているので、先行きは見えない。とりあえずのゴールは「父の退院後に再び両親が一緒に暮らすこと」である。現時点では、アルコール依存症で昼夜逆転して、歩けなくなり糞尿を漏らすようになっても酒をやめられなかった父に、認知症の母は任せられない。 両親の介護は、子どもが自分の生活や人生を犠牲にしがちだ。しかし、このシリーズでは「父・母・私の3人がそれぞれ最大公約数の幸せを追求する」「私は自分の幸せを第一に考える」をテーマにしていきたい。 また、40代の私は人生をどのように終わらせていくかを考える「閉じ活」もしている。70代の両親の生き様を見守