皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【100】バットを振りました。 10行にして【言ってバットを振り】ました。1行3回ずつ。 坂口安吾『母』 青空文庫より引用。出だしだけ。 畏友辰夫は稀に見る秀才だつたが、発狂してとある精神病院へ入院した。辰夫は周期的に発狂する遺伝があつて、私が十六の年彼とはぢめて知つた頃も少し変な時期だつた。これ迄は自宅で療養してゐたが、この時は父が死亡して落魄の折だから三等患者として入院し、更に又公費患者に移されてゐた。家族達は辰夫の生涯を檻の中に封じる所存か、全く見舞にも来なくなつた。 10行の箇条書きにしました。 辰夫は秀才だったが、 精神病院へ入院した。 私が16の年、彼を知った頃も 少し変な時期だった。 これ迄は自宅で療養していたが、 父が死亡して落魄の折だから 三等患者として入院した。 家族達は辰夫の生涯を 檻の中に封じる所存か、 全く見舞にも来なくなった
