梅雨だといいながら昨日と今日は快晴だった。それなのに一歩も外出できず。いよいよ追い込まれてきて青息吐息の状態。とにかく、一つずつ片付けていくほかない。 今日は古書のことを書く元気がないので、ちょっと宣伝を。ようやく一つ手を離れたのは、7月に刊行されるむのたけじさんへのインタビューをまとめた本。岩波新書から『戦争絶滅へ、人間復活へ――93歳・ジャーナリストの発言』というタイトルで出ることになっている。テープ起こしにかなり時間がかかったが、当初の計画通り今年の夏には出せることになってホッとした。93歳のむのさんが書かれた巻末の原稿は一読の価値がある。自分がもし、90すぎまで生きていられたとして、はたしてこれほどの文章を書けるだろうか……。 もう1冊は、急きょ8月に出すことが決まった本。『文學界』で2006年8月号から12回連載した「歴史のかげに“食”あり」が、文春新書から刊行される(タイトルは