本紙1面「ブリブリ打線」(5日)の見出しに笑ってしまった。きっかけは前日の巨人・阿部監督のインタビュー記事。なかなか点が取れない打線に対して、5月29日の試合前に監督が「みんな、もっとブリブリ振っていこうぜ」と伝えていたという。この内容が掲載された夜の試合で、巨人は球団タイ記録の9連打を含めて18得点。私はドームで観戦しながら「紙面をつくる人は流れがハマって記者冥利(みょうり)に尽きるだろうな」と思った。 しみじみした理由はまだある。プロ野球選手の別の意味での凄(すご)さだ。選手名鑑では推定年俸まで記載されている。各球団の主力はちょっとでも打てなくなったりすると「年俸分働けよ」という声も飛んでくる。公衆の面前でプレーする宿命と言えばそれまでだが全部ガラス張りの毎日って凄い。 これを他ジャンルでも導入するとどうなる? たとえば「萩生田光一2728」とか「二階俊博3526」とか。例の裏金問題の