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ブックマーク / fcl-education.com (18)

  • 今、指導者に求められていることは何か スポーツ選手を育てること以上に大切なこと  | Multi Sport Laboratory

    ~選手は、俺が育てた! 2017年のデータですが、2種登録の高校3年生約60,000人のうち、Jリーガーになれたのは24名だったそうです。 確率にして0.04%。 2500人に1人。 1チーム、同じ学年に20名いるとしたら、近所の125チームの中から1人がJリーガーになるという単純計算になります。 なので、上記の発言は、それはそれは、誇ってよい素晴らしい成果であると思います。 2499人の選手たちの人生 しかし、逆に言えば、残りの2499名のほとんどは、サッカー選手としてのプロにはなれず、普通の社会人として18歳以後の人生を歩んでいくということになります(大学、社会人以後のプロへのキャリアはとりあえず置いておいて)。 ほとんどの指導者にとって、プロサッカー選手を育てるのは、ほぼありえないことです。であるならば、プロにならない子供たちといかに向き合っていくか、そこにこそ良い指導者とそうでない

  • 「運ぶドリブル」と「仕掛けるドリブル」の違いの理解に向けて コンドゥクシオンとレガテ | Football Coaching Laboratory

    前回までは、スペインの育成年代の指導者の養成、育成年代の選手の戦術理解度=プレースピードの違いについて述べてきました。 今回はスペインにおける2種類のドリブルの使い分けについて述べたいと思います。 日ではドリブルを一つにまとめて表現するケースが多いようですが、スペインでは、6歳あたりから「運ぶドリブル(コンドゥクシオン)」と「仕掛けるドリブル(レガテ)」を分けて指導しています。 運ぶドリブル コンドゥクシオン ・いつ?=前にスペースがある時(※ただし前線に優位な選手がいる場合はパスの方が優先順位は高い)や状況が硬直した時 ・どこで?=ディフェンスエリア〜中盤エリア ・どのように?=顔を上げる、細かくアウトサイドでタッチ、方向転換時にインサイドも使う。相手がいる場合、遠い足を使用し、スピードは上げ過ぎない 「優位な状況を作り出す」ために、「運ぶドリブル」は非常に大切であり、コンセプトの理解

  • 「質」より「量」の弊害 日本的サッカー指導の問題点について | Multi Sport Laboratory

    練習量は世界一の日 良くも悪くも、日の育成年代の指導方針・環境は異質である。 二部練習は当たり前、長時間行われる走り込みをベースとした練習も後を絶たない。 「量よりも質」をなんとなく意識する指導者は多くとも、どの程度の練習時間が最適な量になるのか、指導者それぞれの認識は曖昧な印象を受ける。 練習時間という点で、サッカー先進国のスペインの場合、ジュニア世代で世代で75分程度、その上の年代でも最大90分程度である。 普段1日に何も試合をこなしたり、二部練習をしている選手からすればかなり短い印象を受けるだろう。 しかし言うまでもなく、スペインは日よりサッカーが強い。 スペインと比較せずとも、イングランドの育成年代を例にあげても同様のことが言える。 日はどの国よりも長い時間練習しているはずなのに、何故かサッカー先進国に追いつけない。 このような「頑張り損」が起こる原因を文化的な背景も交え

  • 少年サッカーで強いチームの特徴 ある年代でだけ通用する戦い方やプレー | Football Coaching Laboratory

    「デュエル」という言葉が取りざたされていて、球際の激しさであったり、コンタクトの激しさ、そういったことの重要性が説かれ、育成年代からも取り組まれていくべきだとされている。 ジュニア年代で強いチームの特徴 今更そんなことを言われなくても、速く寄せる、激しく相手にコンタクトする(球際も含む)、競り合いを徹底する、カバーリングを徹底する、ジュニア年代で強いチームの特徴だ。 ジュニア年代では、技術力の不安定さや身体能力の差が激しいこと、経験値が少ないことなどから、守備面においてやることを単純化し繰り返し徹底的に行えるチームが強いことは、現場にいる指導者なら良くお分かりのことであろう。 日人の守備能力の欠如の根底は、守備=疲れる・つまらない、という図式がジュニア年代で作り出されてしまっていることも一因かもしれない。 また、この手のチームを観察すると、守備だけでなく攻撃も縦へとスピーディーなのだが、

    shimooka
    shimooka 2018/10/25
    『勝ちたいと思い負けたくないと思うのも選手であるべき』当然
  • 守備組織の構築について一から考えてみる 良い守備は良い攻撃を生み出す 後編 | Football Coaching Laboratory

    守備組織の構築を整理するうえでまず考えるべきことは、「良い守備とはなにか」という点だ。 相手の攻撃を防ぐ=良い守備なのか。 失点をしなければそれですべてオッケーなのか。 最後のところで個人の力で防げていれば機能しているといえるのだろうか。 特に育成年代においてはその段階での習得レベルと、将来的に身につけるべき成熟レベルを常に照らし合わせながら考える必要がある。 前回の記事で「守備が機能している」とは相手がボールをコントロールしている状況においても、自分たちがゲームをコントロールできている状態とまず解釈できる。 相手が糸口を見つけられない、どうやって攻めたらいいかわからない状態を作れていることが理想になる。 相手に背中を取らせない そのために大切なのが「相手に背中を取らせない」ということになる。 人間の構造上、そしてサッカーと言うスポーツの特質上、意識が自分の全方向に向けられるのが当然だ。

  • 守備組織の構築について一から考えてみる 良い守備は良い攻撃を生み出す 前編 | Multi Sport Laboratory

    守備組織の構築とはなんだろうか。 「守備は攻撃よりも整理しやすく、結果に結びつきやすい。守備は徹底することができるが、攻撃は難しい」 確かによく聞く言葉だ。 育成レベルでもそうだし、ブンデスリーガレベルでも実際に監督やコーチの口から似たような発言を聞くことは多い。 では機能している守備とはどんなものだろうか。 「守備が機能している」とは相手がボールをコントロールしている状況においても、自分たちがゲームをコントロールできている状態とまず解釈できる。 コントロールするためには相手が次にしてくる選択肢を予測し、可能な限りその選択肢をこちらの意図通りの方向へ誘導できることが求められる。 相手の攻撃を予測し続けていくために大切なのは、ゴールの位置、ボールの位置、相手の位置、味方の位置を把握し続けること。 正規のサッカーであれば11対11で行われる。 それだけの人数が、決して狭くはないグラウンドにおい

    守備組織の構築について一から考えてみる 良い守備は良い攻撃を生み出す 前編 | Multi Sport Laboratory
  • ゴールという目的地に辿り着くために 攻撃プランの構築に向けて 後編 | Multi Sport Laboratory

    攻撃の構築をプランしよう。 そう言われたらどのようなプランを思い浮かべるだろうか。 「ドリブルメインの個人技で切り崩す」 「とにかくパスの連続でコンビネーションアタック」 「最後は力だ。縦一パワーサッカー」 そんな答えが挙がってくるかもしれない。 だがこれはサッカーの試合で求められるプランではない。 どれも手段に特化したもの。 それぞれが大事だが、どれかだけを前面に押し出すことはプレーを窮屈にする。 今回のロシアW杯を見てもわかるように、サッカーとは何か一つの特徴やトレンドだけでどうにかなるものではない。 サッカーにおけるメカニズムを知り、必要とされる要素を認識し、将来的に大人になった時に身につくように、育成年代で取り組んでいく。 「ドリブル対パス」「カウンター対ポゼッション」などではなく、それぞれの要素を「いつ、どこで、どのように」使うのかこそが大事なのだ。 サッカーの試合では「自分た

  • サッカーはサッカーをしなければ上手くならない サッカーはサッカーだけをしていても上手くならない  | Multi Sport Laboratory

    昨今「サッカーサッカーをすることでしか上手くならない」という考え方が浸透している。 その意味は「サッカーを上手にプレーするための諸要素はサッカーというゲームを特徴づける諸要素の中でプレーすることで獲得される」というこで、サッカーに関する様々な思考はサッカーという文脈の上でしよう、という視点でもあり、逆に、脱文脈化された中で思考することへの注意的な意味合いもある。 また、「サッカーの高度化」も進み、海外の情報にも多く触れられることから、より早く組織的・戦術的なトレーニングを積ませることの重要性を喚起する人も増えてきたように感じる。 サッカーサッカーだけしていても上手くならない ただ、球技運動学系の理論によれば、ジュニアと呼ばれる時期においては、5~7割は全面的なトレーニングをすることが推奨される。 全面的とは簡単に言えば、サッカーだけでなく様々な運動を行おうということであり、「全面性の原

    サッカーはサッカーをしなければ上手くならない サッカーはサッカーだけをしていても上手くならない  | Multi Sport Laboratory
    shimooka
    shimooka 2018/07/04
    『意欲や関心が向くことは、何かを学ぶ際には重要だ。なぜなら「注意」や「判断」などの認知過程が活性するからであり、認知過程が活性しないところに学びはない』ホントこれ
  • 様々なGKスタイルと変わることがないGKの役割~ゴールキーピングと準備と実行~ | Multi Sport Laboratory

    GKの役割が変わる要因に、その国々におけるものの考え方やルールの変更、チーム戦術からの要求などが挙げられ、そうした変化の中でGKは様々なスタイルを確立してきた。 様々なGKスタイル 歴史的に見ると、GKはゴールエリア付近を主戦場とする反応型GKからDFライン裏のスペースをカバーする予測型GK「スイーパーキーパー」のタイプの出現という流れを見ることができる。 GKが手を使える範囲がペナルティエリア内に限定されると、主な役割はゴールエリア付近でボールを待ち構えシュートを止めることになった。 ルールの改正がGKをチームにとっての「第三者的な存在」として見なすことに繋がり、持ち場を離れた安定性に欠けるプレーではなく、安心安全を求める保守的な考えとしての「ゴールキーピング」が求められるようになったのだ。 反応型キーパーでは、「ポジショニング」によっていかにシュートを防ぐことができるか、が主な関心とし

    様々なGKスタイルと変わることがないGKの役割~ゴールキーピングと準備と実行~ | Multi Sport Laboratory
  • スペインと日本の比較~プレーモデルと今後の可能性について~ | Multi Sport Laboratory

    スペインリーガーは、試合中に何を考えてプレーしているのか。 選手それぞれによっても状況によってももちろん考えていることは違うが、共通して言えることは常にたくさんの選択肢を持って プレーしていることである。 たくさんの情報を汲み取った上で、総合的に見て、手に入れるべき目的に最適なものを選び、プレーに繋げる。 まず、それぞれのプレーモデルやシステムにおいて、ピッチの中に味方がどこにポジションをとっ ているのかを常々把握する能力が格別に高いのもスペインリーガーの特徴だ。 いわゆる”認知力”である。 筆者は、カタルーニャ地域のクラブに所属する各年代の選手(U-12~プロ、セミプロレベル) をランダムに5人ずつ選び、簡単なインタビューを行った。 その約9割の選手が、「プレーする時 に考えていることは何か?」という大まかな質問に対し、「まずは状況を知ること」と答えた。 これは育成年代からトップカテゴリ

    shimooka
    shimooka 2018/06/08
    『「プレーする時 に考えていることは何か?」という大まかな質問に対し、「まずは状況を知ること」と答えた』
  • サッカーをより面白くする存在 ゴールキーパーという唯一無二のポジションについて考える  | Multi Sport Laboratory

    いよいよW杯が目前となっている。 前回大会のノイアーのプレーやハワードの驚異的なセーブシーンのようなインパクトがあるのか今から楽しみで仕方がない。 そんな中、近年ユース年代の国際舞台での活躍同様に優秀なGKを生み出しているイングランドでは、過去2大会でゴールマウスを守ってきたベテラン、ジョー・ハートの落選と3名の若手の選出は大きなニュースとなった。 GKの歴史 ところで、サッカーの母国(英国)におけるGKの歴史は「サッカーの誕生=GKの誕生」ではないということはご存じだろうか。 当初のフットボールは、パスや守備よりもドリブルで邁進することが勇気あるプレーとみなされており、そうしたプレーで目立ちたい選手に比べ身体的に劣り、やる気がなく頑張りが足らない者が半ば罰を受けるようにゴールライン上に立たされていたり、ディフェンスの中で最もゴールに近い所にいる選手がゴールを守る役割を務めているだけで、G

    shimooka
    shimooka 2018/06/02
    『足でボールを扱いゴールを奪うだけではなく、手を使いゴールを阻止するのもまたサッカーなのだ。』
  • スポーツにおいて「良い姿勢」という絶対解は存在するのか | Multi Sport Laboratory

    昨今では、「姿勢が良い」事が競技力の向上や傷害予防に役立つとして、ストレッチングや呼吸やトレーニング等様々な方法論が主張されている。 一般的なトレーナーや競技指導者が用いている「姿勢が良い」という言葉は、静的立位における姿勢の事や競技における姿勢を指している場合が多いだろうが、この「姿勢が良い」という言葉には一考の余地があるだろう。 日国内では、ウエイトトレーニングの一般化が進み多くの競技者が若年時代からトレーニングに取り組むようになったが、それと同時にトレーニング時の姿勢と競技時の姿勢を混同して理解している選手や指導者も多数見られるようになった。 例えばウエイトトレーニングにおけるスクワットの姿勢をそのまま競技における構えの姿勢として指導しているトレーナーはたくさんいるし、レスリングや柔道の組み手争いの時にも背中のトレーニングを行うような胸郭を拡張して股関節屈曲を強調した姿勢が「良い姿

    スポーツにおいて「良い姿勢」という絶対解は存在するのか | Multi Sport Laboratory
    shimooka
    shimooka 2018/05/24
    『姿勢は「良いor 悪い」で区別するようなものではなく、プレーにおけるその局面に「適切or 不適切」な姿勢であるかが重要』
  • 〈体幹神話〉の問い直し 体幹トレーニングは競技力向上に繋がるのか | Multi Sport Laboratory

    一昔前になるが、「体幹トレーニング」というトレーニングが某有名選手を通じ、メディアで取り上げられ話題になった。その効果もあってか、競技指導者の口から「体幹が弱い」、「体幹が安定していない」等の体幹批評が聞かれる事が多くなったように感じるし、選手からも「体幹を強くするにはどんな事をしたらいいか?」と問われる事が明らかに多くなった。 競技トレーニングの現場では、そうしたニーズに応えるため様々な体幹トレーニングが提案されている。そのほとんどが腹部筋の緊張にフォーカスしたものであり、下腹部を収縮させるドローインなどはもはやダイエットにまで効果があるとされ、一般化されている。 このように多様化した「体幹トレーニング」の中から、競技力の向上に結びつく可能性が高いものを選択していくには、それぞれが従事している競技における身体の使い方を考慮する必要があるだろう。 一般的にサッカーやバスケットボール等の対人

    〈体幹神話〉の問い直し 体幹トレーニングは競技力向上に繋がるのか | Multi Sport Laboratory
  • 一対一のトレーニングで「個の力」は身につくのか なぜそのトレーニングを行うのかを考える | Multi Sport Laboratory

    ジュニア年代では、突破できること、ボールを取られないこと、ボールを持てることが良い選手の条件であり、それらが個の力という風にして捉えられている傾向がある。 そのため、突破系、キープ系の一対一のトレーニングが盛んに行われ(付随して足技系ドリルトレーニングも)、試合においても仕掛けることやボールを持つことが推奨される。 前提として考えておくべきこと・・・ 一対一のトレーニングで多様なフェイントを使い相手を抜けるようになったとしても試合で同じようにできるのだろうか。 ボールキープのトレーニングで、体を上手く扱えるようになり、ボールの置き所がよくなり、相手にボールを奪われなかったとしても、試合中にボールを奪われないのだろうか。 最も行われているこの手のトレーニングで突破力が身に付き、ボールキープ力がつくのであれば、個の育成は上手くいっているはずだ。 確かに突破できること、ボールを取られないことは重

    shimooka
    shimooka 2018/05/17
    『トレーニングプログラムを通じて「サッカー観」を学んでいる』
  • GKトレーニングを全てのフィールドプレイヤーのトレーニングに キャッチ&セービング編 FCLオリジナル動画コンテンツ | Football Coaching Laboratory

  • 選手にとって「良い指導者」とはどんな存在かを考える | Multi Sport Laboratory

    サッカー日本代表は、今年8月31日に埼玉スタジアムにて行われたワールドカップアジア最終予選オーストラリア戦にて、勝利を納め、6大会連続の出場を決めた。 世界的に見れば、ヨーロッパや南米を始めとした諸外国のレベルにはまだまだ劣るが、アジアでは強豪国の一つであり、昨今では、多くの日人選手が海外のトップリーグで活躍をし始めているのも事実である。 なぜ、日サッカー界が今のレベルに達したのか。先人たちや、Jリーグや各年代のトップレベルから幼児、小学生年代のグラスルーツまで、たくさんのサッカー関係者の努力の賜物であることに違いはない。 サッカー選手達の競技力が向上する要因は大きく分けて、競技人口の拡大、環境の整備、指導者の質•数の向上、身体的サポート(フィジカル、メディカル)、心理的サポート(メンタル)の5つである。 今回は、指導者の質•数の向上の中の、“指導者の質”について、指導者は選手にとって

    選手にとって「良い指導者」とはどんな存在かを考える | Multi Sport Laboratory
    shimooka
    shimooka 2017/10/09
    『指導者が一方的に上手くなったと思うのではなく、選手本人がこのコーチの元でプレーをしていて成長したと実感することが大切である』サッカーに限らず、コーチと呼ばれる人全般。
  • カウンターアタックがなぜ有効なのかを考える | Multi Sport Laboratory

    全体の得点のカウンターアタックが占める割合は約35%と言われています。 これを聞いて、たった35%と思った方もいらっしゃると思いますが、サッカーでは約50%がセットプレーからの得点なので、この35%という数字は非常に多い割合です。そして残りの15%はオーガナイズされた攻撃からの得点です。バルサがディフェンスラインからボールを回し、相手陣地に少しずつ近づいていきゴールを決めるシーンをよく見ますが、これが全体の約15%しか起こりません。(FCバルセロナの場合、チームとしてオーガナイズされた攻撃で得点する可能性は一般的な割合より高いです。) ではなぜカウンターアタックから得点できる可能性が高いのか まずサッカーではどういった状況で得点が発生するのでしょうか、それは相手のディフェンスの来保たれている秩序が解体、混乱している状況で発生します。 先ほども述べたように、オーガナイズされた攻撃を行う場合

    カウンターアタックがなぜ有効なのかを考える | Multi Sport Laboratory
    shimooka
    shimooka 2017/10/02
  • アルゼンチンサッカーにおけるエンガンチェ(トップ下) 各ポジションに求められるスキル | Multi Sport Laboratory

    4-4-2のダイヤモンド型のフォーメーション。アルゼンチンではこのシステムが各クラブが取り入れる最もベーシックな形式です。歴史的背景の影響もありますが、戦闘民族アルゼンチンでは各ポジションでスペシャリスト=「個」の強さが求められます。前回も述べましたが、文化的にアルゼンチンでは、相手に負けないという勝者のメンタリティを持つ前提で各専門職が集まり、同じ目的に向かってプレーをします。 エンガンチェ(トップ下)の重要性 アルゼンチンでサッカーをする選手全員が憧れるポジションが「エンガンチェ」と呼ばれるトップ下のポジションです。チームで最も能力が高く、信頼度が厚く、攻撃センスに優れた選手が選ばれます。 現代サッカーでは、FCバルセロナモデルの組織的サッカーに変わり「トップ下」と呼ばれるポジションが失われつつあります。司令塔であり、ゲームメーカー。試合を決定づける選手が年々減少しているという見方もア

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