2008年8月、グルジアでロシア軍とグルジア軍が砲撃戦を繰り広げた。それと並行してグルジアの政府機関のサイトと重要インフラはDDoS攻撃を受けてアクセス不能状態に陥った。ロシアからグルジアに対してサイバー攻撃が多く報じられていた(※1)。2012年11月、ロシアとグルジアでのサイバー戦争が新たな局面を迎えた。 グルジア側のサイバートラップ 2008年以降もロシアとグルジア間ではサイバー攻撃がたびたび問題になっていた。そして2011年初めにグルジアのニュースサイトがサイバー攻撃を受け、重要情報が窃取されるマルウェアがグルジア国内の約390のコンピュータに拡散された。このマルウェアは感染したPCのWebカメラを使って盗聴する機能も持っていた。政府機関や銀行、重要インフラなどが標的にされていた。グルジアCERT(Computer Emergency Response Team)はこのサイバー攻撃