熊本県錦町の中等少年院「人吉農芸学院」は22日、収容中の少年に成人向けの雑誌やDVDなどを差し入れたとして、男性法務教官専門官(55)を減給10%(3か月)の懲戒処分にした。 専門官は同日付で依願退職した。 発表によると、専門官は昨年3〜10月、生活指導を担当していた少年の求めに応じ、自費で購入したスポーツ紙や成人向け雑誌を十数回以上にわたって差し入れるなどした。 少年は当時、1人部屋に収容され、専門官は当直勤務時などに面接を装って物品を持ち込み、翌朝返却させていた。DVDは院内の教室で視聴させたこともあったという。昨年10月、少年への所持品検査で発覚した。専門官は「少年の心情を安定させるためだった」と話しているという。 また、監督責任を問い高崎敏和院長と上司3人も厳重注意や訓告とした。