山田 久美 科学技術ジャーナリスト 早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。 この著者の記事を見る
山形浩生 クルーグマンがこんな記事を書いている。 要するに、太陽電池のコストがかなり下がってきて、石油や石炭と張り合えるようになってきた、という話。だからもう変な化石燃料発掘はしなくていいかもしれない、とのこと。 さてぼくはこれに70パーセント賛成だ。ぼくはクルーグマンの議論の中で、石油メジャーがこれをつぶしにかかるかも、といった議論については、陰謀論もいい加減にしろと思う。その部分が15%。そしてもう一つ、石炭とそのまま横並びで比べてもダメ。日が照らないと太陽光は使えず、自然エネルギーの最大の欠陥である安定性が担保できない。それをカバーするには、コストはさらに二段階くらい――あと半値くらい――下がらないと、本当に競争力は出ないだろう。これが15%分。 でも、それ以外はすべて賛成だ。さらにもう一つ、これはロンボルグが長いこと主張してきたことだ、というのも指摘しておこう。いずれ太陽電池は安く
9月12日号の日経ビジネスでは、「未来都市フクシマ」という特集を掲載した。 福島県は原発事故による放射能汚染や風評被害に苦しめられているが、同時に再生可能エネルギーや新たな産業作りなど、未来につながる萌芽も出始めている。こういった数々の萌芽やフクシマ再興への逓減、さらには歴史の中の「3・11」を独自の視点でまとめた。 日経ビジネスオンラインのこの連載では、「未来都市フクシマ」の過程で取材した研究者や経営者、識者のインタビューをまとめる。新聞や雑誌に出るインタビューとは一味違う、語り手の思いが全面に出たインタビューになっている。「未来都市フクシマ」と合わせてお読みいただきたい。 第1回は、米著名ジャーナリスト、アラン・ワイズマン氏。同氏は2007年に発表した『人類が消えた世界』(早川書房、原題『The World without us』)で、人類がいなくなった地球上で文明の痕跡が消えて、自然
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