住友林業は2月8日、地上70階建て、高さ350mの木造の超高層ビルを2041年までに実現する「W350」計画を発表。独自の技術で耐震性などの課題をクリアする一定のめどをつけた 「木造建築というとイノベーションと程遠い印象を持たれがちだが、まだまだ技術革新の余地がある。長年培ったノウハウを武器に、世界市場も視野に入れて事業拡大を進めたい」。住友林業の中嶋一郎筑波研究所長はこう話す。 2月8日、同社は世界が驚く技術開発構想をぶち上げ、業界の話題をさらった。その名は「W350」。創業350周年に当たる2041年までに木造で地上70階建て、高さ350mの超高層ビルを建てられるようにするというものだ。 「夢物語では全くない」 中嶋所長は「詳細な技術検証を重ねて、慎重に実現可能性を確かめた。夢物語では全くない」と話す。住友林業にとって木造超高層ビルの最大の利点は、国産材の利用拡大につながることだ。 同