気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 『ミツコ』というミュージカルがある。主人公ミツコは、明治時代半ばの1893年、日本に赴任したオーストリア貴族の外交官に見初められ結婚し、夫の帰国と共に渡欧、伯爵婦人となる。夫の死後一人で5人の子どもを育て、息子の一人が欧州連合の提唱者として有名になるまでを描いたものである。結婚に当たって日本の両親は大反対、以後音信不通、渡欧後は日本への帰国はおろか、親との手紙のやりとりもせず、オーストリアで一生を終える。家では、日本語を話すことを禁じていたという。そして、ミツコの名前はゲランの香水として名を残すことになる(異説あり)。ミュージカルなので誇張はあるにしろ、当時の国際結婚は、親はもちろん、日本との縁を切る覚悟でするものであった。 ミツコの結婚から