(本稿は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』と『少女革命ウテナ』のネタバレを含みます。) 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(原作:矢立肇、富野由悠季、監督:小林寛、アニメーション制作:サンライズ)が話題だ。ネット上の評判を見ると、ウテナだ百合だという声が多い。『少女革命ウテナ』(原作:ビーパパス、監督:幾原邦彦、アニメーション制作:J.C.STAFF)は私が最も好きなアニメの一つなので、早速見てみた。 第一話を見た所、思った以上にウテナだった。「学園を舞台に学園のエリート達が決闘で花嫁を奪い合っている。そのことに憤った正義感の強い転校生が決闘を挑み、花嫁を奪取する。」という物語の基本構造が全く同じだ。学園ではなく軍隊を舞台にするとか、もうちょっとアレンジを加えた方が良いのではないだろうか。これでは原作としてビーパパスをクレジットした方が良いレベルだ。 もちろん、決闘方法が剣からガンダムに変更さ