首都圏の台所、東京・築地市場。 79年前の、昭和10年に建てられた建物が、老朽化したことなどから、移転して新しい市場を建設する予定です。 しかし今、思わぬ問題に直面しています。 鈴木 「それがこちら、『入札不調』です。 公共工事の入札で、自治体の示した予定価格内で落札する建設業者が現れず、発注ができない事態です。 政府の経済対策や、東日本大震災の復興事業などで、工事が全体として増え、建設コストが高騰。 こうした中、全国の公共工事で、『入札不調』が相次いでいます。」 近田 「なかには、子どもの安全を守らなければならない学校の施設でも、耐震化工事の見通しすら立たないなど、深刻なケースも出ています。」