6. 移行ウィザード アップグレード・ウィザードとは、VB6などの古い形式のプロジェクトとソース・コードを.NET Frameworkで実行できる形式に変換するためのものだ。これによりVB6から.NETへの移行をある程度簡略化できるのだが、実際にはVB6のソース・コードを完ぺきに.NETのコードへ置き換えることは難しく、中途半端な変換に終わってしまい、あまり使えないという評価があったのも事実だ。それではVB2005になって、アップグレード・ウィザードはどれくらい改善されたのだろうか。本連載の最後に、この移行ウィザードの改善点について説明しよう。なお本稿はProfessional Editionをベースとして書いているが、アップグレード・ウィザードはVB 2005 Express Editionでも利用可能だ。 ■6.1 移行ウィザードの起動 VB2005のアップグレード・ウィザードは、メニ
開発の視点でみるLINQ 前回はLINQについてドメイン層の各パターンを補完することのできるテクノロジーとして紹介した。今回は開発の視点に絞って、実際にVisual Studio 2008を使用した開発手順や手法についてサンプルを紹介しながら解説していく。 まずは、データアクセスの根底にある問題点から、なぜLINQのテクノロジーが必要とされるのかをみていこう。 データベースアクセスのプログラム記述の問題点 LINQのもっとも重要なポイントは、前回記述したようにさまざまなデータソースにおける共通のアクセス手段を提供することである。しかし、より現場の実装作業に近い観点でも数多くの恩恵を受けることができる。 リスト1はADO.NETの接続型を使用したデータベースアクセスを行うプログラムの記述である。ここでの問題点は「(1)SQLが文字列であること」「(2)パラメーターの型があいまいであること」「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く