アマゾンのスマートスピーカー「Echo Dot」は読書に最適である──という話をしよう。読書といっても、Kindle本の朗読による耳からの読書である。 その前に、私とスマートスピーカーの関係について触れておく。1台めのEcho Dotが我が家にやってきたのが2018年2月。コラムのネタにしようと様々な使い方や、対応する音声アシスタントAlexaを試すものの、いまひとつ熱が入らない。iPhone、iPad、Apple Watchを手に入れ使い始めたときのような、端末に対する飽くなき探究心を自分の中に見出すことができなかった。 そもそも、声を発し一問一答で命令する行為そのものが煩わしい。米国では、連続して命令できるフォローアップモードなる機能が登場しているそうだが、日本で利用可能になるのはいつのことやら。手が空かない状態で何かを調べる場合には確かに便利だが、筆者の生活スタイルや生活動線において