会議や打ち合わせをメモ代わりにスマホで録音したり、自撮りの動画を撮ったりするなどして自分の声を聴く機会が増えているのではないだろうか。しかしながら、何度も聴いても自分の声が奇妙で好きになれないという向きも少なくない。 ■録音された自分の声に違和感や嫌悪感を覚えるのはなぜか 歌手や声優など“声のプロ”であることの基本中の基本は、自分が今出している声がほかの人にどう聴こえているかを正確に把握することだといわれている。 一方で声のプロではない我々にしてみれば、多くは自分の声を正確に把握しておらす、したがって録音された自分の声を聴くたびに違和感や嫌悪感さえ覚える。 いったいどうして多くの人が自分の声を奇妙に感じて嫌っているのか? それは実は単純なことで「本当の自分の声を聴いていないから」であると説明しているのは、米・ペンシルベニア大学医学大学院のイエール・コーヘン博士だ。 「録音して再生した方の声