木寺昌人駐中国大使 今月25日に北京に赴任する木寺昌人駐中国大使が、朝日新聞のインタビューに応じた。「中国は変わってきたし、これからも変わる国だ」と期待感を示しつつ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)国有化に対する反発については「忍耐の外交だ」と強調。対立は長期化するとの見通しを示した。 概要は次の通り。 ――今の日中関係をどのようにみていますか。 20年前に中国との仕事を(外務省中国課の首席事務官として)した経験がある。20年間で中国の経済は発展し、大変豊かになっている。相対的にこの地域で大きな国になっている。日本は、なかなか経済成長率も上がらない難しい状況になっている。 中国は我々にとって宿命の隣人、隣国で、皆さんが親兄弟を選べないのと同じだ。日本は何千年も中国と関係を持つ歴史もある。経済で世界第3位の日本と第2位の中国とがよい関係を結んで、アジア太平洋地域、ひいては世界経済にも貢献す