フィンランド国会(一院制)は22日、次期首相にユルキ・カタイネン国民連合党首(39)を賛成多数で選んだ。社会民主党や左派連合、緑の党など6党連立政権を発足させる。 4月17日の総選挙では反欧州連合(EU)の姿勢を掲げる「真のフィンランド人」が第3党に躍進したが、ポルトガル支援に反対して他党と折り合わず連立政権協議から離脱。その後も財政健全化のために歳出削減と増税のどちらを重視するかで政権協議が長引いていた。ロイター通信によると、カタイネン氏は「歳出削減も一部の増税も必要だ。(財政再建で)責任を果たさなかった国があるが、我々は彼らの仲間にはならない」と語った。(ロンドン=有田哲文)