印刷 リオデジャネイロ沖の海底油田から流出し、周辺海域に広がる原油の帯=ロイター ブラジル・リオデジャネイロ沖の海底油田で原油流出事故があり、ブラジル政府は21日、操業する米石油大手シェブロン社に対し5千万レアル(約21億円)の罰金を科すと発表した。テイシェイラ環境相は記者会見で「環境犯罪だ」と同社を非難、さらに過失や法律違反が見つかれば罰金額は6倍になる可能性を示唆した。 地元メディアによると、事故が起きたのはリオの北東約370キロ沖合の海底油田で、今月7日から流出が始まり、これまでに約2400バレルが漏れた。油田のある海域はクジラやイルカが回遊する場所で、多くの海洋生物への影響が心配されるという。 地元リオ州の環境局長は、「防げたはずの事故だ。事故の規模を隠し、対策をとるまでに10日以上かかった」と同社を批判している。同社は採掘中に油田内の圧力計算を誤ったため、原油漏れが起きたと