印刷 台北で8日、国民党の選挙デモに集まった支援者たち=小山謙太郎撮影 14日に投開票される台湾総統選は8日、選挙戦最後の日曜日を迎えた。与党・国民党と最大野党・民進党の両党が、台湾各地で投票を呼びかけるデモ行進や大規模集会を開き、動員力を競った。 国民党はこの日、4カ所でデモを実施。台北市内のデモは、再選を狙う馬英九(マー・インチウ)総統が「台湾は前進する。必ず勝つ」と叫んでスタート。支持者らが「英九、英九、英九!」「当選、当選!」と連呼しながら台北市庁舎前から総統府前まで約5キロの道を埋め尽くすような形で練り歩いた。 国民党の発表では台北のデモだけで10万人以上が参加。党支部組織、軍や公務員のOB組織、公営企業などが総動員され、北部での国民党の基盤の強さを見せつける形となった。 民進党も夕方から、台北だけでなく両党が伯仲する台湾中部の台中などで大規模集会を開き、総統候補の蔡英文