印刷 大阪市平野区のマンションで2002年4月、母子を殺害したとして殺人と現住建造物等放火の罪に問われ、二審で求刑通り死刑判決を受けた大阪刑務所職員の森健充(たけみつ)被告(54)=起訴休職中=に対する差し戻し審の判決が15日午後、大阪地裁であった。水島和男裁判長は、森被告に無罪を言い渡した。検察側は控訴を検討するとみられる。 最高裁によると、二審の死刑判決が差し戻された事件で無罪が言い渡されるのは、1972年の石川県山中町(現・加賀市)の林道で元タクシー運転手が殺害された「山中事件」(無罪確定)以来22年ぶり。 森被告は02年4月14日午後3時半〜午後9時40分の間、義理の息子の妻だったまゆみさん(当時28)と長男瞳真(とうま)ちゃん(同1)を殺害し、室内に放火したとして否認のまま起訴された。公判でも「被害者宅に入っていない」と訴えた。 購読されている方は、続きをご覧いただけます