昔、夫婦で東京に出掛けた時、たまたま増田が好きな芸術家ジョアン・ミロ(Joan Miro、スペイン。なお、スペイン語[カスティーリャ語]読みではなく、カタラン語読みなので「ジョアン」が正しい。これはカタロニアの風土を愛した、生前のミロ自身が望んで自称した由緒正しき読み方である)の展覧会が開かれていたので、二人で観覧したことがある。あれから随分と年月が経過したが、今でも時々、妻とその思い出話をする。 妻「あの時に観た、増田の好きな画家の名前は何だったっけ?」 増田「あれはミロだよ」 妻「ヴィーナスの石像の?」 増田「あのミロは地名だよ」 妻「夕暮れの畑で祈りを捧げている人たちの絵は?」 増田「あれはミレーだよ」 妻「…」 増田「それとは別に、クレーという画家もいる」 妻「?!」 増田「コローという画家もいる」 妻「は??!!」 増田「モローという画家もいる」 妻「はわわ??!?」 増田「ルオ