M2M(Machine to Machine)を活用すると、どんなイノベーションが可能なのか。本連載では、世界の先駆的事例などを通して、M2Mでビジネスやサービスを革新するためのヒントをお届けする。第1回のテーマは、M2Mの最有力市場の1つといわれる「テレマティクス」だ。 M2Mの最有力サービス・アプリケーションは間違いなくテレマティクスである。ある大手リサーチ会社の予想でもテレマティクスは有望サービスの上位にランクしている。日本ではM2Mで使いやすい通信環境が未整備であったこと、3G対応の端末が未開発あるいは高価だったこともあり、基本的に自動車メーカー主導型となっており、その認知度や普及率は欧米に大きく劣る。 欧米、特に欧州においてはフリートマネジメント(車両管理)としてのテレマティクスは、すでに長距離移動のトラックでは必須の機能だ。GPSによる位置情報把握とそれに伴う行動支援、荷主への