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ブックマーク / realsound.jp (16)

  • 『風の谷のナウシカ』に表れる宮崎駿の“矛盾”とは? 『ミヤザキワールド』と『ナウシカ考』、2冊の書籍から考察

    『風の谷のナウシカ』に表れる宮崎駿の“矛盾”とは? 『ミヤザキワールド』と『ナウシカ考』、2冊の書籍から考察 昨年末、宮崎駿に関連する書籍が相次いで2冊発売された。スーザン・ネイピア著『ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光』と赤坂憲雄著『ナウシカ考 風の谷の黙示録』だ。スーザン・ネイピアはアメリカにおける日文化と日アニメ研究の第一人者で、赤坂憲雄は『岡太郎の見た日』などの著作で知られる民俗学者である。 宮崎氏については、これまでも数多くの論考が送り出され、人のインタビューも豊富だ。日アニメのみならず、現代日文化を代表する存在と言ってもよい同氏の存在は、いくらでも語りがいのある題材であろう。この2冊は、民俗学者と海外のアニメ研究家という、全く異なる視点から宮崎駿の実像と思想を見つめている。 ネイピア氏の『ミヤザキワールド』は、宮崎氏の初期の作品から最終作『風立ちぬ』まで、その創作の

    『風の谷のナウシカ』に表れる宮崎駿の“矛盾”とは? 『ミヤザキワールド』と『ナウシカ考』、2冊の書籍から考察
  • 『BLUE GIANT』がアニメーション映画化された意義 ジャズの演奏シーンに込められたもの

    音楽、青春を描いたアニメーション映画として、ひとつ次元の異なる作品が完成したという印象だ。石塚真一の漫画を原作に、“音”と“動き”を新たに表現した劇場アニメーション『BLUE GIANT』は、アニメファン以外にも、多くの観客を惹きつける力のある仕上がりとなっている。 ここでは、そんな作が映画化された意義や、達成したものを考えながら、日映画、アニメーションがジャズを題材にすることについて考えていきたい。 「オレは世界一のジャズプレイヤーになる」と志し、仙台の広瀬川の河川敷で、日々テナーサックスを吹き続けてきた高校生、宮大(みやもと・だい)。その夢を格的に始動させるため、卒業後に東京にやってきた彼が、同郷の玉田俊二(たまだ・しゅんじ)や、若手ピアニストの沢辺雪折(さわべ・ゆきのり)とともに18歳の若手バンド「JASS」を結成し、日有数のジャズクラブでの演奏を目指すというのが、作の

    『BLUE GIANT』がアニメーション映画化された意義 ジャズの演奏シーンに込められたもの
  • 『代紋TAKE2』『ゴールデン・ガイ』の漫画家・渡辺潤 任侠漫画の人気作家はなぜ萌え絵を描き始めた?

    『代紋TAKE2』は原作・木内一雅、作画・渡辺潤のコンビで連載された。単行全62巻。 1989年のデビュー以来、『代紋TAKE2』から『三億円事件奇譚 モンタージュ』など、数々のヒット作を送り出してきた漫画家、渡辺潤。来る2月27日には、現在「週刊漫画ゴラク」で連載中の『ゴールデン・ガイ』第8巻が発売される。 実に33年に渡って漫画を描き続ける渡辺は、進取の精神を常に忘れない漫画家でもある。特に、近年はTwitterに定期的にUPされる萌えキャラのイラストでも人気で、若い世代のファンも獲得している。 それにしても、任侠漫画で評価が高い渡辺が、なぜまったく異質といえる萌えイラストを描くのだろうか。そこには、ファンとの交流を楽しむ渡辺の純粋な気持ちだけでなく、旺盛な好奇心に起因する飽くなき探求心、さらには女性キャラクターの描写で編集者から投げかけられた言葉との葛藤など、実に興味深いエピソード

    『代紋TAKE2』『ゴールデン・ガイ』の漫画家・渡辺潤 任侠漫画の人気作家はなぜ萌え絵を描き始めた?
  • アニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』をゲーム視点から分析 『2077』との共通点や違いは?

    ローンチ時点でプレイヤーの期待に応えることが出来なかったものの、時間を経てその評判を挽回し、愛されるタイトルへと変化していく。『No Man’s Sky』や『ファイナルファンタジーXIV』を筆頭に、数こそ少ないものの、そういったゲームは幾つか存在しており、その逆転に至るプロセスが注目を集める。 そのような流れにおいて現在、もっとも注目を集めているタイトルは間違いなく『サイバーパンク2077』(2020年12月10日発売。以下、『2077』)だろう。 ローンチ当初はバグの多さと(特にコンソール版における)最適化不足で多くのプレイヤーを失望させた同作だが、その勢いは2022年9月中旬を境目に一気に加速し、10月19日には公式Twitterアカウントで「4週間連続で、アクティブプレイヤーが100万人を超えた」と伝えられている。ローンチからもうすぐ2年が経過しようとしているタイトルとしては、極めて

    アニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』をゲーム視点から分析 『2077』との共通点や違いは?
    sig
    sig 2023/01/03
  • 【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察

    稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 2007年からシリーズの公開が始まった、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』。その4作目にして、シリーズ最終作となったのが、タイトルを一新した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だ。TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』、旧劇場版を経て、再び出発したシリーズが14年の長期に渡って公開され、前作から8年と数カ月を経て最終作が公開されたというのは、異例づくめといえる出来事だ。このような新シリーズのスケジュールは、庵野秀明監督はじめ作り手側にとっても予想していなかったはずだが、それでも成立してしまうというのは、『エヴァ』全体の熱狂的な人気があってこそだ。製作が長引き延期を重ねながらも、シリーズの興行成績は落ちるどころか、右肩上がりになっていった。 さらに、公開前に発表された「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」という、最終作と

    【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察
    sig
    sig 2021/03/17
  • 『私をくいとめて』から考える“新しい恋愛ストーリー像” いかに女性が“変わらない”でいられるか

    オタク女子の恋愛模様から同時代、同年代の女性の自意識を反映させた映画『勝手にふるえてろ』は、新たな波を感じさせる作品だった。その原作の綿矢りさ、大九明子監督によるコンビがふたたび実現し、さらに、のんを主演に迎えて放ったのが、作『私をくいとめて』だ。今回も現在を生きる女性の感覚を色濃く感じる内容となっている。 のんが演じるのは、東京の会社に勤めながらひとり暮らしをしているアラサー女子の黒田みつ子。脳内の相談役“A”と会話しながら日常を平穏に送るという生活を送り、“おひとり様”を満喫している彼女は、長らく恋愛から遠ざかっていたが、取り引き先の年下の営業マン多田くん(林遣都)と近所で出会い、うかつにも恋心を感じてしまう。久々の恋愛感情に戸惑いながら、料理をもらいにくるようになった多田くんは、果たして自分のことをどう思っているのか……。“A”からアドバイスをもらいつつ、みつ子はぐるぐると思い悩む

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    sig
    sig 2021/01/05
  • 『鬼滅の刃』はなぜ「完結」したのか 物語の続け方/終わらせ方を考える

    どうしたら『鬼滅の刃』の連載は続くのか? ジャンプ誌でクライマックスを迎えようとしていた2020年の春頃は、ネット上でそんな妄想やネタがよく繰り広げられていた。 特に比較されやすかったのが、「吸血鬼(鬼)退治」や呼吸法など、多くの共通点の見付かる『ジョジョの奇妙な冒険』の第1~2部だった。確かに「ボスキャラ交代」や「主人公交代」を利用した作品寿命の延長は、『DRAGON BALL』と並んで少年漫画の王道であるようにも思える。 主人公と敵勢力の交代が行われた『ジョジョの奇妙な冒険』5巻 連載中は「鬼舞辻無惨がラスボスで終了」なのかすら読者には判断不可能だったが、結果として2020年5月に最終話が掲載。ジャンプ漫画としては完結するのが早かった……というイメージが独り歩きしがちかもしれないが、ちょうど23巻で大団円を迎えたジャンプ作品なら『封神演義』(96年~)や『ヒカルの碁』(99年~)、『

    『鬼滅の刃』はなぜ「完結」したのか 物語の続け方/終わらせ方を考える
    sig
    sig 2020/12/06
  • アン・ハサウェイ、米批評家から大絶賛! 『オーシャンズ8』が参照したポップカルチャーを解説

    『オーシャンズ8』がオール女性キャストである理由はなんだろう? 答えは「女性は無視されるから」。人目の多い場所で虚をつくには、男性より存在を無視されやすい女性のほうが有利。サンドラ・ブロック演じるデビー・オーシャンは、計画遂行のためーーつまりは「プロフェッショナル」な理由で女性を集めたのである。ただし、目的は窃盗。『オーシャンズ8』は「プロフェッショナル」なアウトロー女性が集った類を見ないスター映画だ。 ファッションの祭典メット・ガラを完全再現 『オーシャンズ8』は「プロフェッショナル」な映画であると同時に、シリーズ最高級に「ゴージャス」でもある。ターゲットは、1900年代初頭、当時の女性ディレクターの名を冠したカルティエの宝石トゥーサン。その宝石をスターに着用させ、ファッションの祭典メット・ガラで盗む大胆な計画だ。メトロポリタン美術館に300人のエキストラを動員したメット・ガラの完全再現

    アン・ハサウェイ、米批評家から大絶賛! 『オーシャンズ8』が参照したポップカルチャーを解説
  • 『リズと青い鳥』『若おかみは小学生!』『ガルパン』……傑作を生み出す脚本家・吉田玲子とは

    とは、作品の設計図である。設計図が狂っていたらどんな建物も建たないのと同じで、しっかりした脚がなければ、映画もアニメも作れない。映画学校時代、「良い脚を悪い映画にすることはできる、しかし悪い脚を良い映画にはできない」と口酸っぱく講師に言われたことを覚えている。 今、日のアニメ界で最も信頼できる脚家は誰か、と問われれば筆者は「吉田玲子」と即答する。花田十輝も横手美智子も小林靖子も岡田麿里も素晴らしいが、設計図としての脚の安定感が図抜けており、ジャンルを問わず高水準の作品を産み出し続けている。 『映画 聲の形』『リズと青い鳥』などの山田尚子作品、青春映画『夜明け告げるルーのうた』、児童文学の映画化『若おかみは小学生!』や『かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』、戦車や戦艦のバトルもの『ガールズ&パンツァー』と『ハイスクール・フリート』、女性に人気のスポーツもの『弱虫ペダ

    『リズと青い鳥』『若おかみは小学生!』『ガルパン』……傑作を生み出す脚本家・吉田玲子とは
    sig
    sig 2019/01/21
  • 宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性

    「行政官僚制の日常」と「破壊の享楽」 『シン・ゴジラ』(7月29日公開/庵野秀明監督)は想像外に興味深い映画でした。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)以降の庵野秀明監督の不発ぶりに加え、特撮監督が『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015年)で味噌をつけた樋口真嗣氏なのもあって、期待水準を高く設定していなかったこともあるかもしれませんが、間違いなくエキサイティングでした。 作は従来のシリーズと違って、ゴジラに主題的な重心がなく、かと言ってヒーローに焦点が当たる訳でもない。敢えて言えば「日の行政官僚制」が主人公で、そのパフォーマンスに焦点が当たります。その話は後で題にするとして、僕がこの作品を見る前に、どこに注目しようと思っていたのかについて話しましょう。キーワードは「破壊の享楽」になります。 この夏休み、僕の3人の子供たちは、AppleTVで利用できる定額制

    宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性
    sig
    sig 2016/08/31
  • 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』興行との対比から考える、『シン・ゴジラ』大ヒットの真価

    先週金曜日に公開された『シン・ゴジラ』が、公開3週目の『ファインディング・ドリー』、公開2週目の『ONE PIECE FILM GOLD』といった強敵を抑えて、動員でも興収でも初登場1位を奪取。先週末土日2日間の動員は41万2302人、興収は6億2461万700円。初日を含む3日間の成績は動員56万4,332人、興収8億4,567万5,500円。事前の予測を上回る大ヒットである。 もっとも、「事前の予測」というのはあくまでも2016年におけるゴジラ・ブランドの潜在力、そして全国441スクリーンという(対『ファインディング・ドリー』、対『ONE PIECE FILM GOLD』という視点からは)超拡大ロードショーというわけではない公開規模からの予測である。なにしろ、事前に一般試写はもちろんマスコミ試写もほとんど行われていなかったために、フタを開けてみるまではどう転ぶか誰にもわからない作品だっ

    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』興行との対比から考える、『シン・ゴジラ』大ヒットの真価
  • CTS、メンバー初インタビュー!「ダンスミュージックとJPOPの垣根を超える架け橋になりたい」

    トランス、テクノ、EDMなどを独自の解釈で再構築したダンスミュージック・サウンドと日語の響きを活かした歌を共存させた音楽性により、ジャンル/シーンを超えた支持を得ているLED覆面ユニット、CTSがオリジナルアルバム『WAVINESS』を完成させた。 前作『THE BEST OF CTS』(2014年2月リリース)以降、テイラー・スイフトの来日公演のフロントアクト、インドネシア、台湾を含む国内外のイベント出演、映画『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』の主題歌「WAVINESS feat.南波志帆」の制作など、活動の幅を大きく広げたCTS。ポップスとしての精度を高めた作『WAVINESS』のリリースをきっかけにして、その独創的な音楽スタイルはさらに幅広い層のリスナーに認識されることになりそうだ。 今回はCTSのメンバーであるCircle/サークル(Vo)、Triangle/トライア

    CTS、メンバー初インタビュー!「ダンスミュージックとJPOPの垣根を超える架け橋になりたい」
  • 任天堂・近藤浩治氏×サカナクション・岩寺基晴が語る、ゲーム音楽の歴史と未来

    ファミリーコンピュータ(TM)(通称ファミコン(TM))向けゲームソフト『スーパーマリオブラザーズ』の誕生30周年を記念した、スーパーマリオシリーズのゲーム音楽をコンパイルした2枚組アルバム『30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック』が9月13日にリリースされた。リアルサウンドでは先に公開されたKenKen(RIZE)との対談に続いて、任天堂のサウンドスタッフとして『スーパーマリオブラザーズ』をはじめとする数々のゲーム音楽を手がけてきた近藤浩治氏と、ディープなゲームファンであるサカナクションのギタリスト、岩寺基晴との対談を公開する。 KenKenとの熱いスーパーマリオ&ゲーム音楽トークに続き、今回の対談ではさらにマニアックな音楽談義を展開。自身が音楽家としても尊敬する近藤氏を前にした岩寺は終始緊張気味だったが、彼らしい視点でスーパーマリオシリーズやゲーム音楽に関する質問をぶつ

    任天堂・近藤浩治氏×サカナクション・岩寺基晴が語る、ゲーム音楽の歴史と未来
  • 並木優がDTMとDJにのめり込んだワケ「いつも音楽のおかげで頑張れる」

    オリコンチャートを席巻した恵比寿マスカッツや、名曲「夢花火」をリリースしたつぼみなど、10年代に入っていわゆる「セクシー女優」による音楽活動は認知度、そしてその質においても驚くべき進化を遂げている。 古くは1980年代に天才クリエイター中村D児氏による「We are the world」へのアンサーソングや、孤高のドキュメンタリスト平野勝之監督とのコラボで数々の傑作生み出した故・林由美香嬢のカセットシングル曲など、業界は黎明期より音楽への興味深いアプローチを重ねてきたが、そのほとんどは彼女達をシンガーとして起用した作品だった。 しかし、人気セクシー女優として活躍する並木優は、シンガーとしてだけではなく、自らDAW(音楽制作用のPCソフト)を駆使し、トラックメイクまで手がけている「DTMer」である。セクシービデオの歴史30年近くを見渡しても、そんな女優は彼女の他に思い当たらない。 そこで今

    並木優がDTMとDJにのめり込んだワケ「いつも音楽のおかげで頑張れる」
  • 初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論

    柴那典×さやわか 『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』刊行記念対談(前編) 2014.04.14 13:00 音楽ライターの柴那典氏が、初音ミクや同人音楽などボーカロイド文化の隆盛について、音楽史的な視点から考察した著書『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)が4月3日に発売された。今回リアルサウンドでは、同氏が先日4月6日に五反田のゲンロンカフェで行った、物語評論家のさやわか氏とのトークセッション『★さやわか式☆現代文化論 第6回『初音ミクの真実!』さやわか×柴那典』の模様を取材。テレビとネットの境目で発生しているコンテンツの移り変わりや、同人即売会におけるCDの売れ行きなど、様々な話題を存分に語り合った。 「30代より上と10代前半でものすごい文化の断裂がある」(柴) さやわか:こののおかげで、初音ミクについてわざわざ説明しなくても「読んでおいてね」で済むようになったので、非

    初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論
  • 「まるで洋楽」というレベルを超えた、Perfumeと中田ヤスタカの挑戦 - Real Sound|リアルサウンド

    Perfumeの2年ぶりとなるオリジナルアルバム『LEVEL3』は、EDMへと大胆に振り切った方向性、つまり「洋楽のような」音作りで話題になっている。こうした楽曲は日ではマニアックで一般に受け入れられにくいものだとされており、Perfumeの楽曲をプロデュースし続けている中田ヤスタカが、いい意味で「思い切った」アルバムを作ってのけた、という意見が見られるようだ。そしてそんなアルバムが初週16.5万枚を超すヒットを記録したことにも驚きの声がある。 しかし、この「まるで洋楽」みたいな紋切り型のホメ言葉というのは、実に退屈である。なぜなら、そうした文句というのは邦楽が国際的に異端であるという前提に立って語られるものである。そして土着の芸能界システムと渾然一体となった日のヒットチャートに、「まるで洋楽」のような際だった音楽を送り込むことは挑戦的であり、啓蒙的ですらあるというわけだ。しかしつまり

    「まるで洋楽」というレベルを超えた、Perfumeと中田ヤスタカの挑戦 - Real Sound|リアルサウンド
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