4月6日午後4時前。マネックスグループによるコインチェック(CC)の完全子会社化に関する会見が開かれるホテルオークラ東京の周辺は、灰色の雲が垂れ込めていました。これは、ただの偶然か、はたまた両社の今後を暗示するものなのか。 この日の会見には、マネックスからは松本大CEO(最高経営責任者)、勝屋敏彦COO(最高執行責任者)が、CCからは和田晃一良社長、大塚雄介COOが出席しました。いったいどんな内容が語られたのか。7,000字超の完全詳報をお伝えします。 CC新社長はマネックスの勝屋氏 松本: 本日、午前中にマネックス、CC両社において、取締役会を開催し、マネックスグループがCCの株式を100%取得し、今後は完全子会社という形でグループの一員として、一緒に事業を展開してまいります。 マネックスは19年前にできた会社が母体になっています。その中で蓄積されてきたさまざまな経験などをCCに活用して