会社をたたみ再起を決意した! 「この会社は、もたない。あと7、8年は利益を維持できても、その先は無理だ」 大和不動産 売買仲介課課長 宇野秀樹 うの・ひでき●1965年生まれ。2006年入社。大和不動産では、日本一の不動産営業社員を宇野氏も含め3人輩出している。同社の徹底した「資産最適化戦略」の効果は絶大だ。 大卒後に自ら始めた食品の仲卸会社。20年近く社長として社員6人を雇うまでに成長してきた。しかし、潮目は変わった。メーカーは直接消費者に配送する時代となり、仲卸業は流通システムの中で“退場勧告”されたも同然だった。 「人生を、やり直そう」 不惑の年に、会社をたたんだ。それから4年。元社長は「日本一の不動産営業マン」になっていた。肩書は「売買仲介課課長」、宇野秀樹氏が勤めるのは大和不動産である。埼玉県さいたま市に4店舗を展開する、“街の不動産屋さん”である。賃貸物件の仲介や管理もやれば、