「オリンピック フィギュアースケート 女子フリー」(NHK総合) 2010年2月26日 8時50分~ 日本人の7割(?)は見ただろうから映像批評はしない。敗因について述べる。キム・ヨナのコーチが以前から言っていたことにヒントがある。彼は要するに勝つための綿密な戦略を立て、その通りに成功したのである。競技をパーツに分け、パーツの難易度と加点の出安さを勘案して繋げていった。3回転3回転などごく僅かを除いて、失敗しにくい要素を並べた。冒険はゼロだからつまらない。 即ち、ピアノ国際コンクールにおける「勝ちに行く」方式である。課題曲以外は聴き栄えがする曲を並べる、弾き込んだ手の内の曲を並べる、冒険は一切しない。主張もしない。万人(つまり審査員)に反感をもたれないようにする。解釈が分かれる曲は選択しない。ひたすら無欠点主義でミスなきようにさらう。どのコンクールでも、どの競技会でも、採点は減点主義なので