何者かがクレジットカード情報を不正利用しチケットを大量購入する-。オーケストラ公演をターゲットにした、こんな被害が相次いでいる。昨年末には、ミューザ川崎シンフォニーホールを拠点とする東京交響楽団(東響)が約300枚を一気に購入されていたことが分かった。クレジットカード会社は不正利用であることを認めているというが、狙いは不明。買い占められた座席には客が数人しか現れず困惑が広がっている。 日本オーケストラ連盟によると今年に入り、神奈川以外の地方オーケストラの3、4回の公演でも同様の被害があり、延べ千枚ほどのチケットが購入された。 東響では、昨年12月26日午後9時頃、同楽団が運営するウェブサイトのチケット購入ページで立て続けに買い取られた。1回につきチケット8枚までなど購入制限があるが、複数のカード情報を使い電話番号や住所を変えるなどして矢継ぎ早に購入された。 翌日、購入状況を見ていた東