先日Twitterで地元に関する思いをぶちまけていたところ、青山景『ストロボライト』とTARGO『DON'T TRUST OVER THIRTY』は読むべきです!とおすすめいただいたので、さっそくamazonでぽちって届くのを心待ちにしていたんですが、今日前者が届いたので読みました。心揺さぶられました。以下ネタバレ全開で感想。 「過去の自分」を救えるのは「現在の自分」しかいない 夜行列車で何処かに向かう男、浜崎正の描写から、この物語は始まる*1。正が、大学時代に町田ミカという女性と出会ったことを回想しはじめることで話が動き出し、その淡い回想をメインとして、時たま現在列車に乗る正の視点に戻りつつ展開は進行する。大学時代のあまーい恋愛模様を読んでいるだけでも相当にダメージを受けることになったんですが、いわばそれはほんの表面上のことにすぎなくて。 最終的に、その回想をまさに主人公、浜崎正が「書き