ケータイ業界で昨年から盛んに言われているのが、「これからは課金」というキーワード。このコラムでも何度か触れているように、取り組み方次第では大きな効果が見込めます。効果の測定も可能なケータイ広告やマーケティングは、従来型メディアに比べると不況の影響は比較的受けにくいものの、この環境下では新しい収益モデルを探る動きが出てくるのは当然の流れでしょう。 従来、ケータイ業界で「課金」という場合、着メロや着うたなどのデジタルコンテンツの「課金」のことを指していました。この分野は1999年にiモードが開始された当初からケータイ業界の成長を大きく支えてきた分野で、いまや年間4000億円規模にまで市場が拡大しています。ここでの「課金」ビジネスは、従来パッケージされてほかの手段で流通していた音楽や情報などの「モノ」をデジタルの形にして携帯電話へ配信することにより、料金を課金するビジネスです。従来、消費者がお金