第1感は、ティッピングポイントで有名なマルコム・グラッドウェルの新刊です。 原題は「Blink」。 まばたきするような間に、人間は論理的な思考よりも正しい結論を直感で導き出すことができるという理論を展開しています。 おそらく誰でもそういった直感、この本でいうところの「第1感」のようなものの正しさをなんとなく信じているところがあると思いますが、この本は様々な事例からそれが何故正しいのか、どういうときに正しくなくなるのかということを解説しています。 もちろん、何でもかんでも勘を信じろという話ではなく、経験があるからこその第1感ではあるんですが、あらためて脳の凄さを感じる一冊です。 ちなみに、本筋には関係ないですが、個人的に印象に残ったのは「革新的製品は市場調査になじまない」というくだり。 市場調査は論理的な判断力を必要とし、その比較対照は既存のなじみのあるものになってしまうため、全く新しい革新