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ブックマーク / reki.hatenablog.com (9)

  • なぜガイルはアメリカ人に絶大な人気があるのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    (C) Capcom USA アメリカ人が考える「格好良さ」を体現したガイル ストリートファイターシリーズの主要な登場人物の一人であるガイル。 日を始め多くの国のファンにももちろん人気があるのですが、アメリカではなぜか別格扱いされています。主役級のリュウに匹敵するか、それ以上の人気を誇ります。 なぜガイルはアメリカで人気なのか、アメリカ文化史や社会史の観点から考察していきたいと思います。 なお、この記事はある程度ストリートファイターシリーズについて知っている前提で書きます。ストリートファイターシリーズやガイルについての基的な説明は省いてお話しします。あらかじめご了承ください。 1. アメリカで主役級の扱いであるガイル ガイルがアメリカで人気で、主役級の扱いであることを皆が知ったのは1994年の映画「ストリートファイター」からではないかと思います。 この映画では、ジャン=クロード・ヴァン

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  • 中国のキリスト教の歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    人口世界最大の国における、人口世界最大の宗教の歴史 現代の中国のキリスト教徒の人口がどれくらいいるかは、調査によって様々な説があります。 Katharina Wenzel-Teuber氏の調査によると3%にも満たないそうです。と言っても13億の人口の3%なので、4千万人もいるのですが。 今後中国ではキリスト教徒の人口が増えていくことが予想され、2030年には中国は世界最大のキリスト教徒を抱える国になることが予想されているそうです。 これに対し、中国政府は「中国政府の支配下での信仰」を強化すべく、様々な規制や干渉をしていると言われています。今も強く国家の干渉を受けているように、これまでの中国のキリスト教の歴史は、 時の権力者や対外関係などの影響をモロに受ける非常に不安定なものでした。 1. 唐の時代・大秦景教の流行 シルクロード経由でやってきたネストリウス派キリスト教 中国に最初にキリスト教

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  • 釣り糸の歴史 - 昔の人は何を使って魚釣りしていたのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    「釣り糸」がない時代の釣り糸とは? 歴史の教科書の一番最初のページには、アウストラロピテクスとか、洞窟絵画とか、打製石器とか、骨で作った釣り針とかが載っています。 文明が起こる前から釣り針は動物の骨が使われていたというのは、そうだろうねと思いますが、じゃあ釣り糸は何が使われていたんだろう?って思ったことありませんか。 今はナイロン製の細い釣り糸が主流ですが、まさか原始時代の人たちがあんな細い糸を作れたとは思えない。 かといって太い植物の蔓なんか使ったら魚にモロバレじゃないか。 長年気になっていたので、釣り糸の歴史を読んで勉強してみました。 1. 釣りの技術はいつどこで生まれたか 世界で最も古い釣り針は後期石器時代、現在のウクライナで出土したもので、動物の骨で出来たもの。肉厚で針幅5cm、軸幅は8cmの立派なもので、こんなデカイ釣り針にかかるデカイ魚がいたのか、と首をかしげたくなるほど。

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  • 【閲覧注意】世界の反社会的音楽のジャンルと代表曲 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo by themockstar ヤバいテーマを歌う世界の音楽ジャンル 今や日音楽シーンは、アイドル全盛であります。 アイドルブームの背景にあるのは「共感」が高い価値を持つという考え方で、歌詞を読んで聞いてみんなで納得しあい、同じ共感コミュニティの中に各々所属意識を持つことで、個人の魂が救われるという構図があるように思います。 また音楽には「人の思いをたぎらせ、行動に駆り立てる」というのがあります。そういう点で、実際に行動に移されたら反社会的行為となりうる、結構ヤバめな歌詞を歌い上げる音楽のジャンルも存在します。 今回の記事では、実際の歌詞の訳も掲載していますが、見る人が見たらかなり不快なものなので、お気を付けになってご覧ください。なお、この記事によって特定のイデオロギーを普及させる意図はありません。 1. ロック・アゲインスト・コミュニズム ロック・アゲインスト・コミュニズム

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  • 絶滅寸前の西ヨーロッパの少数民族(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    その存在が埋没する寸前の西ヨーロッパ少数民族 現在の西ヨーロッパの民族問題は「中東や近東、北アフリカからの移民」問題に尽きます。 国の枠組みを破壊するレベルのヤバイ勢いで人が増え続けており、世界の歴史的に見ても後の大転換点となるひとつの大きな潮流となっていると思います。 かつて起こった20世紀の大規模な難民流出、ユダヤ、ベトナム、パレスチナ、ソマリア、ルワンダ、アンゴラといった難民と比較にならないほどの大きな影響を西ヨーロッパ社会に与えるはずです。 そんな中で、人知れず「ヨーロッパ」の中に埋没しようとしている少数民族がいます。西ヨーロッパは実は結構な数の少数民族がおり、カタルーニャ人、ブルターニュ人、ウェールズ人のように地域主義に結びつく強い少数民族もありますが、大抵はひっそりと目立たずグローバル化の中に溶解していこうとしています。 1. フリース人(ドイツ・オランダ) 古代ローマの時代か

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  • 【ミステリー】世界に散在する謎だらけの古代文明 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    教科書に最初に登場する文明以前にあった文明 世界史の教科書の一番初めは、アウストラロピテクスとかクロマニヨン人とかですが、その次は黄河文明、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、クレタ文明、アッシリア、ヒッタイト等々、古代世界のメジャーどころが名を連ねます。 ですが、このような古代文明もある時突然起こったわけではなく、彼らの前任者が何千年と文化技術・言語・宗教・芸術を発展させた上で花開いたものであります。 ということで、今回はメジャーな文明が登場する前に存在した、謎多き古代文明をご紹介します。 1. ハッティ文明(アナトリア半島) ヒッタイト帝国の礎となったアナトリア初期の古代文明 紀元前2600年〜紀元前1800年ごろまで、アナトリア半島にはハッティ文明が栄えていました。この地域の最も初期の頃に出来た都市文明であると考えられており、彼らの存在はメソポタミアのアッカド文明のタブレ

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  • あまり普及しなかった「人工言語」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    世界的に利用されることを目的としたマイナーな「人工言語」 旧約聖書によると、地上に繁栄した人間は驕り高ぶり「天まで届く塔」を作り神に並ぼうとした。大いに神の怒りを買い、それまで一つだった言語をまったくバラバラにされてしまった。意志の疎通ができなくなってしまったので、そのため塔の建設は途中で放棄された。 神によって引き裂かれた「言語」を再統一する試みは古くからあり、そういう意図の元作られて最も成功したと言えるのが「エスペラント語」なのですが、それでも世界中で100万人程度の話者しかいません。 これだけネットが普及した現代、個人的には世界言語は英語でいいんじゃねえかと思うんですが、それでも未だに独自の世界言語普及の取り組みは様々にあり、でも難しすぎたり様々な理由で全然普及していないものがたくさんあります。 1. ヴォラピュク エスペラントとの競争に敗れた人工言語 1879年、ドイツのカトリック

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  • 不名誉すぎるあだ名を付けられた8人の王たち - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    あまりに恥ずかしいあだ名の数々 リチャード獅子心王。ルイ14世太陽王。エンリケ航海王子。 世界史の教科書には、カッコいいあだ名がついた歴代のヨーロッパの王様がたくさん登場しますね。 一方で、カッコいいあだ名があれば、逆に不名誉すぎるあだ名もありました。 どういうわけか教科書には出てこないんですよね。面白いのに。 ということで今回はcracked.comより、可哀想なほど酷いあだ名を付けられた王様たちを紹介します。 下ネタもあるので一部隠します。 1. "不潔王" ハーラル1世(ノルウェー) ハーラル1世は22歳でノルウェー王国を創設した男。 伝説によると、彼は神様に願をかけて、王になるまで髪を切らなかった。 22歳ともなるともう頭はボウボウで、野獣の王のような風貌でした。 体も頭もシラミだらけで、確かに「不潔王」だったようです。 2. "裏切り王子" アンリ3世(フランス) 英語では、"p

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  • 【絵画】イエス・キリストの顔はどう変化したか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    「神の子」の顔はどのように表現されたか 我々が想像するキリストの顔と言えば、 肩まで垂れた長髪 面長な輪郭 二重でぱっちりした目 こけた頬 口元とあごに生えたヒゲ のような感じでしょうか。 絵が下手な人に「キリスト描いてみて」って無茶ぶりしても、 だいたいこのイメージに従って書いているような気がします。 それにしてもいつの時代からこのイメージが出来上がっているのでしょうか? 初期キリスト教時代のイエス像 とにかくなんかすげーやつ キリストがゴルコダの丘で十字架に磔にされて死亡してから、イエスの弟子たちはローマ帝国各地にイエスの教えを伝えるべく伝道の旅に出ます。 徐々に信者数は増えていったのですが、どうも最初の頃はキリスト像など特に存在しなかったようです。 ヨハネによる黙示録には、イエスの姿についてこのように記述がなされています。 そこでわたしは、わたしと、七つの金の燭台が目についた。それら

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