http://blog.goo.ne.jp/f-ryota/e/772b4724e8ffe8623a088933f5c019de ライトノベルを「神話」として捉えるという視点は、キャラクターを「ある現実解釈を表現する手段」として捉えることを可能にする。 キャラクターについて論じようとするときに、キャラクターを表現手段として捉える視点が欠落することはしばしば起こりえる。 「なぜキャラクターを描くのか」「なぜキャラクターという表現が成立するのか」という問いにおいて、キャラクターが描かれること自体の目的が何であるかという点については明示的でない。だからこそ、キャラクターを現実認識の表現手段としてとらえることは、他の様々な表現手法の中から、なぜキャラクターが最適のものとして選ばれたかという議論を可能にできる。 当然ながら、この「なぜキャラクターで描くのか」という問いに対する回答は多様に用意されるべ