我が社は社員60名。うち、幹部と呼ばれる人々は6名ほど。 その大半が社運を賭けたプロジェクト、というよりは 社運なんか賭けるつもりはなかったけど結果的に社運と社長の命がかかってしまった プロジェクトで野戦昇進した人間たちである。それ以前の創業期の幹部は社長以外誰も残らなかったそうだ。 つまり我が社は何度か、社員の過半数が辞職する事態から立ち直って来ている。 故に幹部連中は、即断即決を尊びただひたすらに気が荒い。 怒鳴る、叫ぶ、ぶっ壊すは日常茶飯事であり、会議はと言えば凄惨の一言に尽きる。 議事録に「そいつをクビしろ」「もう二度と来なくて良い」「死ね」が残る始末だ。 では、儲かっていないか?と言えばそれはノーで、我が社の給与は高い。 幹部連中は驚くほどの給与を貰っているし、私の給与も安くはない。 そして、幹部連中はただひたすらに怒鳴りあっているように見せて、きちんと利益は出している。 つまり