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今年の「かわいい」
ameblo.jp/matutake-nobuyuki
共産党を相手に裁判を開始する際、ある大手メディアの人から言われたのは、政治的対立があらわになる裁判になってしまうと、政治的中立性が求められるメディアが取り上げることは簡単ではないと言われました。実際、メディアへの露出は、ぐっと減ってしまいました。 それ自体は問題がないというか、別にメディアに出たくて裁判を開始したのではなく(裁判費用が集まるほどには話題になってほしいという気持ちはありますが)、裁判に勝利することが目的ですから、そこに注力したいと思っています。毎週5000字ほど書いているメルマガも、活字としてオモテに出せばそれなりに反響があるでしょうが、それよりも裁判費用を稼ぐほうが大事という視点からのものです。 でも、共産党と対立する問題は取り上げにくいというのは、この選挙結果からしてなくなりつつあるようですね。昨日、大手メディアから取材依頼がありましたが、共産党一人負けの選挙結果をど
〈こんな連載をしているべきではないほどの局面だが、まあ私らしくマイペースで。焦点の問題ではちゃんと仕事しています。〉 1970年代後半、日本共産党が社会主義生成期論を打ち出した当時、当の社会主義国のなかでも、自国の到達点をどう捉えるのかが焦点となっていた。目の前の社会主義が、マルクスが描いたような国ではないという自覚があったのだと思われる。それをどう正当化するかにどの国も腐心していた。 中国は、自国はすでに社会主義になっているという認識だったが、文革などの激動をそれでは説得力がなかった。その結果というか、社会主義の2つの段階のうち最初の低い段階では、まだ資本主義の要素が濃厚に残っているという理論をつくりあげた。当時の憲法ではこう書かれている。 「社会主義社会は相当長い歴史的段階である。この歴史的段階においては、終始、階級・階級矛盾・階級闘争が存在し、社会主義と資本主義の2つの道が併存し
最後の希望というのは、絶対に大げさではない。 もう十数年前から、もしこの共産党にとっての「失われた30年」から立ち直れるとしたら、紙屋さんが党首になるときだと思ってきた。 共産党の綱領と規約への深い理解、 まだ共産党には必要なマルクス主義への造詣、 一方で理論に拘泥せずに現実を見据える確かな視線、 共産党の再生産のための組織論、 その他その他、 続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
東京都知事選挙の結果について、いろんな人が、いろんなことを言っている。私の周りでは、でしゃばりすぎた共産党の責任を指摘する声が強いが、そうではない角度で論じたい。 何かといえば、都知事選挙に臨む立憲の戦略が、そもそも間違っていたことである。一言でいえば、現時点での国政選挙での対立軸を、そのまま地方自治体の、しかも首長選挙に持ち込んだ間違いである。 春の補選結果にあらわれた構図は、いまだに続いている。金権自民党への批判は根強く、そこを対立軸に置けば、野党は国政選挙で勝利する可能性がある。 問題はそれを地方自治体の首長選挙に持ち込んだことである。金権自民党への批判はなお継続しているが、都知事選で勝とうと思えば同じことをしても難しい。小池氏の支持層にどう共感を広げるかが課題なのに、自民党批判と小池批判を結びつけ、両者を区別しなかった。もともと自力の差があるのに、それではどうしようもない。
9日の記者会見同時中継ですが、まだチャンネル登録されていない方は、ここからまず登録して頂き、当日の午後2時からは、ここでご覧ください。 さて、連載の続き。 たとえ共産党が議会で多数を占めて政府を樹立しても、独占資本とアメリカ帝国主義の「二つの敵」を打倒しないと権力が人民の手に移って来ることはなく、それでは革命にはならない。では、「二つの敵」打倒のために何をするのか。これは61年綱領に書いているわけではないが、私が学生だった当時、党員に対する教育などでいろいろ叩き込まれた。 まず、独占資本の打倒である。これは、私が一橋大学に在学していて、卒業生の多数が独占資本に就職していたから特殊だったのかもしれないが、先輩からはいろいろ教育されることになる。 曰く。共産党が議会で多数になり、民主連合政府を樹立して首相をはじめ閣僚を握り、選挙で公約した政策を実施しようとすれば、必ず独占資本はサボタージュを行
このタイトルで、来週の9日(水)午後2時より、記者会見を行います。YouTubeのこのURLで同時中継を行いますので、是非、チャンネル登録してご覧ください。はじめての挑戦なので、失敗したらご勘弁を。その場合は撮影した録画をすぐにアップします。 メディアのみなさんには、以下の内容をプレスリリースでお知らせしています。 ──────────────────── 『シン・日本共産党宣言』を刊行(1月19日)したことをきっかけに、約2週間後の2月6日に除名処分され、それ以来、除名の不当性を訴えてきました。とりわけ、党規約に「被除名者が処分に不服な場合は、中央委員会および党大会に再審査をもとめることができる」(第55条)とあることから、来年1月に予定されている党大会で再審査することを党中央に対して求めてきました。 この間、党中央とのやりとりを通じて、「除名に関しての再審査については、除名者がいかなる
来年1月に予定されている党大会で私の除名処分の再審査をすることを求め、いろいろ頑張っている。党中央書記局からは、再審査請求書はどんな書式であっても再審査の対象になるとの返事もあったので、安心しているところだ。 だが、ここに来て、来年の大会を迎える時点で党はどうなっているのか、そこが心配になるほどの混迷が連続している。常態化していると言った方がいいかもしれない。 この間ずっと「130%の党づくり」が叫ばれているが、なぜそれが達成されないどころか、毎月大幅な減紙が出ているのか、原因が何も明らかにされていない。党と国民の結びつきが明らかに弱まっているからそうなっているのに、なぜそういう現状が生まれているのか、どうすれば打開できるのかが一切示されないまま、「130%の党づくり」である。 この間、いくつかの論文が出されている。せっかく田中悠さんのような若手のホープを出したのに、党員をがっかりさせるも
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) 日本共産党中央委員会御中 私に対する除名処分は規約上の重大な瑕疵があるので、一時的な執行の停止を求めます 二〇二三年三月六日 松竹伸幸 日本共産党京都南地区委員会は、二月五日、常任委員会を開催し、私に対する除名処分を決定しました。翌六日、京都府常任委員会がこの決定を承認し、処分が確定したとされます。「各級指導機関は、規律の違反とその処分について、中央委員会にすみやかに報告する」(規約第五五条)ことになっており、この結果と関連する文書は、すでに届いているでしょう。 私は、今回の除名処分に納得していません。処分通知書(以下、通知書)において除名の理由として挙げられた四つの点は、いずれも事実と言えず、評価も異なります。従って私は、「被除名者が処分に不服な場合は、中
「(4)わが党のききとりのなかで、松竹伸幸氏は、自身の主張を、党内で、中央委員会などに対して一度として主張したことはないことを指摘されて、「それは事実です」と認めました。わが党規約は、中央委員会にいたるどの機関に対しても、自由に意見をのべる権利を保障しています。異論があればそれを保留する権利も保障しています。しかし、松竹伸幸氏は、そうした規約に保障された権利を行使することなく、突然の党規約および党綱領に対する攻撃を開始したのです。」 (これだけ「一口」では難しく「二口」になるので、明日も続きます) この除名理由が述べているように、党員は中央委員会などに意見を述べることができます。でも、これって、理由書で書いているように「権利」であって、義務ではないのです。義務ならば誰もが守らなければなならいルールですが、権利というのは行使してもいいし、しなくてもいい性格のものです。 例えば、国際法の世界を
「(2)松竹伸幸氏は、1月に出版した本のなかなどで、『核抑止抜きの専守防衛』なるものを唱え、『安保条約堅持』と自衛隊合憲を党の『基本政策』にせよと迫るとともに、日米安保条約の廃棄、自衛隊の段階的解消の方針など、党綱領と、綱領にもとづく党の安保・自衛隊政策に対して『野党共闘の障害になっている』『あまりにご都合主義』などと攻撃をおこなっています。」 これは哀しいですね。私はこの間、自衛隊と日米安保の問題をめぐり、志位さんの率いる共産党が苦闘のなかから導き出したものを歓迎し、それを豊かにしたいと思っただけです。 だって、「専守防衛」というのは、侵略されたら自衛隊を活用するということですが、それは共産党が2000年の22回大会で決めたことです。この大会では志位さんが報告を行っています。 「そうした過渡的な時期に、急迫不正の主権侵害、大規模災害など、必要に迫られた場合には、存在している自衛隊を国民の
昨日から東京に来ていますが、留守宅に添付のような葉書が届きました(消印は東京の小石川)。以下のように書かれています。 「頑張って下さい。応援しています。変なウワサが流れてますが反共転落されませんように 一青年学生党員」 届いたということは、私の住所も記載されていたということです。私は大阪の高槻市に住んでいることは公開していますが、番地から建物の何号室かまで正確に書かれていました。 何と言っていいのか、分かりません。私は当事者ですから、多少の覚悟はしています。しかし、家族にまで恐怖を与える行為は止めていただきたい。 「変なウワサ」って、誰が流しているんですか。私はこのブログで、「正論」から執筆依頼があったけれど、ちゃんと断ったと書いています。もう1つ言えば、最近、産経新聞からも単独インタビューの申し出がありましたが、すでにお断りしています。だって、私は来年1月の党大会で「再審査」を求めていて
いやあ、びっくりしました。朝起きたら、この論文のことを知らせてくれるメールがあって、書記局次長の名前のものだからというので、「きっとあの人だろう」と顔・名前が浮かびました。しかし、想像とはまったく違う人でした。 書いているのは共産党学術・文化委員会責任者の土井洋彦(うみひこ)さん。共産党の学術文化の仕事を代表し、知識人との関係も律する責任を負ってい方です。その方が書くのなら、きっと論理的であって、建設的な議論ができるのではと、多少は期待を持って読み始めたのです。でもこれも想像とは違っていました。共産党の学術文化の水準って、いまはこうなのかとびっくりです。 今回の除名処分問題での私の考え方の全般は、近く、まとまったものを公表するつもりです。昨日書いたように、党規約で「被除名者が処分に不服な場合は、中央委員会および党大会に再審査をもとめることができる」(第55条)とあるので、党大会に向けて再審
昨日の日本記者クラブでの講演がすでに動画でアップされています。私のお話が66分程度で、その後、40分程度の質疑があります。どうぞご覧ください。 講演の直後、国会で小池晃さんの記者会見がありまして、そこで私の除名処分について説明し、記者の質問に答えています。16分ほどの動画ですが、4分25秒頃からが私の問題です。途中、別の質問が一つありますが、最後まで記者が私のことを聞いていますので、どうぞ。 本日、息子が私の誕生日でランチをおごってくれるそうなので、それが終わったら関西に帰ります。2月4日が誕生日だったのですが、2日に地区の調査を受けて5日、6日と処分の決定、確定があったのですから、人生のなかで最大規模に激動した誕生日でした。忘れることはないでしょうね。 ところで、昨夜、夫婦ともに共産党員で夫は議員だという人からメールがあり、二人で共産党を離党したいというお話しでした。私は「早まらないでほ
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) Jcastのインタビュー記事がアップされています。ヤフーニュースにもなっているので、もう読んだ方もおられるでしょうが、昨日分と本日分です。 昨日の夕刊フジにも出ました。2面の右肩です。 さて、藤田さんは、「いったい松竹氏は、長い間党に在籍しながら、綱領を真剣に学んだことがあるのでしょうか」とも言っています。悪罵として一級ですね。 私は、『シン・日本共産党宣言』を書くに当たって、これまでの党員人生48年のなかでなかったほど、綱領と規約を学びました。10回や20回程度ではありません。 なぜそんなことをしたかというと、志位さんを苦境から抜け出させてあげたかったからです(余計なお世話だと言われるでしょうが)。だって、あの平和主義者の志位さんが、自衛隊活用、安保5条活
日本共産党による除名処分についての見解の画像ホームピグアメブロ芸能人ブログ人気ブログ新規登録ログイン松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba日本共産党による除名処分についての見解2023/02/05 画像一覧へ
日本共産党による除名処分についての見解 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) 党の規約では、「中央委員会にいたるどの機関にたいしても、質問し、意見をのべ、回答をもとめることができる」(第5条第6項)とされています。藤田さんは、私が党首公選を求めるならば、そういう意見をあげればいいではないか、それなのに一度もそういうことをしていないと、私を批判しています。 規約のその条項は私も熟知しています。昨年、私がある団体の講演会に招かれた際、主催者がその告知記事を「赤旗」に載せるよう求めたのですが、その県の「赤旗」記者が、「松竹さんの名前は『赤旗』には載せないことが決まっている。だから告知記事は出せない」と述べたことがありました。それを聞いた私は、「赤旗」編集部にメールを送り、これまでの党員人生50年近いなかで、一度も党から処分されたことも、その
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) 前回書いたように、「党の内部問題は、党内で解決する」ということは、党規約の文面上も大きな変化がありました。だから、新しい規約の循環型の精神で運用されるべきものだというのが、私の基本的な考えです。 しかも、現実の党規約の運用は、そのような方向に変化しつつあります。それを象徴したのが、昨年11月に問題になった小池晃書記局長のパワハラ問題でした。 あの時、小池さんは、のちに警告処分を受けるほどの行為に及びました。だがもし、「党の内部問題は、党内で解決する」というだけの論理で党が運営されていたら、あの問題は放置されたままだったでしょう。だって、小池氏だけでなく、パワハラの被害者である田村智子氏も、その様子を動画で見ていた志位和夫氏も、問題になるような行為だとは思って
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) 昨日、『シン・日本共産党宣言』の増刷が決まりました。19日の発売から4日後ですから、異例の早さですよね。ご購読いただいた方、この本を周りにすすめてくれた方々に、心から感謝します。「赤旗」の藤田論文が決め手になったかもしれないので、藤田さんにもです。 さて、藤田さんが私の「一連の言動」を規約からの逸脱、規約違反だと断定する根拠は何か。それは、党員には党内で意見を述べる権利が保障されているのに、それをしないで外から論評することは、規約の「党の内部問題は、党内で解決する」(第5条第8項)という規定を「踏み破る」というところにあります。それをしないのは、「党規約をまったく理解していない」というのですから、よほど自信があるのでしょう。 それならば、藤田さんにお聞きした
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) 昨日に続いて、論文の中身に入る前に、その前提となる話です。この論文は、私の「一連の言動」が党の規約と綱領から逸脱するというもので、昨日は規約にかかわることでしたので、本日は綱領にかかわる前提的なお話です。 藤田さんとのお付き合いは長いですが、党本部の職員時代は、藤田さんは「赤旗」政治部の安保班にいて、私は政策委員会の安保問題担当でした。部署は異なるけれど、担当する分野は同じなので、仲良くやっていたつもりでした。 その藤田さんと、一度だけ、はげしく見解が対立したことがあります。1999年3月18日、北朝鮮の不審船(廃船になった日本の船の名前を使ったりしていたし、発信されている電波情報も不審なものだった)が発見され、海上保安庁と海上自衛隊の船舶が追跡した事件です
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) びっくりですか? でも本当なんです。 そして、その門出を祝うような週刊文春の発売です。まあ本日、私の文春新書の発売日ですから(すでに大手書店では売っていて、売れてる本なら傾向は問わないので、サイン会をしないかという問い合わせまであります)、同じ会社の週刊誌が報じるのは自然なことですね。 見出しは、「共産党激震! 志位委員長に3冊の挑戦状」。「挑戦」ですか。そういえば、このブログのタイトルにもなっていますね。良く考えると、私は、左翼のあり方をめぐって、現状はおかしいよ、こんなあり方をめざそうよという「挑戦」をしてきたのかもしれません。 週刊文春の記事は、関心のある方は読んでください。一つだけ紹介したいことは、こういう党首公選をせよという党員の訴えを党中央はどう
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) 昨夜、本日の「赤旗」に私を批判する論文が出ると教えてくれる人がいて、楽しみにしていました。執筆しているのは、私が若い頃から知っていて、尊敬する藤田健さんだというし、ぐっすりと眠って「赤旗」を読むことができました。 まず、ありがとうございます、ですね。これだけ力を込めて主張しているのに、完璧に無視されたら、哀しいですものね。こうやって議論を興すために提起しているわけですから、とりあえず出足はまずまずというとところでしょうか。 この論文で書かれていることに関して私がどう思うのかは、この連載で順次書いていくことにします。本日はその前提になることです。この論文のタイトルで明確なように、藤田さんは私の「一連の言動」を「規約と綱領からの逸脱」だと捉えているわけです。一方
昨夜から一部が読売オンラインの記事となり、Yahooニュースでも流れましたから、ご存じのかたもおられるでしょうが、これが本日の読売新聞の朝刊です。「共産党員が「党首公選」主張 本相次ぎ出版 志位氏在任20年「疑問」」という見出しになっています。 どういう種類の記事であれ、私が党首公選を求める本をだすことが報じられるのは、とてもありがたいことです。今朝、アマゾンの順位も900位台になりましたし(まだ発売もされていないのに)、もう一つの鈴木さんの本も1000位台で、「政党」カテゴリーは一貫してトップです。 記事のなかで、「共産内部からの執行部批判は異例だ」と書かれています。たしかに「批判」ではあるのですが、これまであまた存在した攻撃的な批判とは根本的に性格が異なるのが、今回の私の訴えの本質だと考えています。 どこがどう違うのか。それは、いまの日本の政治、社会状況のなかで、共産党という存在が欠か
実に不思議なことが起きている。かもがわ出版がアマゾンと取引を開始して以来、はじめて体験することだ。アマゾンから合理的な説明がないので、理由も分からないし、したがって対策も取りようがない状態である。詳しく説明しよう。 対象の書籍は、『日本共産党100年 理論と体験からの分析』。 買えないというか、定価より1000円以上は高い出品者の本しか買えず(キンドル版は買える)、通常の本は現状では注文さえできない(当初は注文ボタンくらいはあったのに、いまでは消えている)。それなのに、つまり売ってくれないのに、売れ筋ランキングだけは表示される。いちおうアマゾンのリンクはここである。 通常、この種の書籍は、タイトル、価格、ページ数などが確定し、販売のメドがついた時点で、アマゾンに書誌登録を行う。この本は、11月14日に登録し、すぐにアマゾンのホームページにアップされた。その時点で予約注文のボタンはあって、多
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) この書評の「上」で紹介した産経新聞書評で、佐藤優さんは、共産党がまだ暴力革命を捨てていないという見方をしている。そこが中北さんの本の評価とは違うと述べている。なぜ佐藤さんがそこにこだわるのかは分からない。共産党の現在の方針のどこを見ても、暴力革命などというものは欠片も見えてこないからだ。宮本路線にもとづく共産党の前進についても、中北さんが言うように、暴力革命路線から決別したからこそ達成されたものである。 もしかしたら佐藤さんは、共産党は民主集中制が組織原則だから、ある日、中央が暴力革命を公然と唱えはじめたら、都道府県から地区から支部まで党員は従うものだと言いたいのかもしれない。実際に過去に暴力革命の方針をとったことがあり、少なくない党員が従ったのだから、佐藤
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) いつものように「朝日」を読み、「赤旗」に目を通して、「産経」に取り掛かった。そうしたら、一面トップが「露 岸田首相ら入国禁止」という昨夜来のニュースだったが、禁止された人物のリストが表になっていて、そのなかには志位さんも含まれていた。 あれ?「赤旗」にあったのかなと思って見直したら、2面の左下に小さく、「ロ、首相ら入国禁止 日本共産党の志位委員長など対象」という見出しが。記事も短く、志位さんのツイッターでの以下のコメントを引用して報道していた。 「私が行ってきたロシア批判は国連憲章と国際法に基づく当然の批判だ。自らに都合が悪いものだからと入国禁止とは、国際的孤立を自ら深める愚かな行動だ」 一方、自民党の政調会長の高市早苗氏も禁止対象になっている。そしてツイッ
新日本出版社から刊行されてきた『資本論』の新訳には、『資本論』を何十年も研究してきた専門家から批判が殺到している。多くの人が生涯をかけて研究し、学会で共通の理解になってきたことを、間違っているなら間違っていると学会で指摘されるならともかく、何の批判もしないで(できないで?)あっさりと覆すのだから、当然のことだろう。理論的にもそうだし、文献学的にもそうである。 本来なら、そういう研究者全員に集まってもらい、議論をして、その成果を共著として出すのが筋だと思う。しかし、高齢の方が多いし、新日本出版社が相手だと、その背後にあるものに気を遣ってしまうわけである。純粋な学問的批判なのだから気遣い不要だというのが私の立場だが、相手が学問としてではなく政治の問題にしてしまうのではないかと、いらぬ気遣いが生まれるのである。 若手で「全集」刊行に携わっている研究者は、そういうしがらみがないので、自由な批判が可
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) すでに話題になっていることだが、共産党を破壊活動防止法の対象だとする論調が、一部で盛り上がっている。月刊「正論」7月号の「日本共産党に騙されるな」という特集で、で公安調査庁の横尾次長が佐藤優さんと対談しているし、鈴木宗男氏が政府に出した質問主意書の答弁書で(6月11日付)、「日本国内において破防法に規定する暴力主義的破壊活動を行った疑いがあり、いわゆる『敵の出方論』に立った暴力革命の方針に変更はないものと認識している」とされたという。 佐藤さんや鈴木さんが共産党に敵愾心を抱くことになった経緯は理解しているつもりだが、これはちょっとやり過ぎだろう。やり過ぎというより、これではお二人が公安調査庁なみの「お笑い」の対象になってしまいかねない。 共産党の公式の反論は
松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 保守リベラルからリアリスト左翼まで仲良く(中翼) 先日、亡くなった横田滋さんのことについて書いたら、左翼の中に拉致問題で「家族会」の偏向を問題にする人がいた。家族会はごく一部の左翼を除いて幅広い国民の支援で成り立っていると私は考えるが、排除されていると感じる左翼がいることも現実である。しかし、たとえそうであっても、それは左翼の責任だということを自覚しなければならない。 拉致問題がまだ大きな世論となっていなかった80年代から90年代にかけて、社会党は、北朝鮮の犯罪であることを明確に否定していた。北朝鮮は否定していたし、そんなことをする国ではないというのが社会党の(のちの社民党も含め)認識だっただろう。 その中で、共産党は88年、橋本敦参議院議員が国会で取り上げるなど、積極的だった。この当時、「赤旗」なども拉致
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