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2024年11月9日、全国5都市の会場で、国内で初めてとなる「アニメータースキル検定」が実施される。アニメーターの技術の習熟を計るものだ。すでに申込み受付けも開始しているが、検定に向けて何を学べがよいか分からないとの声もあるかもしれない。 検定を主催する(一社)日本アニメフィルム文化連盟は、そんな受験生に向けてこのほど検定学習用の教科書と練習素材の販売を開始する。日本アニメフィルム文化連盟が、今回の検定のために書き下ろした。検定に沿った内容が特徴になる。いずれも大手ECサイトのマゾン・ドットコムで入手可能だ。 「アニメータースキル検定」は国内のアニメーター不足が深刻化するなか、新世代への技術継承が疎かになっていることへの危機感からスタートした。習得技術のレベルに応じて1級から6級を設けが、11月9日はまずは最初の段階である5級、6級の検定を実施する。 また検定ではアニメーターの技術の基礎で
アニメ、マンガ、ゲーム、特撮などの文化ハブとなる「メディア芸術ナショナルセンター(仮)」の整備に向けて、文化庁が本格的に動き出す。2024年8月30日、文化庁が財務省に提出した令和7年度概算要求に「メディア芸術センター(仮)の整備」の予算が盛り込まれた。 関連予算は「国立文化施設の機能強化」に組み込まれており、独立行政法人国立美術館の新規事業として9300万円を要求する。「産業界と連携し、メディア芸術ナショナルセンター(仮称)の機能を有する拠点の整備を推進する」と説明している。 文化庁はこのほか国立美術館の新規事業として「美術品のデジタル化推進とコレクション管理業務標準化事業」としても1億5200万円を計上している。こちらもアニメ、マンガ、ゲーム、特撮にも関連している可能性がある。 メディア芸術ナショナルセンターは、長年、アニメ、マンガ、ゲームなどの分野で関連資料の収集・保存、調査研究、展
京楽産業ホールディングスが、AI活用技術のGlobal Walkersと共同で海外スタジオを活用したデジタルマンガとアニメのペイント、仕上げをする事業を開始する。両社は共同事業契約を締結し、海外に専門制作スタジオを開設した。 海外拠点を活用することで、同事業ではマンガでは月産6000コマ以上、アニメでは2万枚以上の生産が可能だという。さらに体制を拡大し、2024年中にはマンガで月産1万2000コマ以上、アニメでは4万枚以上を仕上げる体制を構築する予定だ。また線画や背景、撮影工程への対応も視野にいれ、こちらも2024年中の開始を目指す。 人材は海外現地拠点で専門人材を採用し、京楽産業HDがもつマンガやアニメを素材に育成をしている。日本のイラスト専門の技術者が日本ならの細かなニュアンスや制作過程のルール、専門ツールの効率的な使いかたなどを教育している。 マンガでは指定の内容に基づいた作品の背景
音楽配信の世界的大手プラットフォームのSpotifyが、日本のアニメ音楽の世界配信に力を入れている。日本アニメの関連楽曲を集めた「アニメハブ」をグローバル向けにリニューアルし、海外輸出の強化に乗りだした。 Spotifyはスウェーデン・ストックホルムに本社を持つグローバル規模の音楽プラットフォームだ。2008年にサービスを開始、デジタル配信時代のニーズを追い風に急成長し、現在は1億曲以上の楽曲を提供する。ユーザー数は世界6億2600万人以上、このうち2億3900万人以上が有料のプレミアム会員になる。音楽ビジネスにおける影響力は絶大だ。 アニメへの積極姿勢の背景には、昨今の日本のアニメ音楽の世界的な人気上昇がある。昨年からYOASOBI「アイドル」やCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」などアニメ発のグローバルヒットが続くが、そうした現象はSpotifyの視聴数
高知県でアニメ産業の振興と地域活性化を目指す高知信用金庫が、高知市内中心部でアニメクリエイターの拠点となる複合施設建設に乗り出す。2024年8月14日、高知信用金庫は創業100周年記念事業の一環となるアニメクリエイターラボ複合施設「GEAR」の建設の概要を公表した。 「GEAR」は地上8階建て、アニメ関連企業のオフィスやインキュベーション、コワーキングスペース、さらにアニメクリエイター育成施設や共用スタジオの設置を予定する。アニメクリエイターやアニメ関連企業の集積を目指す。 さらに1階にはイベントやギャラリーが出来るスペースも設け、産業だけでなくアニメなどのポップカルチャー文化の発信を目指す。今回発表されたイメージ図の斬新な外観デザインからも文化拠点としてのランドマークを意図していることがわかる。 建設予定地の高知市本町1丁目は、高知駅から徒歩圏で市内の動脈である電車通り沿いとなる。商店街
新海誠監督の人気映画のアニメーション制作で知られるアニメ製作会社コミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)が中心になって、新海誠監督の地元・出身地に新しい映画館を設立する。コミックス・ウェーブ・フィルムは、2024年8月8日、新会社「CWF CINEMAS」を立ち上げたことを発表した。 計画ではCWF CINEMASは2026年夏頃を目途に長野県佐久市中込地区に映画館を設立し、劇場の運営もする。新会社設立と合せて、映画館オープンに向けた事業化を加速する。 長野県佐久市は群馬県と接する中央東部にある町で人口は10万人弱、県内で4番目の都市である。市の周辺には小諸市、軽井沢市、小海町なども位置する。『君の名は。』や『すずめの戸締まり』などのヒット作で世界的に知られる新海誠監督は、この佐久地域の出身だ。 しかし佐久では長年、新海誠監督の映画も上映してきた地域で唯一の映画館「佐久アムシネマ」が、20
地上波放送キー局のひとつテレビ朝日が、2024年10月から新たなアニメ放送枠をスタートする。土曜日夜23時30分からの30分放送枠で、「IMAnimation」のタイトルでブランディングされる。第1弾は映画『劇場版ブルーロック EPISODE 凪』のヒットも記憶に新しい『ブルーロック』の第2期だ。 テレビ朝日によれば、「IMAnimation」の名称は「今(イマ)見たい!・今(イマ)見るべき!」 「イマジネーション豊かな」な作品に由来する。『ブルーロック』以後も、2025年1月から第2弾として奥嶋ひろまさが「別冊少年チャンピオン」に連載中のマンガを原作とした『ババンババンバンバンパイア』が決まっている。 テレビ朝日は2020年4月から、やはり土曜日深夜にアニメ放送枠「NUMAnimation」を放送している。それまでテレビ朝日が弱いとされていたヤングアダルト向けのアニメの強化を目指したもの
『NARUTO』や『BLEACH』など数々の人気アニメを制作してきたぴえろの経営トップが新しい体制となった。ぴえろは2024年7月31日付で、新しい代表取締役社長として取締役営業統括であった上田憲伯氏を選出した。 代表取締役社長であった本間道幸氏は、取締役会長に異動した。また専務取締役の逸見圭朗氏も、今回から新たに代表権を持つ。上田氏と逸見氏の代表取締役2人体制となる。 ぴえろは1979年に、タツノコプロ出身の布川郁司氏が創業した老舗のアニメスタジオである。『うる星やつら』や『魔法の天使クリィミーマミ』などのヒット作で注目を浴び、『NARUTO -ナルト-』や『BLEACH』、『おそ松さん』、『東京喰種トーキョーグール』といったヒット作を長年、作り続けてきた。国内の老舗かつ有力スタジオの一角となっている。 2012年に創業社長の布川郁司氏に代り、本間道幸氏が代表取締役社長に就任、今回の上田
2024年3月期決算で過去最高の売上を記録した東映アニメーションが、2025年3月期も快調なスタートを切った。2024年7月31日に発表した第1四半期(24年4月~6月)決算で、連結売上高が230億5900万円と前年比同期比で16%増と高い伸びとなった。四半期で売上高は200億円を超える過去最高水準だ。 また利益面での伸びも大きかった。営業利益は66億8400万円(219%増)、経常利益は71億8700万円(82.5%増)、当期純利益が53億600万円(70.0%)増である。前年あった劇場映画の評価損計上の反動も影響した。 売上高は国内外とも配信権販売、版権事業が好調に稼働。第1四半期に『THE FIRST SLAM DUNK』と『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の国内配信が始まり、この配信権販売が好調だったことが大きい。また海外向けでは『ONE PIECE』の配信権販売、版権事業は「ドラゴンボー
■長編オフィシャルコンペの1/3を占めた日本勢 6月8日から14日までフランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭は、アニメーション分野では世界最大規模として知られる。短編から長編、シリーズ、MVやXRまで幅広いジャンルを取りこむことで、近年は業界への影響力も大きくなっている。主催者CITIAの発表では、今年は過去最大延べ12万5000人の参加者があったという。 そうしたアヌシーのパワーを活用したいと、近年は日本の作品やアニメーション業界関係者の姿をアヌシーで見る機会も増えている。 2024年にとりわけ活躍が目立ったのが、長編映画だ。オフィシャルコンペティション長編部門には今年12作品のノミネートがあったが、日本から『化け猫あんずちゃん』、『きみの色』、『窓ぎわのトットちゃん』、『屋根裏のラジャ-』の4作品が上映され全体の1/3を占めた。 もうひとつの長編部門コントレシャンコンペテ
2024年7月24日、東北新社はシンガポールに拠点を持つ投資会社3D Investment Partners (3Dインベストメント・パートナーズ)より株式非公開化を前提にした公開買付(TOB)の提案を受けたと明らかにした。3Dインベストメントの提案では、まず3DインベストメントがM&Aを目的としたSPC(特別目的会社)を設立し、東北新社への公開買付を実施、そのうえで少数株主の株式を買い取って非上場化する。非公開企業として企業価値の向上を目指すとの流れだ。 東北新社は今回の提案を「真摯な買収提案」に該当する可能性が高いとして、特別委員会を設置のうえ検討するとした。特別委員会は、東北新社の取締役会、支配株主である植村久子氏、3Dインベストメントのいずれからも独立した社外取締役5名から構成される。 東北新社は1961年に植村伴次郎により洋画吹替え・配給会社として設立された。その後、CM制作に進
日本のアニメやマンガをテーマにしたイベントで、北米最大級の「Anime Expo」の参加者が延べで40万人を超えたことが分かった。今年の「Anime Expo 2024」は、7月4日から7日までの4日間、米国カリフォルニア州のロサンゼルス・コンベンション・センターで開催された。 主催者のSPJA(Society of Promotion of Japanese Animation)は、期間中の来場者数は40万7000人以上、世界64ヶ国から参加があったと発表した。用意したチケットは完売だった。ロサンゼルス・コンベンション・センターは全米でも有数の規模を誇る展示会場だが、それでも収容人数はほぼ限界に達しており、チケットの販売枚数で事実上の上限を設けているとみられる。このため来場者数は昨年(2023年)とほぼ同数となっている。 こうした膨大な参加者は、地元経済にも大きなインパクトを与えている。
米国のポップカルチャービジネスのメディアICv2は2024年7月15日に、2023年のコミック市場の年間売上高を発表した。調査は米国とカナダのマーケットを対象にしたもので、冊子スタイルのコミックスと単行本スタイルのグラフィックノベルを合算している。 トータルの売上げは18億7000万ドル、日本円で約2900億円になる。このなかにはアメリカン・コミックス(アメコミ)と呼ばれる作品のほか、日本の翻訳マンガも含まれている。このうちコミックスが4億1000万ドル(約640億円)、グラフィックノベルが(約2250億円)だった。日本作品の大半はグラフィックノベルとして出版されているが、発表では全体に占める日本翻訳マンガの売上げやシェアについての言及はされていない。 今回の一番のトピックは、市場が前年比で7%減少となっていることだろう。北米市場は2017年の9億2500万ドルから2022年まで順調な成長
2024年7月12日に発表されたアニメ会社IGポートの2024年5月期の連結決算が、これまでの見通しを超える好調であった。連結売上高は118億4100万円と6.1%増になったほか、営業利益は12億2500万円(23.6%増)、経常利益13億8000万円(38.1%増)、当期純利益は11億5800万円(51.1%増)だった。 IGポートは版権事業の好調を理由に4月12日に業績見通しの上方修正をしている。しかし実際の業績はこれをさらに上回り、売上高利益で過去最高を更新した。 業績を牽引したのは版権(ライセンス)事業である。主に製作出資した作品のライセンス運用と権利売上の配分収入になる。この売上高が30億400万円(62.1%増)、営業利益は18億2000万円(282.4%)と急伸した。 売上げで大きかったのは『ハイキュー!!』と『SPY × FAMILY』で、いずれも期中に劇場映画が大ヒットに
現在、大ヒット中のアニメ『【推しの子】』のアニメーション制作スタジオが、KADOKAWAグループに加わることになった。2024年7月11日、KADOKAWAは老舗のアニメーション制作会社動画工房の株式を取得、子会社化すると発表した。取得株式比率や譲渡金額などは公表されていない。 動画工房は1973年設立で50年以上の歴史を誇る老舗のアニメスタジオだ。従業員数 62名と業界では中堅規模となる。歴史が長い一方で、アニメーション制作全体を統括する元請制作に積極的になったのは、アニメーション制作本数が増えてきた2000年代後半以降と比較的新しい。ヒット作には『ゆるゆり』、『月刊少女野崎くん』、『NEW GAME!』などがある。ファンの間では丁寧な作画で定評があり、人気も高い。 KADOKAWAが製作する作品を担当することも多く、ビジネス的には近い関係にあった。なかでも2023年にKADOKAWAが
サイバーエージェントと敏腕マンガ編集者として知られる林士平氏が、新しい才能発掘を目指したユニークな取り組みをスタートさせた。サイバーエージェントは、マンガ家志望者だけを対象にした居住施設「MANGA APARTMENT VUY」のプロジェクトを開始する。2025年3月の入居開始に向けて、入居志望者の募集を開始した。 「MANGA APARTMENT VUY」では、居住費や光熱費などの費用はVUYが全て負担、食費や生活費もサポートする。未来に可能性のあるマンガ家に、マンガを描くことだけに集中できる環境を提供するとの考えによるものだ。 寮長・プロデューサーとして林士平氏がプロジェクトに参加する。林氏は2006年以来、集英社の編集者として『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『ダンダダン』など数々の人気作品を生み出してきた。現在は、ミックスグリーン代表取締役として「少年ジャンプ+」の編集にも
■参加人数は史上最大、上映会場拡大で対応 2024年6月9日から15日まで、アニメーション分野では世界最大のアヌシー国際アニメーション映画祭がフランスで開催された。アルプス地方の小さな街で行われるイベントは、世界で最も古いアニメーション映画祭としても知られる。2010年代から飛躍的な成長を続け、世界的なパンデミックで一時は中断したものコロナ禍明けは、さらにその勢いを増している。 本年は開幕日から授賞式のある最終日まで7日間現地に滞在したが、その拡張ぶりにはあらためて目を見張った。まずは映画の上映本数の増加だ。コンペティションに選ばれる本数、さらにコンペ以外の企画上映の増加が続いている。 上映できる会場があってこその施策だが、今年は市内・郊外の劇場やシネコンなどで会場を増やした。ボリューと呼ばれるメイン会場の上映時間も早朝8時半に繰り上げて、コンペティションや大型イベントの上映枠を増やす対応
IT大手のサイバーエージェントが、『刀剣乱舞』などで人気のエンタテインメント会社ニトロプラスを子会社する。2024年6月26日、両社から発表があった。 サイバーエージェントは、ニトロプラスの既存の個人株主4名から発行済の株式の72.5%相当にあたる140株を166億8300万円で取得し、連結子会社する。買収後も代表取締役の小坂孝志(小坂崇氣)氏が引き続き社長を務めるなど、現経営体制を引き継ぐ。一方でサイバーエージェントは、ニトロプラスのビジネス強化やコンテンツ制作、事業拡大のための運営を支援する。 サイバーエージェントは、1998年に現代表取締役の藤田晋氏が創業、インターネット広告で急成長した。インターネット関連を中心に多方面に進出しており、ゲームや動画配信のAbemaなどの成功で成長を続けている。直近の年間売上高は約7200億円と日本を代表するIT企業のひとつだ。 引き続き事業の高い成長
米国の映画芸術科学アカデミーは2024年6月25日に、年に1回実施される新会員の発表をした。新たにアカデミー会員となるのは487名で、現在の約1万500人に加わる。 日本からも20名近くが招かれている。『パーフェクト・デイズ』を主演した俳優部門の役所広司、VFX部門に名前が挙がった『ゴジラ −1.0』の山崎貴監督ら4人のスタッフなど、近年のアカデミー賞受賞・候補作で活躍した人物が多い。 日本からの新会員で目立ったのが、短編・アニメーション部門である。今年の新会員は全部で38名だが、内7名が日本からと全体の2割近くを占めた。 監督のいしづかあつこ、岡田麿里、湯浅政明、そして短編アニメーションで和田淳、折笠良とアニメーション関係者にお馴染みの名前が並んだ。監督以外でも『この世界の片隅に』で監督補・画面構成を務めた演出の浦谷千恵、ポリゴンピクチャーズの代表取締役でプロデューサーの塩田周三も選ばれ
ぴあ総研は、毎年行っているライブ・エンタテインメント市場動向に関する調査の確定値を公表した。発表によれば2023年1月から12月のライブ・エンタテインメント(音楽・ステージ)市場規模は、6857億円。前年比21.3%増だった。 国内ライブエンタテイメント市場は2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の影響で大打撃を受けていた。2020年は前年対比18%、21年も19年対比30%と大きく落ち込んだ。22年に19年の9割水準まで回復していたが、23年はさらにこれを乗り越えて過去最高を記録した。 ぴあ総研は記録更新の理由として、「新型コロナウイルス感染症の5類移行で人流が活発化したこと」、「チケット単価の上昇」、「2万人収容の音楽専用会場である横浜のKアリーナなど首都圏を中心に大規模会場が相次いで開業したこと」の3つを理由に挙げている。 大型会場の増加はコロナ禍前に懸念されていた会場不足に
2013年に設立された新興アニメスタジオ株式会社3Hzは、主要事業にあたるアニメーションの企画と制作を同業大手のA-1 Picturesに譲渡したことを明らかにした。該当事業は現スタッフも含めて、A-1 Picturesに承継される。 3Hz は「Studio 3Hz」のブランドで、2014年の『天体のメソッド』をスタートに創業よりアニメーション元請制作を行ってきた。『プリンセス・プリンシパル』、『はたらく魔王さま!!』、『 A3!』などのヒット作がある。 現在は2018年のヒット作『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の続編『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ』を、2024年10月放送開始に向けて制作中だ。本作のアニメーション制作は、A-1 Picturesのもと同社の名義にてこれまでと同じスタッフにて継続される。 近年、大手
『君の名は。』や『すずめの戸締まり』など新海誠監督のアニメ映画でお馴染みのコミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)が、代表取締役社長交代する。2024年5月31日に公式サイトで発表、常務取締役の徳永智広氏が代表取締役社長に昇任する。現代表取締役社長の川口典孝氏は、代表取締役会長に異動する。 新しい経営陣は、代表取締役会長・川口典孝、代表取締役社長・徳永智広、常務取締役・角南一城、執行役員・玄沙愛の体制になる。30代でスタジオのトップになる徳永氏の手腕が期待される。 新社長の徳永氏は、2014年にテレコム・アニメーションフィルムに入社、2017年からは制作部長を務めた。2020年にコミックス・ウェーブ・フィルムに転籍し、制作部長としてアニメーション制作を統括してきた。現場での経験が長い。 コミックス・ウェーブ・フィルムは、2007年にコミックス・ウェーブ(旧CW)のアニメ事業部門を当時取締役
2024年5月23日、ソニーグループは都内で「ソニーグループ 経営方針説明会」を開催した。代表執行役会長CEOの吉田憲一郎氏、代表執行役社長COO兼CFOの十時裕樹氏が登壇し、現在、そして今後のソニーグループの経営方針、理念、施策などを語った。 今回のプレゼンテーションでは、引き続きエンタテインメント重視の姿勢が際立った。「クリエテイティブシフト」を経営方針のひとつとし、「音楽」「映画」「ゲーム」「アニメ」などのコンテンツ創出はもちろんだが、プロダクツやサービスでもエンタテインメントを支えるテクノロジーとすることで既存の家電・精密事業会社との差別化、深化を図る。 吉田会長はこれまでのソニーは「感動を届けるものを作ること」が中心だったが、現在は「感動を作ること」を目指すと説明する。それがコンテンツであり、それらを支えるのがソニーのテクノロジーというわけだ。 クリエイティブ創出では、アニメに言
東映アニメーションの売上げが、再び過去最高を記録した。5月13日に発表された2024年3月期の通期連結決算で売上高が886億5400万円と1.4%増と小幅ながら23年3月期の記録を上回った。 24年3月期は前年に『ONE PIECE FILM RED』や『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒットがあったことから、その反動で当初は前年比マイナスを見込んでいた。結果的に両作品の影響が継続し、さらに商品販売や海外配信権の好調から前年を上回ることになった。 しかし利益面では、営業利益が233億6400万円(18.5%減)、経常利益が264億5300万円(11.2%減)、当期純利益は187億9500万円(10.1%減)とマイナスになった。期間中の『聖闘士星矢 The Beginning』の評価損計上や広告宣伝費の拡大が理由だ。為替差益を中心とした営業外収益を31億6000万円計上したが、カ
2024年5月15日、テレビ東京ホールディングス(テレビ東京HD)は、2024年3月期の通期決算を発表した。連結売上高は1485億8700万円(前年比1.6%減)、営業利益は88億3600万円(4.3%減)と微減になったが、経常利益は95億9900万円(2.4%増)、当期純利益は67億3600万円(0.2%増)と過去最高だった。 業績好調は、「アニメ」と「配信」の事業成長が続いているためだ。期間中は放送事業の放送収入が減少したが、配信・アニメ事業が下支えした。営業利益では全体の88億3600万円のうち、約67%にあたる59億6200万円がアニメ・配信事業からになる。 アニメ・配信事業の年間売上は445億3400万円(1.0増)である。このなかには、テレビ東京のライツ事業のほか、テレビ東京コミュニケーションズの音楽関連事業、エー・ティー・エックスのアニメのCS放送、さらに海外向け番組販売、ゲ
国内のビデオソフト市場が緩やかに減少するなかで、映像各社によるブルーレイ/DVDの発売事業の集約が加速している。 2024年5月13日、エンタテイメント商材流通などの大手ハピネットは、2024年10月1日からディズニーブランドの国内ブルーレイとDVDの製造・販売を開始すると発表した。ハピネットの子会社ハピネット・メディアマーケティングが、ウォルト・ディズニーの日本法人とホームエンターテイメントライセンス契約を締結した。 現在、ディズニーの国内映像ソフトは、ウォルト・ディズニー・ジャパンが製造・販売をしている。しかし今年(2024年)2月に、本国でウォルト・ディズニーは、映像ソフト事業から撤退を表明したばかりだ。米国・カナダでは映像パッケージ事業はソニーグループに移管される。 このため日本での同事業の行方が関心を集めていた。しかし北米で事業を受託するソニーグループは、日本では逆に3月にソニー
秋田県秋田市に本社を持つアニメーション制作会社つむぎ秋田アニメ Labが、アニメ製作大手バンダイナムコフィルムワークスと業務提携を開始した。2024年5月14日に公表された。両社はアニメーションを中心とした映像作品と関連 IP の創出で提携する。 バンダイナムコフィルムワークスは、現在つむぎ秋田アニメ Labが制作するテレビアニメシリーズ『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』にて共に仕事をしている。こうした協力関係のさらなる強化を目指す。 バンダイナムコフィルムワークスは、新規作品を継続的に創出する体制を構築することで新たな作品創出力を強化する。つむぎ秋田アニメ Lab は、継続的にアニメーションを制作する環境を構築する。 つむぎ秋田アニメ Lab は、2017年に代表取締役社長の櫻井司が設立した。当初は東京、埼玉を拠点にしていた。その後秋田県秋田市に本社を移し、そこから
エンタテイメント大手のKADOKAWAは、5月9日に2024年3月期の決算を発表した。通期連結売上は2581億900万円(1.0%増)とほぼ前年並み。営業利益、経常利益、当期純利益はそれぞれ28.8%減(184億5400万円)、24.1%減(202億360万円)、10.2%減(113億8400万円)と、いずれも二桁減少で冴えない数字となった。 これらはゲーム事業の落ち込みによるところが大きい。前年は『ELDEN RING』の大ヒットが業績を牽引していたが、これがなっくなった反動が大きくでた。ゲーム事業の売上高は253億5100万円(16.5%減)、営業利益は79億5000万円(44.1%減)である。 一方で企画・製作、制作の積極的な強化を進めるアニメ・実写映像事業は好調だった。売上高は460億6000万円(6.4%増)、営業利益は45億7400万円(10.9%増)だ。3年前の2021年3月
音楽・映像事業のエイベックスは、5月9日に2024年3月期通期連結決算を発表した。売上高は主力の音楽事業が前年比20.2%増と大きく伸びたことから、1333億8700万円と前年比9.7%増の増収を確保した。 しかし利益面では、営業利益が51.7%減の16億3300万円、経常利益が62.9%減の15億600万円と苦戦している。固定資産の減損や貸倒引当金などの特別損失を計上したこともあり、当期純利益は9億8700万円(64%減)にとどまった。 利益の減少は積極的な続けているIP創出への投資が大きい。一方で海外向けの投資総額が想定を超えているほか、投資からのマネタイズの遅れがでている。 アニメ・映像事業も増収になったものの、大幅減益で赤字に転落した。売上高は161億1800万円と5.7%増だったが、前年6億2100万円だった営業収益が7億5000万円のマイナスとなった。 特に厳しかったのはBlu
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