会田誠とその作品『灰色の山』(2009-2011)タグチ・コレクション蔵 新規事業等でバタバタと動き回っている中、当研究所のサウンドクリエイター松登氏に促され、息抜きに六本木・森美術館で開催中の会田誠展「天才でごめんなさい」へ出向くことに。 90年代以降、日本のローカルチャーをハイアートに接続する動きがアートシーンで活発化し、93年に『巨大フジ隊員VS キングギドラ』でデビューした会田氏の作品も、オタクカルチャーとの融合という文脈で語られることが多かったように思えます。 さらに四肢を切断された少女を描く『犬』シリーズが脚光を浴び、猟奇系アーティストとしてもイメージを強めていきます。 会田ファンはもちろん、まだその作品を実物で見ていない方や、勢いのある現代アーティストの一人に過ぎないという認識の方がいれば、ぜひとも本展覧会に足を運んでみてください。 私自身、今まで会田氏に嵌め込んでいたイメー