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TGS2024
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表題の件について,ある大学の障害学生支援室関係者より質問を受けたので,「大学の障害学生支援室の行う支援と著作権」のみについてここにまとめておきます(初等中等教育の教科書に限っては,教科書バリアフリー法があるのでまた別の議論となります)。 一般的に,障害学生支援室は,視覚障害など,何らかの読むことへの障害のある学生の支援にあたる場合,その学生が必要とする書籍を電子的に複製するという作業を行います。 具体的には,障害学生支援室のスタッフが書籍をスキャンして画像としてコピーし,OCRにかけ,テキストデータに変換したり,単にスキャンした書籍を画像やPDFとしてパソコンで閲覧できるようにしたりという作業になります。 このように,紙の印刷物から,音声読み上げや点字への変換,文字サイズなど見た目の変更などの機能を持つ支援技術と組み合わせて使用するために,アクセシビリティの確保に役立つ形式へ変換すること(
新年最初なので,シンプルな予定表を皆さんにお届けします。 元は私自身が自分のために作って使っていた予定表ですが,シンプルに誰もが使えるように改変してみました。 <予定表をダウンロードする(PDF形式,192kB)> ←右クリックして「ファイル名を付けて保存」してください。 上記の画像のように,A4一枚で一週間の予定が書き込めるようになっています。曜日は月曜から日曜までをすでに入力してありますが,年月日は空欄なので,自由に記入して使ってみてください。 私のおすすめの使い方を書いておきます。 予定と実際を両方書く 一日の予定の半分あたりまで,30分刻みの点線が入っています。このあたりを利用して将来の予定を書き込み,残りの左半分に「実際にはどのような時間の使い方をしたか」を書き込みます。 予定を記入する手帳はよくありますが,この予定表は重点は,この「どのような時間の使い方をしたかを書き込む」とこ
「ブックシェアとは?」 さて,前回,前々回と,障害のある児童生徒の電子教科書利用について,シアトル公立学区やスノホミッシュ学区ではブックシェアが利用されていることを紹介しました。今回は,このブックシェアについて具体的な説明をしたいと思います。 端的に言えば,ブックシェアとは,印刷された文書を読むことに困難のある障害者(People with Print Disability)のためのネット上の電子図書館です。ベネテック(Benetech)という米国はカリフォルニア州パロアルトに本拠地を置くNPO法人が,そのプロジェクトのひとつとして行っています。 Benetech http://www.benetech.org/ Bookshere http://www.bookshare.org/ ブックシェアは,最新の書籍を含む様々なタイトルの書籍を,障害のある人が読書するのに便利なデータ形式(テキス
以前,「読み上げソフトについての質問あれこれ」で紹介していた,無料のMicrosoftのSAPI4の音声エンジン(L&H TruVoice TTS Engines)が,ダウンロードできなくなっています。 一番簡単かつ確実なのは,音声の品質もMicrosoftのLHシリーズより優れているDTalkerシリーズの音声エンジンを入手することです。このDTalkerシリーズの音声エンジンの入手方法を以下に紹介しておきます。 Altairをインストールする Altair(http://www.normanet.ne.jp/~altair/)は,(財)日本障害者リハビリテーション協会が開発・無償で提供している,視覚障害向けの音声読み上げに対応したテキストエディタ,テキストブラウザ,電子メールなどの機能がまとめられた統合ソフトウェアです。すべての操作が,音声エンジンによって読み上げられます。 このAlt
inclusion, diversity, education and employment access 以下の文章は、College Boardの「Advice for Evaluators」を筆者が翻訳したものです。受験生がCollege Boardが実施する試験で合理的配慮を求める際に、添付して提出が求められる根拠資料が満たすべき基準について、手引きが示されています。米国のCollege Boardは、日本でいうところの共通テスト(大学入試センター)のような「SAT」という試験などを実施・運営している団体です。 私自身、研究および実践テーマの関係から、さまざまな障害のある受験生の根拠資料を目にすることがあります。しかし、残念ながらこれらの基準を満たさない根拠資料ばかり、といっていい状況です。そうした根拠にならない資料や診断書が添付されてしまうと、受験生本人にとって、本当は必要だった
29,30日とリビングライブラリーに参加していました。 そこでの語りの内容についてはここで書くべきではないので,リビングライブラリーに参加した,個人的な感想を書いておこうと思います。 私はアスペルガー障害当事者,むーんらいずさんの辞書役として,彼が本として貸し出された語りの場に同席しました。 辞書役とは言っても,実際にはあまり介入することはありません。一人(or ごく少人数のグループ)あたりの,生きている本(living books)の貸出時間は一回につき30分と短く限られているので,時間の経過を見て,本が語りたいと思っていることが十分語られるよう,話が横道に逸れているときに声かけをしたり,図書館利用者(聞き手)の障害についての基礎知識などの様子を見て,追加の説明をお願いしたりするくらいでした。 場合によっては,障害や本人についての誤解が生じないように追加の説明を辞書自らが行う必要がありま
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