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参議院選挙2025
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給付金も消費減税も物価上昇の原因に対応せず インフレを「制御」どころか拡大しかねず 参議院選での主要な争点は、与党が主張する一律給付金か、それとも野党が主張する消費税の減税かの選択になっている。 これについて、「財源を示せ」という批判がある。その通りだ。しかし、より本質的な問題は、消費税減税にしても一律給付金にしても、物価高騰を抑える力がないことだ。 これらはいずれも物価高騰を所与とし、「後追い」で経済的補填を行うものに過ぎない。その意味で、物価高騰の「お見舞金」なのだ。物価上昇の原因そのものに手を付けて、物価をコントロールしようとするものではない。 いま本当に問われるべきは、「物価高騰への対応はお見舞金で済む問題なのか?」という根本的な政策対応だ。 物価上昇の原因に手を付けなければ、たとえ一時的に家計の苦しさが和らいでも、来年も再来年も同じ「お見舞い」が必要になる。その次の年も同じだ。
写真は昨年12月に経営統合協議に向けた発表を行う日産自動車の内田誠前社長(左)とホンダの三部敏宏社長 Photo:Getty Images ホンダと日産の統合協議破談も 生産・開発の連携が続く ホンダと日産。2024年12月23日の両社による経営統合協議のスタートから、わずか2カ月足らずの今年2月13日には協議の打ち切りが発表されて、あっけなく「世界3位の自動車会社」の誕生は幻に終わった。 ところが、ホンダ・日産の戦略連携は生きていた。 ここへきて、両社が分野単位で提携する“連合”への動きが加速している。 例えば、トランプ関税の逆風への対応として、日産が米国キャントン工場で生産しているピックアップトラックをホンダに供給することを検討するなど、生産補完に関する協議が具体化している。さらに、次世代車で基盤ソフトを共通化する方針だと報道されるなど、ソフトウエア面での協議も前進している。 これは、
いま、AIを使って仕事を進めることが当たり前になりつつある。しかし一方で、「AIなんて仕事の役には立たない」「使ってみたけど期待外れだった」という声も聞こえる。 「それは使い方の問題。AIの力を引き出すには適切な“聞き方”が必要です」。そう語るのは、グーグル、マイクロソフト、NTTドコモ、富士通、KDDIなどを含む600社以上、のべ2万人以上に研修をしてきた石井力重氏だ。「AIを仕事の効率化に使うだけではもったいない。適切に使えば“頭を使う仕事”にも大いに役立ちます」と言う。そのノウハウをまとめたのが、書籍『AIを使って考えるための全技術』だ。56の技法を全680ページで紹介。実践した人からは「AI回答の質が目に見えて変わった」との声も多く、発売直後から話題に。思考・発想のベストセラー『考具』著者の加藤昌治氏も制作に協力した同書から、AIの便利な使い方を紹介しよう。 人間の発想は「先入観」
あなたの周りにも、威圧的で相手を委縮させる「高圧的な人」はいないだろうか。長年、言葉遣いの研究している東香名子さんが、「高圧的な人」との話を感じよく一発で切り上げる魔法のフレーズを教えてくれた。(ウェブメディアコンサルタント 東 香名子) 高圧的な人と争わずに さらっと沈静化させる方法とは 職場で「高圧的な人」に遭遇して、うんざりした経験はありませんか。一方的な決めつけ、上から目線で話したり、自分の意見を押し付けたりするなど、相手の態度に萎縮してしまうこともあるでしょう。こうした種類の人と接する機会が多いと、大きなストレスとなり、心が疲弊する原因となります。 私は「バズる表現」の専門家として、多くの人に読まれる文章の仕組みを研究しています。今回は「感じのいい人」が知っている、高圧的な人をスマートに黙らせる、とっておきのひと言を紹介します。 相手と争わずに物事をさらっと沈静化させる「感じのい
NTTドコモが6月5日に通信料金の値上げに乗り出した。KDDIが追随するだけでなく、ソフトバンクも値上げを示唆しており、業界は料金競争から一転、料金引き上げの時代に突入している。一方でドコモの新料金は、複雑で分かりにくい。特集『巨人復権 大NTTの野心』の#4では、再び“ドコモ離れ”のリスクを冒して値上げに突き進もうとする内部事情に迫る。(ダイヤモンド編集部 村井令二) 通信業界の料金競争に終止符を打つドコモ ソフトバンク追随ならもう一段の値上げか 「うちが踏み出さないと、いつまでたってもKDDIもソフトバンクも値上げができないでしょう」 あるNTTドコモの幹部は、4月24日に新料金プランで値上げを発表した数日後、それに踏み切った業界事情を指摘した。 日本の通信料金は、菅義偉元首相が主導した「官製値下げ」で2020年以降に低下が続いてきた。それから5年が経過しようとする現在、料金値上げは通
SNS通じて伝播、参院選争点にも浮上 ナショナリズムをくすぐる危うさ 外国人の交通事故や不動産投資が頻繁にニュースで取り上げられることもあってか、「外国人問題」が参議院選挙で課題として脚光を浴びている。 「外国人は優遇されている」と主張し、「日本人ファースト」を掲げる参政党が東京都議会選挙で新たに3議席を獲得し、参院選に向けた世論調査でも急速に支持を高めているのが、このことを象徴する。 石破首相は内閣官房に外国人問題事務局を設置する意向を表明し、15日には事務局組織「外国人との突如ある共生社会推進室」を発足させた。外国人政策が物価高対策と並ぶ争点の一つとしても浮上する。 「日本人ファースト」というフレーズは、日本人のナショナリズムをくすぐる。 戦後日本は、国際協調主義を旨として内外差別をなくすことを重要な国策としてきた。日本が順調に経済成長をしている時は良かったが、1990年代初めのバブル
血液がドロドロで、心筋梗塞や脳梗塞になりやすい人の「見た目」の特徴に迫ります。「顔」と「足」のある部位に出ているサインとは? ジャーナリストの笹井恵里子氏が聞きました。(東邦大学名誉教授 東丸貴信、聞き手/ジャーナリスト 笹井恵里子) 「耳たぶのシワ」を見るとわかる 心筋梗塞や脳梗塞になりやすい人の特徴 私は長年、平成横浜病院で総合健診センター長を務めてきました。体が健康であるかどうかは、血液検査や画像診断で確かめることが最も正確です。しかし、“見た目”でわかるサインもあるのです。特に血管や血液の状態がわかります。今回は3つのポイントを紹介しましょう。 まずは「耳たぶ」です。
「全社員に買って配りました」 「入社する人への課題図書にしています」 そんな声が多数寄せられているのが、書籍『ベンチャーの作法 -「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術』です。1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験がある高野秀敏さんが、ベンチャー流の「結果を出す働き方」をまとめました。 シーリングライト一体型プロジェクター「popIn Aladdin」や、世界的ヒットとなった「スイカゲーム」の開発者であり、現在はヘルスケアベンチャーに挑む起業家・程涛さんも、本書に共感した読者のひとり。同氏からお聞きしたベンチャー企業のリアルや、『ベンチャーの作法』からの気づきを、数回の記事に分けて紹介します(ダイヤモンド社書籍編集局)。 「マイナスからゼロ」じゃなくて、「マイナスからプラス」へ ――社員の皆さんに日ごろから伝えている“御社ならではの作法”はありますか?
人事、採用、マネジメントをはじめ、人間関係の困りごとを解決する連載第11回は、「退職理由の本音と建前」に迫る。それを踏まえて、部下の退職を未然に防ぐにはどんな方策があるのだろうか。退職とまではいかなくても、職場の人間関係を活性化するためのヒントにもなり得る。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意) 退職理由 本音と建前の差 皆さんの職場では、退職者はどんな理由で退職していますか。「結婚するので」「家庭の事情で」と言われて、「そうですか、残念ですが仕方ないですね」と納得してしまっていませんか。実は、退職理由には大きな「本音と建前」のギャップがあります。 まず、データを見てみましょう。2016年に転職者本人に行った調査では、建前の退職理由の1位は「結婚、家庭の事情」でした。しかし本音の1位は「職場の人間関係」だったのです。 また、2019年に転職コンサルタントに聞いた調査
上野~札幌間の寝台特急「カシオペア」に用いられたJR東日本の「E26系」客車が6月30日に引退した。同車はカシオペア用に1編成(12両)のみ製造され、1999年7月16日にデビュー。きっぷが取れない人気列車として名をはせた。しかし、北海道新幹線新青森~新函館北斗間が開業し、在来線旅客列車が青函トンネルから撤退することになり、2016年3月にカシオペアとしての運行を終了した。以降は団体専用列車「カシオペア紀行」としてJR東日本管内で運行されていたが、車両の老朽化により、くしくも車両形式と同じ「26」年で終焉を迎えた。カシオペアで振り返る、寝台車の華と衰退の歴史とは。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也) 寝台特急列車の衰勢と前後して 登場したクルーズトレイン 寝台特急の時代はカシオペアとともに事実上の終わりを告げた。2015年3月に大阪~札幌間を結んだJR西日本の寝台特急「トワイライトエクスプレ
セブン-イレブンの「セブンカフェ」は発売から12年近くたったが、広く認知され、筆者も愛飲している。アイスコーヒーは、レギュラーサイズ(R)とラージサイズ(L)の2種類あるが、多くの人が経験則上、レギュラーよりラージの方が量が多くて割安なのではないかと思っているのではないか。本当にラージはお得なのだろうか。(イトモス研究所所長 小倉健一) コーヒー市場に革命起こしたセブンカフェの誕生 コンビニで提供される、いれたてのコーヒーは、現代日本の生活様式に深く根付いた文化の一つとなった。 中でもセブン-イレブンが展開する「セブンカフェ」は、その先駆けとして市場を切り拓き、多くの人々に愛され続けている。 手頃な価格で本格的な味わいのコーヒーが楽しめるという価値は、多忙な日常を送る人々にとって大きな魅力だ。筆者自身も、セブンカフェを日常的に愛飲する一人であり、その品質と利便性の高さには常に満足してきた。
「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」 そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健) 出世を拒む言葉の裏には何があるのか? 「別に出世したくないんで」 この一言に、上司としてどう返すか。 多くの管理職が戸惑う場面です。 この言葉をそのまま額面通りに受け取ると、「成長意欲がない」「責任を持ちたくない」と解釈してしまいがちです。 しかし、この発言の裏には、単なる拒絶以上の“背景”
「イギリス料理がマズい理由」歴史と階級が奪った“うま味”の話 「経済とは、土地と資源の奪い合いである」 ロシアによるウクライナ侵攻、台湾有事、そしてトランプ大統領再選。激動する世界情勢を生き抜くヒントは「地理」にあります。地理とは、地形や気候といった自然環境を学ぶだけの学問ではありません。農業や工業、貿易、流通、人口、宗教、言語にいたるまで、現代世界の「ありとあらゆる分野」を学ぶ学問なのです。 本連載は、「地理」というレンズを通して、世界の「今」と「未来」を解説するものです。経済ニュースや国際情勢の理解が深まり、現代社会を読み解く基礎教養も身につきます。著者は代々木ゼミナールの地理講師の宮路秀作氏。「東大地理」「共通テスト地理探究」など、代ゼミで開講されるすべての地理講座を担当する「代ゼミの地理の顔」。近刊『経済は地理から学べ!【全面改訂版】』の著者でもある。 イギリス料理はなぜマズい?
総理秘書官の中でもっとも重要なポストである筆頭秘書官は、財務省の指定席になっています。筆頭秘書官は、総理に四六時中付き添って、政策のアドバイスを行う職務です。総理が財務省寄りの考えになるのは、当たり前です。 官邸の司令塔的役割の官房副長官補も、財務省からの出向者となっています。重要閣僚の秘書官など、すべての重要ポストは財務省が握っているのです。 また、国家公務員の人事を仕切っているのは、財務省主計局給与共済課(給料関係)、人事院給与局給与第二課(各省庁の人事)、総務省人事・恩給課(国家公務員の総合的な人事)の3つの組織です。この3つも、すべて財務省が握っているのです。 国税庁のトップスリーは 財務省キャリア官僚の指定席 さらにさらに、財務省は、公正取引委員会だけではなく金融庁の最高ポストや幹部ポストも握っています。つまりは、財務省は、金融庁、公正取引委員会といった国の経済政策の中心機関を事
ライター業の傍ら、スキマバイトでさまざまな職場で働いている筆者が仕事を通じて見えた悲喜こもごもをつづる本連載。今回は去年、衆議院選挙の際に「投票所設営」のアルバイトをしたときの体験についてレポートしたい。知られざる投票所づくりの裏側とは。(ライター みやーんZZ) 「投票所設営」でスキマバイト! ドタキャン要員がいる!? 氷河期世代の40代おじさんである僕が去年、突如ハマったスキマバイト。参議院選挙の投票日が近付いているということで、今回は去年、衆議院選挙の投票所設営の仕事をした際の模様をご紹介します。 去年、衆議院の解散と選挙が発表された段階で「なにか選挙関連の現場にスキマバイトで潜入したい!」と思った僕。いろいろ探した結果、投票所設置作業の仕事を見つけ、エントリーしました。 投票日の前日、指定された都内のとある駅に到着すると同じ仕事に申し込んだであろう人が8人ほど、集合していました。女
いま、消費税の減税をめぐって与党と野党が激しく対立している。だがこのまま選挙が行われ、減税勢力が勝ったとしても本当に消費税は下がるのか?その背景には、予算・人事・徴税を握る財務省キャリア官僚の存在がある。自民党も影響されてしまうという財務省の力と、その中で働く職員の素顔に迫る。※本稿は、大村大次郎『本当は怖い税金の話 元国税調査官が書いた 知らないと損する裏知識』(清談社Publico)の一部を抜粋・編集したものです。 予算も人事も思いのままに動かす 日本を支配する最強官庁 昨今、よく「財務省が事実上、日本を支配している」というようなことがいわれます その一方で、「そんなのは陰謀論だ」「たった1つの官庁が日本全体を支配しているわけがない」というような論調も見られます。 実際は、どうなのでしょうか? 元国税調査官の観点でいいますと、「財務省が事実上、日本を支配している」というのは、限りなく真
いま、ビジネスパーソンの間で「AI」が急速に浸透している。一部ではAIと対話して仕事を進めることが、すでに当たり前になっている。しかし一方で、「AIなんて仕事の役には立たない」「使ってみたけど、期待外れだった」という声も聞こえる。 「それは使い方の問題。AIの力を引き出すには適切な“聞き方”が必要です」。そう語るのは、グーグル、マイクロソフト、NTTドコモ、富士通、KDDIなどを含む600社以上、のべ2万人以上に発想や思考の研修をしてきた石井力重氏だ。「資料やメールを作成させるだけではもったいない。AIは適切に使えば、思考や発想といった仕事の負担も減らしてくれます」と言う。そのノウハウをまとめたのが、書籍『AIを使って考えるための全技術』だ。「AI回答の質が目に見えて変わった」と、発売直後から話題に。思考・発想のベストセラー『考具』著者の加藤昌治氏も全面監修として協力した同書から、AIを使
「まいばすけっと」のパート時給が1800円――。非正規従業員の募集条件に異変が起き始めています。もしかすると今後、フルタイムで働けば「年収400万円」も視野に入る「勝ち組非正規」が生まれるかもしれません。一方で、多くの企業で正社員の賃金が伸び悩んでいる現状も。なぜ、このような“逆転現象”が起きているのでしょうか。それは、単なる人手不足だけが原因ではありません。本記事では、若者人口の激減、「年収の壁」の制度変更といった構造的な要因を読み解きます。日本の雇用常識を根底からひっくり返す「エゲツない未来」の正体に迫ります。(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博) 「時給2000円」が生死をわける… 中小零細に襲いかかる“エゲツない未来” 今年10月に行われる最低賃金の改定に注目が集まっています。2024年度の最低賃金は東京都が1163円と全国最高に設定され、全国平均も1055円と大幅に
日本経済が世界のトップを走り企業に活力があったバブル時代、会社員の夢は課長から部長、さらに役員へと、出世の階梯を登っていくことだった。リーダーになることにやりがいを感じ、誇りを感じた。だが今、管理職にはなりたくない、出世は不要だと考える社員が多数を占めている。それは、なぜなのか。解決策はあるのだろうか。※本稿は、高橋克徳『静かに分断する職場 なぜ、社員の心が離れていくのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。 罰ゲーム化した管理職は 多くの若手が願い下げ 管理職をめぐる最大の問題は、今の管理職、マネジャーが魅力的な存在になっていない、むしろ誰もなりたくない存在になっているということです。 自分の仕事だけでなく、一人ひとりのケアとサポート、組織成果の追求をリードしなければならない。 しかも、管理職になると残業代も出ない。個々の事情で早く帰る人がいて誰もフォロー
「日本人ファースト」が支持を得るのは “歴史の必然”だ 「日本人ファースト」を掲げる参政党が急速に支持を広げている。 筆者もある参政党候補者の街頭演説を聞きに行ったら、聴衆の数自体はそこまで多くなかったものの、思っていたよりも若い人たちの姿があって驚いた。 一方、「出る杭は打たれる」ということなのか、批判的な声も増えている。 例えば、参政党候補者は、日本人よりも外国人が優遇されているということを盛んに訴えている。メディアの中にはこれは「デマ」であり、外国人差別や排外主義を煽っていると厳しく批判するところもある。また、代表の神谷宗幣氏が演説で「高齢の女性は子どもが産めない」などと発言したことも、女性差別だと市民団体が抗議をしている。 確かに筆者が街頭演説を聞いていたときも、「参政党ナチス」というプラカードを掲げた人が候補者に近づこうとしては、警備担当者に追いかけまわされていた。 さらに、参政
5月の対米自動車輸出額は24.7%減 輸出価格(円ベース)は24.9%減 米トランプ政権は4月3日、自動車の輸入に対して25%の追加関税を発動した。日米関税見直し交渉で日本政府はこの自動車関税の撤廃・引き下げを最優先にしてきたが、トランプ大統領は6月29日、FOXニュースのインタビューで、自動車関税を修正するつもりはない考えを示唆した。 7月7日(日本時間8日未明)、トランプ大統領は、相互関税の上乗せ関税の一時停止期間が9日に切れるのを前に、各国に新たな関税率を課すとして日本に対しては「25%」の新しい関税率を通告、8月1日から実施すると発表した。 日本政府は猛反発し8月1日までに再度、交渉をする姿勢だが、日本車に課されている追加関税の撤廃や引き下げはかなり難しそうな状況だ。 貿易統計によれば、5月のアメリカ向け自動車の輸出額は、対前年同月比24.7%減の3634億円となった。輸出台数は3
「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」 そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健) 「経験」がむしろ成長を止めてしまうリスク 40代になると、ある程度の経験とポジションを持ち始める人が多くなります。 しかしその一方で、「組織から扱いにくい存在」と見なされる人も増えていきます。 彼らが問題なのは、能力の欠如ではなく、変化への適応を拒否する姿勢にあります。 その特徴は、過去の経
『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX(ジークアクス)』は、ガンダム作品を根強く支えるファンとの交流や二次創作などの影響が垣間見える作品ともなっている。特集『ガンダム・ジークアクスの舞台裏』(全10回予定)の#3では、ガンダムを語る上では切り離せない、ファンとの関係性について鶴巻和哉監督に聞いた。※本文には一部テレビ最終回のネタバレを含みます(聞き手/ダイヤモンド編集部 鈴木洋子) ガンダムオタクが喜んでくれるようなネタを たくさん入れているつもりです ――ガンダムが巨大化したり、シャアが変身したりという展開をSNSで予想していたファンもいましたね。最終回では、さまざまな「シャアが搭乗する赤い機体」の画像が一瞬だけ映るシーンを題材に、それぞれを特定する考察陣が現れたりして、ファン全体で楽しんでいる感がありました。 僕も庵野(秀明・カラー社長)も榎戸洋司(シリーズ構成・脚本担当)さんもガンダム
トランプ政権で副大統領に抜擢されたJDヴァンスの「ブレーン」として日本のメディアでも取り上げられるようになった政治学者のパトリック・J・デニーンは、2018年の著書『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(角敦子訳/原書房)でこう書いている。 リベラリズムは失敗した。リベラリズムを実現できなかったからではなく、リベラリズムに忠実だったからである。成功したために失敗した。 世界でもっとも著名なリベラルの一人であるオバマ元大統領は、リベラリズムを批判するデニーンの著書を次のように評した。 『リベラリズムはなぜ失敗したのか』は考えさせられる本だった。著者の結論のほとんどには同意しないが、この本は、西欧の多くのひとたちが感じている意味の喪失とコミュニティの崩壊について、鋭い洞察を提供している。リベラルデモクラシーは、自らが引き起こす災厄を無視してきた。 デニーンはこの本でどのような主張をし、それがヴァン
スマホ・テレビ・ゴシップ……日常生活の99%はムダだらけ。しかし、ムダを捨てるためにいくら効率を良くし、生産性を上げても、他人の期待に応えているだけで、自分のためになっているわけではない。「依存のプロ」GoogleとYouTube出身の著者が生み出した、自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」とは? 27言語で刊行され、世界で累計30万部を突破している『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子) そう思ってふと自分の行動を思い返すと、YouTubeやSNSを開いていた記憶しかない。 朝の支度中も、仕事や勉強の合間も、なんとなくスマホに手が伸びてしまう。 気づけば1時間、いや、もっと時間が過ぎていて、自己嫌悪に襲われる。 しかし、時間がないのは、予定が多すぎるからじゃなく、“スマホに時間を吸い取られているから”かもしれません。 では、どう
「その服、中国製です」→1秒で見破るすごい方法とは? 「経済とは、土地と資源の奪い合いである」 ロシアによるウクライナ侵攻、台湾有事、そしてトランプ大統領再選。激動する世界情勢を生き抜くヒントは「地理」にあります。地理とは、地形や気候といった自然環境を学ぶだけの学問ではありません。農業や工業、貿易、流通、人口、宗教、言語にいたるまで、現代世界の「ありとあらゆる分野」を学ぶ学問なのです。 本連載は、「地理」というレンズを通して、世界の「今」と「未来」を解説するものです。経済ニュースや国際情勢の理解が深まり、現代社会を読み解く基礎教養も身につきます。著者は代々木ゼミナールの地理講師の宮路秀作氏。「東大地理」「共通テスト地理探究」など、代ゼミで開講されるすべての地理講座を担当する「代ゼミの地理の顔」。近刊『経済は地理から学べ!【全面改訂版】』の著者でもある。 中国の経済戦略を解説! 先進国の輸出
NTTドコモの屋台骨である通信事業が揺らいでいる。ダイヤモンド編集部の取材により、KDDIやソフトバンクといった競合他社との顧客争奪戦で、再び劣勢に立たされていることが分かった。特集『巨人復権 大NTTの野心』の#2では、内部データによって判明したドコモの苦境を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 村井令二) 新料金プラン導入の6月は顧客流出! 内部データで判明した「MNP」の実態 かつてNTTドコモは携帯電話の「王者」だった。NTTから分離した1992年のシェアは60%を超えていた。 だが、電話番号を変えずに携帯キャリアを切り替える「番号持ち運び制度(MNP)」の下での顧客争奪戦で、KDDIやソフトバンクに負け続けてシェアを落としてきた。足元では楽天モバイルも契約数を拡大させており、争奪戦は一段と激しさを増している。 これに歯止めをかけるため、2024年6月に就任した前田義晃社長は、積極的
「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍:『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売されました。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して著者である、びーやま氏への特別インタビューをお届けします。 高学歴な人はペーパーテストができるだけ? ――学歴社会だと「高学歴」の持つ価値は大きいですが、それは「ペーパーテストだけの結果でしかない」という意見もよく耳にします。びーやまさんはこのことについてどう思われますか? びーやま
今治造船がジャパンマリンユナイテッドを子会社化し、日本の造船業再編が加速する。強みを補完する2社が一体化することで、中国・韓国に対抗する体制が整う。財閥系の造船会社から非財閥系への主導権移行が進み、海運業を含めた7社連携による“海事クラスター”構想も始動。業界は「造船ニッポン」復活の天王山を迎える。(ダイヤモンド編集部 井口慎太郎) 今治造船が名実共に盟主に 主導権は、財閥系メーカーから非財閥系へ 国内造船最大手の今治造船が、業界2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)を子会社化する。木造船の「船大工」から始まり、“野武士集団”とも言われる今治造船が、財閥系メーカーの流れをくみ、官公需と高付加価値船の技術を持つJMUを取り込む構図だ。 今治造船は、JMUに共同出資していたJFEホールディングスとIHIから一部株式を取得し、船舶の開発や調達で連携を強める。今治造船とJMUは2021年に合弁
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