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この記事はドメイン駆動設計#1 Advent Calendar 2019 - Qiitaの3日目の記事です。 エリック・エヴァンス氏の『ドメイン駆動設計』に端を発したDDDの設計哲学では、システムが同一性を認識しなければならないエンティティと、同一性を認識しなくて良い値オブジェクトを区別して設計することが重要であるとされています。例としてよく使われるのが「貨幣オブジェクト」です。 // 貨幣 class Money { String code; // 通貨コード Double value; // いくらかを表す数値 } 疑似コードなので雰囲気で読んでください。このMoneyクラスを使って「100円」というインスタンスを2つ作ったとします。システムはこれらのインスタンスが同一の貨幣を指しているのか、それとも偶然値が一致している(等価である)だけなのかをどのように判別すれば良いでしょうか? こ
この記事はドメイン駆動設計 #1 Advent Calendar 2018の22日目です。 昨日は@crossroad0201さんによる「DDDの構成要素とマイクロサービスの単位をどう合わせるべきか」でした。 今日はエリック・エヴァンスのDDD本に書かれたパターンの一つである集約について、自分なりのまとめを書いてみたいと思います。実は以前まで集約については「言いたいことはわかるが実践で使う意義がいまいち見いだせない」というスタンスだったのですが、最近になってようやく腑に落ちました。 バートランド・メイヤーの契約による設計 DDD本のパターンの多くは、オブジェクト指向プログラミングで築かれてきた理論や原則に基づいたものです。OOPの理論で特に有益なものの一つに、契約による設計というものがります。これは鈍器としても名高い『オブジェクト指向入門』*1の著者であるバートランド・メイヤー博士が提唱し
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