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このウェブページでは、『H.タジフェルとJ.C.ターナーの社会的アイデンティティ理論』の用語解説をしています。 集団社会・組織に所属することを自己認識する社会的アイデンティティ J.C.ターナーの自己カテゴリー化理論 集団社会・組織に所属することを自己認識する社会的アイデンティティ 自分が何者であるのかということを自己認識(自己定義)する“自己アイデンティティ(ego identity)”は、日本語では『自己同一性・自我同一性』と翻訳される。自己アイデンティティとは『社会・集団・思想・信念において自分がどのような存在であるかの自己認識(自己定義)』であり、発達心理学では20代前半頃の青年期の課題とされている。現代の自己アイデンティティは流動的・可変的で『モラトリアム遷延(社会的選択の延期)』を起こしやすい特徴もある。 自己概念である自己アイデンティティには、自分は自分以外の何者でもない代替
このウェブページでは、『偏見・差別・ステレオタイプの心理学的な説明』の用語解説をしています。 社会心理学的に見た偏見(prejudice)・差別(discrimination)・ステレオタイプ(stereotype)の定義 “偏見・差別”に対する『社会文化・集団の水準の研究』と『個人単位の水準の研究』 社会心理学的に見た偏見(prejudice)・差別(discrimination)・ステレオタイプ(stereotype)の定義 複数の個人が相互作用して思い込みを持つ人間社会には、古来からネガティブな影響力を発揮する『偏見(prejudice)』と『差別(discrimination)』が途絶えたことがない。 同じ国家・民族・集団に所属する個人の間でさえ偏見・差別は付いて回るものだが、それが異なる国家・民族・集団に対する偏見・差別になると『誤解・思い込み・決めつけの度合い』が激しくなって、
ジョン・ロールズの『正義論』に見る原初状態から導かれる正義 ジョン・ロールズの正義の二原理と最悪に配慮する平等主義 ジョン・ロールズの『正義論』に見る原初状態から導かれる正義 現代の政治では、所得と資産・社会保障などの『格差問題』がクローズアップされることが多く、格差を縮小あるいは是正するための『平等性』への配慮が一つの社会正義として捉えられることがある。一方で、自由主義国家(資本主義国家)では『機会の平等』は守られるべきだが、『結果の平等』は努力して成功することの価値を貶めるので望ましくないという意見が一般的なものとして聞かれる。 政治的課題・目標とされるべき『平等性』とはどのような平等なのかについて、原理的な政治思想を巡らせたのが、アメリカの哲学者ジョン・ロールズ(John Rawls, 1921年2月21日-2002年11月24日)である。ジョン・ロールズは著書『正義論(A Theo
このウェブページでは、『マイノリティ(少数者)とマジョリティ(多数者)の意見の集団内での影響力』の用語解説をしています。 セルジュ・モスコヴィッシが発見したマイノリティ(少数者)の可能性 C.ネメスが指摘するマイノリティ(少数者)が影響力を行使できる条件:内集団の仲間とみなされること セルジュ・モスコヴィッシが発見したマイノリティ(少数者)の可能性 従来の社会心理学では、多数決によって『世論形成を踏まえた政治的意思決定』が為される民主主義社会では、“マジョリティ(majority,多数者)”が“マイノリティ(minority,少数者)”に一方的な影響を与えるだけという考え方が主流であった。 この『マジョリティの支配性・マイノリティの従属性の二項対立図式』を示唆する集団心理(群衆心理)が『同調(conformity)』と呼ばれるものであったが、このマジョリティの『一方的な支配性・同調圧力の行
このウェブページでは、『マーシャル・マクルーハンの熱いメディアと冷たいメディア:公共圏とグローバル・ビレッジ』の用語解説をしています。 マーシャル・マクルーハンの熱いメディアと冷たいメディア コーヒーハウス・公共圏・公民の誕生:グローバル・ビレッジへ変容するナショナリズム マーシャル・マクルーハンの熱いメディアと冷たいメディア カナダの英文学者・文明評論家のマーシャル・マクルーハン(Marshall McLuhan, 1911-1980)は、メディアを『人間の身体の拡張』や『メッセージ(意味の伝達)』として解釈するメディア論を展開した。マーシャル・マクルーハンのメディア分類として良く知られている独創的な図式に、『熱いメディア(ホットなメディア)』と『冷たいメディア(クールなメディア)』の区別があるが、現代のメディアに対する認識ではこの区別の基準は少し分かりにくい。 『熱いメディア(ホットな
基礎心理学・応用心理学(臨床心理学)・精神医学・認知科学・脳科学などの分野の専門用語と基礎知識を簡単に解説していく心理学事典のウェブページです。各項目の情報の正確さには一定の注意をしていますが、この事典に書かれている用語の定義と説明には、筆者の私見と誤解が混入している場合があります。この心理学事典の情報は概略的な参考情報として書いていますので、最終的な知識・定義の確認は各自が「心理学や精神医学の成書(事典・参考書・概説書)」に当たってみてください。
このウェブページでは、『M.アルヴァックスの集合的記憶と歴史の社会学』の用語解説をしています。 歴史とは何か?歴史はなぜ対立を生むのか?:歴史の正面図と側面図 M.アルヴァックスの集合的記憶とマックス・ヴェーバーの歴史社会学 歴史とは何か?歴史はなぜ対立を生むのか?:歴史の正面図と側面図 過去の人物や事象を取り扱う『歴史(history)』をどのように把握するのかは、『言語・記憶・集団(国家)』を有する人間にとって本質的な問いかけである。私たちは一般的に歴史を『原始・古代・中世・近世・近代・現代』といった大きな区分に分けて認識しており、『生活様式・統治体制(権力・身分のあり方)・経済活動・価値観や理念』などの基準によってそれぞれの時代が区分されている。 古いものから新しいものへと『歴史的な事象(出来事)』をクロノロジカルに並べて、一直線の線分上に配置した出来事の時系列的な連鎖(直線的で連続
このウェブページでは、『マスコミの効果研究:議題設定効果・第三者効果』の用語解説をしています。 マス・コミュニケーション効果研究の歴史とマスメディア マスコミの議題設定効果・第三者効果 マス・コミュニケーション効果研究の歴史とマスメディア マスコミとは“マス・コミュニケーション(mas communication)”の略称であり、マス・コミュニケーションとは不特定多数に向けて画一的な情報を一方的に大量伝達するタイプのコミュニケーションのことである。マス・コミュニケーションを実現する媒体(メディア)のことを“マスメディア(masmedia)”と呼ぶが、代表的なマスメディアとして『テレビ・新聞・ラジオ・雑誌・映画』などがある。 マスメディアが行う画一的・一方的な大量情報伝達であるマス・コミュニケーションが、大衆の心理(価値判断)や行動にどのような影響を及ぼすのかを調べる研究を『マス・コミュニケ
DSM-5における溜め込み障害(Hoarding Disorder)の捉え方と診断基準 DSM-5では、物を過剰かつ大量に収集したり、集めた物を捨てることができないという『溜め込み障害(Hoarding Disorder)』が独立的な強迫関連障害として認められた。強迫的な溜め込み障害の原因は、心理学的・経験的に説明がつくものというよりは、過去に特別なトラウマ体験(物を捨てたことによる失敗の経験)がなくても発症する『脳の機能的障害』だと考えられている。 DSM-Ⅳでは溜め込み障害は『強迫性障害(OCD:Obsessive Compulsive Disorder)』の下位分類になっていて、『強迫的溜めこみ(compulsive hoarding)』という強迫行為の症状に注目されていたが、DSM-5では物を過剰に集めたり物を捨てられなかったりする特異的な行動が、独立的な精神疾患(強迫関連障害)の
以下は、『ドキュメント 気象遭難(羽根田治著、ヤマケイ文庫)』の紹介と感想になります。 『道迷い』に次いで登山で遭難する主要な原因の一つが、『気象(天気)の悪化・異常』である。その多くは、想定外の天気の変化だったり予想以上の悪化(悪天)だったりするが、『不意の雪崩・突風(強風による落石)』のように不可避に近いアクシデントに見舞われることもある。天気予報や現地の様子を確認して、できるだけ雨・雪が降らない晴天の日を選んで山に登るというのが安全登山の原則であるが、『冬期の登山・泊りがけの登山・長距離コースの登山』では常に想定外の気象変化のリスクが有り得るということを意識しておかなければならない。 本書では『春・夏・秋・冬の7つの気象遭難の事例』を取り上げているが、それぞれのケースの『異常気象・気象悪化の特徴』に着目することで、自分の登山に潜んでいるかもしれない気象遭難の可能性に気づきやすくなるよ
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このウェブページでは、『マックス・ウェーバーの官僚制とR.K.マートンの官僚制批判』の用語解説をしています。 マックス・ウェーバーの官僚制と近代組織の合理化過程 R.K.マートンの官僚制批判と逆機能論 マックス・ウェーバーの官僚制と近代組織の合理化過程 ドイツの社会学者マックス・ウェーバー(Max Weber,1864-1920)は、近代社会の最大の特徴を『合理化』として捉え、近代の歴史の展開を『呪術(迷信)からの解放』として認識していた。近代の合理主義的な組織が大規模化して構成員が増大していけば、必然的にメカニカル(機械主義的)に運営される『官僚制・官僚制化』が確立するというある種の運命論をマックス・ヴェーバーは唱えた。彼は個人の人格・意思が組織の目的の中に埋没する『官僚制』に、合理主義の極限を見ていたとも言える。 マックス・ウェーバーの構想する合理的な近代化のプロセスは、経済活動を『資
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