CBCテレビ:画像『写真AC』より「パイナップル」 生まれて初めて食べたパイナップルは缶詰だった。リンゴもミカンもブドウも、多くの果物は“生(なま)”のものを食べるのに「なぜ?」。パイナップル缶詰の日本での歩みを追う。 パイナップルは南アメリカの熱帯地方原産のフルーツ。果実の形が松かさに似ているため「Pine(パイン)」、味はリンゴのように甘酸っぱいため「Apple(アップル)」、ここから「パインアップル=パイナップル」と名づけられた。そんなパイナップルが日本にやって来たのは江戸時代の末期、当時はまだ琉球だった沖縄の石垣島にオランダ船が苗をもたらした。その苗を島の人たちが植えて、育てた実を食べてみたら美味しい。パイナップルはこうして島に根づいていった。 石垣島の環境はパイナップルの生育に適していた。沖縄の土壌は酸性土で、一般の作物には合わなかったが、パイナップルにはむしろ合っていた。また台