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小野伸二選手 引退
hoasissimo.hatenablog.com
こんばんは。ほあしです。 たいへんご無沙汰しております。 タイトルの通り、去る2月2日、『JET』発売を記念して開催された久保帯人先生のサイン会に行ってまいりましたので、個人的なレポートのようなものを書いてみます。ただ、サイン会に至るまでのほあしくん個人の動向や感情なども含めた本当に個人的な体験記なので前置きや余談がクソ長く、しかもかなり自慢みたいな話も出てきてしまいます。そこだけはあらかじめご承知おきください。 あと、たぶん文章だけだと会場内の様子はあんまりよく分からんと思うので、「サイン会 レポ」などでツイート検索してみると図解付きで説明してくれてるツイートが見つかると思いますので、お前の説明よくわからんわという方はまあそんな感じでお願いします。 サイン会前日のほあしくん わたしは夜行バスを使ってサイン会前日の早朝に東京入りして、ホテルに一泊してから会場に向かうというプランで行ってきま
こんばんは。ほあしです。 「はじめに」で申し上げた通り、今回から、『BLEACH』に隠された伏線と、その意味するところについて解説をしていきます。 記念すべき最初のテーマは、「黒崎兄妹の名前」です。 最初の記事にこのテーマを選んだのには理由があります。 それは、このテーマについて解説することによって、「『BLEACH』の作者って、後々の展開とか考えずにその場の思い付きだけで描いてるんでしょ?」という世間一般の認識を、ある程度は払拭できるはずだと考えるからです。 というのも、黒崎兄妹の名前には、物語が大きく進んでから登場したキャラクターやガジェットとの符合によって初めて見えて来る”秘密”があるからです。 前置きはここまでとして、ひとまず解説に入りましょう。 かなり長くなると思いますが、よろしくお付き合いください。 前提知識の整理 はじめに、解説を理解するにあたって最低限必要な前提知識を整理し
こんばんは。ほあしです。お久しぶりです。 今回のテーマは、『BLEACH』の”元ネタ”になっている(と、筆者が考えている)作品の紹介と、その作品が『BLEACH』に与えている影響の具体的な解説です。 『BLEACH』におけるキャラクターの造型や物語の筋立て、並びにそれらの諸要素から描き出される様々な表現について、実はそれらの大元になっていると考えられるような作品が過去に存在しています。 その作品と『BLEACH』とを照応しながら読むことで、『BLEACH』という作品を、従来とは少し違う角度から読むことが可能なのではないかと筆者は考えています。 今回もまたかなり長い話になりますが、よろしくお付き合いください。 松本大洋『ピンポン』 1996~1997年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)誌上で連載された、松本大洋の漫画『ピンポン』。神奈川県藤沢市の高校を舞台に、卓球に情熱を注ぐ
こんばんは。ほあしです。 お久しぶりです。 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 今回は、〈千年血戦篇〉で明かされた「斬月のおっさんの正体は千年前のユーハバッハの魂の欠片であり、一護の内なる虚とユーハバッハは、実はどちらも『斬月』の片割れでしかなかった」という設定を、過去の描写を振り返って検証してみようと思います。 (久保帯人『BLEACH』60巻187頁) (久保帯人『BLEACH』61巻13~14頁) 「斬月のおっさん」の正体は、一護の「死神の力」ではなく、「滅却師の力」の根源でした。『斬月』という名前だけでは、その正体を完全に言い表すには足りない存在だったのです。 この事実が明らかになった当初から、これはいわゆる「あとづけ」の設定ではないのかという疑義が散見されています。残念なことに。 しかしながら、 これまでに明らかになった情報を念頭に置いたうえで、過去
こんばんは。ほあしです。 大変ご無沙汰しております。 本日発売の『週刊少年ジャンプ』2018年33号に掲載されている、久保帯人先生による新作読切『BURN THE WITCH』の感想です。 これはさすがに感想をしっかり書いておきたい、書いておかねばならないと思い、久方ぶりの更新です。 よろしくおねがいします。 あ、いちいち言うまでもないこととは思いますが、各種ネタバレには一切配慮しませんのであしからず。 とりあえず全体的な雑感を。 非常に面白かったですね…。「魔女」「ドラゴン」「リバース・ロンドン」というキーワードと主人公二人のビジュアルが事前に公開されていたため、期待と想像を大いに膨らませていた(ほあしは『ハリー・ポッター』シリーズが大好きなのでもうキーワードの時点でワクワクが止まらなかった)のですが、その期待を遥かに大きく超えてくる作品でした。ロンドンの裏側とドラゴンをめぐる舞台設定は
こんばんは。ほあしです。 前回に引き続いて、『BLEACH』という作品タイトルに込められた意味づけについてお話しします。 今回のテーマは「白色人種と有色人種の戦いを戯画化した物語」としての『BLEACH』です。 結論から先に言うと、『BLEACH』の〈破面篇〉と〈千年血戦篇〉は、現実世界の歴史上でかつて実際に起きたある二つの「戦い」になぞらえて描かれている部分があります。そしてそれら二つの「戦い」はどちらも「白色人種による特定他人種の抹殺作戦(=広義の民族浄化)」であった、という共通点を持っているんですね。 具体的には、破面はスペイン人、滅却師はドイツ人といった白色人種になぞらえられています。彼らは白い仮面や装束を纏っていて、それが一種のトレードマークになっていますよね。 そしてそれらの勢力が滅ぼそうとしている現世の人間はモンゴロイド(=黄色人種)、死神は黒人といった有色人種になぞらえられ
ご無沙汰しております。 ほあしです。 週刊少年ジャンプ 2021年36・37合併号にて、『BLEACH』の新作読切が掲載されました。前号の告知欄で突然発表されたことなので本当に驚きですが、なにはともあれ、この読切についても感想などをあれこれ書いていこうと思います。よろしくお願いします。 二匹の金魚についての寓話。大きくて強い個体が死ぬことによって、弱かったもう一方の個体が却って活力を得て助かるよ、よかったね、という内容です。 おそらく複数のニュアンスがあって、一つは「これは強大な魂魄である隊長格の死と、強大な尸魂界によって口を塞がれてきた地獄との関係にまつわるエピソードですよ」という宣言。シンプルな比喩表現なのでこれは分かりやすいと思います。 そしてもう一つは「一勇の無知・無邪気さ」を暗示しているのでは、という気がしています。「ああよかった 大きい方は死んでよかったんだ」というあまりに無邪
こんばんは。ほあしです。 今回は、石田雨竜とその家族について思うところを述べていきます。 石田家という家族については今後の〈千年血戦篇〉のなかで大きくフィーチャーされるであろうと考えられます(なにせ「血」をテーマにした物語です)から、今のうちにまとめておきたいのです。 「自分のルーツ」としての「家族」 深読み2 ~「滅却師の未来」に関する幾つかの覚書~ - Black and White こちらの記事で、〈千年血戦篇〉は、一護が「自分のルーツ」と向き合うための物語としての側面を持っていると述べました。そして、一護と対になる存在として描かれている雨竜もまた、一護と同じように「自分のルーツ」と向き合うことになるだろう、とも。 (久保帯人『BLEACH』59巻135頁) ここでいう「自分のルーツ」とは、やはり「家族」のことであると筆者は思うのです。人間にとっての家族、とくに両親や祖父母というのは
こんばんは。ほあしです。 今回は、『BLEACH』において「太陽」と「月」が象徴するものについてお話しします。 『BLEACH』には、「太陽」と「月」を想起させるような描写、言葉、モチーフが至るところに登場します。それらを丁寧に観察することで、「一護が倒すべき敵」と「一護が護ろうとしているもの」の姿が浮かび上がってきます。 尸魂界のシンボルとしての「太陽」 『BLEACH』における「太陽」とは、まず第一に尸魂界のシンボルになっています。そのように言える理由は以下の通りです。 卍解=太陽十字 前回の記事で、卍解が「卍」という図形そのものの象徴になっている、という話をしましたね。「卍」は主に幸運の象徴として世界中で古くから使用されてきた図形なのですが、地域によってさまざまな発祥があります。その中で注目したいのが、古代のヨーロッパで発生した「太陽十字」という図形です。 太陽十字 - Wikipe
こんにちは。ほあしです。 今回のテーマは、『BLEACH』における「伏線」の扱われ方です。 先日の記事について、「さすがに深読みが過ぎるのではないか」「本当に作者はそこまで考えているものだろうか」という懐疑的な反応がありました。 たしかに、一読しただけで気付くことはまず不可能な隠蔽ですから、そう言いたくなる気持ちは大変よく分かります。 しかし、少なくとも『BLEACH』という作品については、『作中の描写を根拠にした深読みを行なってもよい』と判断できるような資料があります。 今回は、その資料の提示を以て上記の質問に対する回答に代え、同時に『久保帯人先生が「伏線」というものをどのように準備していて、またどの程度まで「伏線に気付いてほしい」と考えているのか』について、筆者の見立てをお話ししようと思います。 「深読みをしてもよい」という根拠 『BLEACH』には、いくつかのノベライズ作品が存在しま
「Black and White」にお越しくださり、誠にありがとうございます。 はじめまして。「ほあし」と申します。 続きを読む ご無沙汰しております。 ほあしです。 週刊少年ジャンプ 2021年36・37合併号にて、『BLEACH』の新作読切が掲載されました。前号の告知欄で突然発表されたことなので本当に驚きですが、なにはともあれ、この読切についても感想などをあれこれ書いていこうと思います。よろしくお願いします。 続きを読む どうも、ほあしです。 タイトルに書いてあるような話についてちょっと考えをまとめたいなと思ったんですが、Twitterでアレするにはちょっと長くなりすぎそうな気がするのでこっちでやります。 人に読ませるためではなく自分のための備忘録という感じで書いてるので、論理や発想の飛躍などが出てきた場合でも私自身が考えをまとめるにあたって不都合が出てこない限りは特に直す気はありませ
こんばんは。ほあしです。 本記事から2~3回にわたって、『BLEACH』というタイトルに込められた意味づけについてお話しします。 作品中に「ブリーチ」という言葉自体がほとんど登場しておらず、またこの単語と明らかに関連があると誰もが判断できるような分かりやすい描写がほとんど為されていないにも関わらず、なぜこの作品には『BLEACH』という題名が冠されているのか。物語を丁寧に読解していけば、その答えが見えてきます。 筆者が今回提示しようと考えている「意味づけ」は、以下の2点です。 「罪を洗い流す物語」としての『BLEACH』 「白色人種と有色人種の戦いを戯画化した物語」としての『BLEACH』 これだけでは何が何やら分からないと思いますが、ひとまず本記事では1についてのみお話しします。2については次回以降に。 例によって作品中の描写を元にして考えていきましょう。 "bleach"という語そのも
こんばんは。ほあしです。 お久しぶりです。 今回は、これまでの記事で書いてきたような、作品そのものの描かれ方や読まれ方の分析とは少し趣を変えて、『BLEACH』の世界観というか設定というか、そういうものについてアレコレ考えてみようと思います。作中の描写を根拠として逐一提示してはいますが、主旨は筆者のきわめて個人的な妄想解釈です。 テーマは前回予告した通り、「虚・滅却師・完現術者の共通項」です。 これら三種族の能力及び生態には、ある共通項が存在します。その共通項から、筆者は〈千年血戦篇〉のキーパーソン「ユーハバッハ」についての仮説を導き出しました。今回はその仮説をご紹介しようと、こう考えているわけです。 情報の整理 まずは、虚・滅却師・完現術者の能力・生態の詳細を整理しておきましょう。 虚の生態 (久保帯人『BLEACH』1巻24,117頁) (久保帯人『BLEACH』28巻62頁) (久保
こんばんは。ほあしです。お久しぶりです。 前回、前々回に引き続き、『BLEACH』のタイトルに込められた意味について、「白色人種による民族浄化を戯画化した物語」としての側面に注目しながらお話ししていきます。 今回は、現在もジャンプ誌上で継続中の終章〈千年血戦篇〉がテーマです。しかしなにぶん未完結のエピソードですから、現時点で可能な議論が限られているということを予めご了承ください。 〈千年血戦篇〉=ナチス・ドイツの世界侵略 〈千年血戦篇〉では、滅却師の軍勢『見えざる帝国』が尸魂界へ攻め込み、破壊の限りを尽くします。「白い装束の滅却師」が「黒い着物の死神」の領土に攻め込むわけですから、やはり”bleach”という言葉の意味に沿った物語になっています。 この物語の基盤には、「第二次世界大戦」があります。 前提知識の整理 例によって高校世界史のおさらいから。 20世紀半ば、国民社会主義ドイツ労働者
こんばんは。ほあしです。 今週のBLEACHの感想です。 『BLEACH』第686話「Death&Strawberry」 誌面上の位置的にはセンターカラーですが、「最初の左ページでコマを割り、めくった見開きでカラー扉絵」という流れは通常なら巻頭カラーで行なわれるものですね。このようにセンターカラーでカラーページを都合3枚貰っているということ自体がかなり珍しいですから、これは最終回を飾るための特別な図らいと見てよいと思います。 内容についてですが、一護の息子・一勇(かずい)がひよ里たちの拠点に忍び込んでいるようです。外で遊んでいてたまたま立ち寄っただけなのか、あるいは何か霊的な変化などを感じ取ったりしたのかは分かりませんが、ひよ里に怒鳴られると特に執着もなく逃げ出したようなので、まああまり大した理由はなさそうです。 カラーの扉絵ですが、現世の面々+阿散井夫妻というメンバーですね。みんなが着て
ご無沙汰しております。 ほあしです。 本日発売の週刊少年ジャンプ2020年38号にて、久保帯人先生の新作『BURN THE WITCH』の短期集中連載が始まりました。 今作は、中編アニメーション映画としての公開を前提とした全4話構成とのこと。 この記念すべき作品について少しでも多くの方に興味を持っていただきたく思い、各話感想などものしたいと思った次第です。 よろしくお願いいたします。 まず、全体的な感想を端的に述べますね。 情報量多すぎません?????? 「ウイング・バインド」の上層部の人がいきなりどっさり出てきて、正直言ってかなりビビりました。本当に中編アニメの尺(一般的には60~90分くらいですよね)に収まる話になるんでしょうか。 もちろん、この第1話で出てきた新たなキャラクターの中にも、その出番の大きさにはある程度差が出てくるのだろうと思いますが、にしても、こうして顔と名前を出したか
「Black and White」にお越しくださり、誠にありがとうございます。 はじめまして。「ほあし」と申します。 はじめに 本ブログでは、2014年10月現在、週刊少年ジャンプ誌上で連載中の作品『BLEACH』についての所感(感想・考察・批評etc...)を中心に更新していこうと考えています。 説明文にもある通り、『BLEACH』以外、もっと言えば漫画以外の話もするかもしれません。というか間違いなくします。その場合はおそらくアニメの話が主だったものになるだろうと思われます。 またその過程では、個別の作品に対する言及ばかりでなく、アニメや漫画という表現様式一般に対する筆者の観方、読み方を述べることもあろうかと思います。いわゆる「表現論」や「ジャンル論」と呼ばれる枠組みの議論です。 つまるところ、筆者がその時に興味のある作品についてアレコレ語るための場なんだな、と思ってくだされば間違いあり
こんにちは。ほあしです。 今週の『BLEACH』の感想です。 『BLEACH』第619話「The Betrayer」 先週に引き続き、一護とユーハバッハのやり取りから始まります。先週からユーハバッハが特に強く主張している「思い通りになるかどうかは 私のこの眼が決める事だ」という信念や、滅却師の「血」によって人間の行動が規定されるという考え方は、いわゆる決定論者のそれですね。それも神学的決定論と遺伝子決定論の併せ技という筋金入りです。一護に対して「お前の意志は全て 私の意志と繋がっている」と言いきり、一護本人の自由意志の介在をほぼ否定してしまっていますから、これは明らかと言っていいでしょう。また、これほど分かりやすい描写が続いているのですから、キリスト教的宗教団体が「見えざる帝国」のモチーフの一つになっているという見立てもまた、もはや間違いないものと考えてよいだろうと思います。また、この台詞
こんばんは。ほあしです。 前回に引き続き、『BLEACH』と『ピンポン』の併読を行ないます。 よろしくお付き合いください。 前回は、 『BLEACH』の主人公としての一護の行動とその物語上の役割が、『ピンポン』の主人公の一角であるペコの在り様をなぞるようなかたちになっている、という点。また、そのように一護を眺めてみることで、『BLEACH』がしばしば「主人公の存在感が無い、空気だ」と言われる理由の少なくとも一部を見出すことができる。 この点についての解説をしないままに記事を終えてしまいましたので、これをそのまま今回の記事のテーマにします。 まずは、 「一護の行動とその物語上の役割が、ペコの在り様をなぞるようなかたちになっている」という言葉の意味を説明する必要がありますね。 これについては、『BLEACH』と『ピンポン』の作中に繰り返し登場する「ヒーロー」という単語の使われ方と、それぞれの物
こんばんは。ほあしです。 前回の記事について、簡単な補足をしておきます。 伏線その1 ~黒崎兄妹の名前~ - Black and White この記事の議論において、筆者が提示するべき論拠および前提知識に若干の不足があったと判断したためです。 その"不足"とは、以下の三点です。 『滅却師(クインシー)』という単語のアルファベットによる綴りが"quincy"である、ということの根拠 そもそも『完現術者』ってなによ?という説明 夏梨が『完現術者(フルブリンガー)』の資質を持っている、という判断の根拠となる作中の描写 正直、これらはすべて「単行本を読めば分かるので、買うなり借りるなりして読んでください」と言ってしまうことも出来るんですが、『BLEACH』という作品は破面篇の半ばあたりで多くの読者が一度脱落したため、それ以降に登場したキャラクターや設定についての知名度がやや低いという現実があります
こんばんは。ほあしです。 今週のジャンプの感想です。 ◆『僕のヒーローアカデミア』No.134「ガッツだレッツラレッドライオット」 ガッツだレッツラ・・・。堀越先生のサブタイ付けるセンス、やっぱりあまり好きになれない感じですね・・・。要所要所ではしっかりキメてくるものの、「基本的には格好良いサブタイを付けない」というのが個人的に結構つらいところです。格好良くかつ端的に内容を言い表したサブタイが好きなので・・・。 ファットガムの「脂肪吸着」、刃物すら無効っぽいですが、「何でも吸着して沈められる」という能力が具体的にどういうことなのかイマイチよく分かりませんでした。触れたものはどんなものでも吸着して包み込んで威力を殺す、みたいなことなんでしょうか。何にでもベタベタと吸い付く流動体は切れないでしょ?みたいな。まあ細かい原理は措いとくとしても、ほぼ物理攻撃無効と考えると相当強いですね。制圧能力めっ
こんばんは。ほあしです。 今週のジャンプの感想です。 ◆『僕のヒーローアカデミア』No.118「意味のない戦い」 かっちゃんの懊悩、虚を突かれました。たしかに、かっちゃんの立場であれば、オールマイト失墜のきっかけを作ってしまったとして自責の念に駆られても不思議ではないんですよね。このあたりの心理については完全に見落としていました。もちろん一番悪いのはヴィランの連中であって、ただただ誘拐の被害者でしか無いかっちゃんには何の責任もないんですが、だからといってかっちゃんが自分自身の無力を許容できるということにはなりませんからね。そこにさらにデクに追い越されてしまったことへの焦燥が追い討ちをかけてきて、「どうすればいいかわからない」になってしまい、いまデクにそれらのモヤモヤをぶつけてしまってると。 で、デクはこれを受け止めてやろうと覚悟を決めたわけですが、しかしデクとしては、これが「意味のない戦い
こんばんは。ほあしです。 今週のBLEACHの感想です。 『BLEACH』第685話「無欠の果て」 久々のセンターカラーですね(完結カウントダウン開始時のアレは「センターカラー」枠ではなく「衝撃の大発表」という名目の特別枠で、そのためにカラーイラストが特別に描き下ろされたという扱いでした)。晴れ渡った青空を見つめて立つ一護の図です。連載15周年の一護(イチゴ)イヤーという意味でもふさわしい扉絵だなと思います。 本編の話に入りましょう。ユーハバッハ率いる「見えざる帝国」との死闘から十年が経過しているようです。浮竹の墓標に献杯して、京楽は独り語ります。双極の丘に寄り添うようにして何やら巨大な建造物が存在していますが、その立地と形状から判断するに、たぶんこれが新しい双極の磔架なのかなと思います。〈尸魂界篇〉で一護に破壊されて以来ずっと(といってもほんの2年弱ほどですが)放置されていたものが、今回
こんばんは。ほあしです。 今週のBLEACHの感想です。 『BLEACH』第651話「The Theatre Suicide SCENE 5」 京楽が青年だった頃のワンシーンから始まりました。七緒の母親は、京楽の兄嫁、つまり義姉にあたる人物だったんですね。その娘である七緒は京楽の姪ということになります。「京楽は上級貴族の次男坊として生まれた」という設定は単行本のオマケページの中でかなり以前に紹介されていましたが、その設定がこういうかたちで活かされるとは思いませんでした。また、京楽の兄の家の庭先などでしょうか、回想の中にちらちらと「黒松」の木が描かれていますね。京楽の卍解の名は結局『枯松心中(読みについては二転三転しすぎているのでまだ不明瞭)』に落ち着いたようですが、「松の木」というのが京楽の原風景にあるのかもしれませんね。 (久保帯人『BLEACH』18巻巻末) 京楽たちを見失ったリジェは
こんばんは。ほあしです。 今週の『BLEACH』の感想です。 『BLEACH』第625話「LIVING JAGUAR」 今週のタイトル「LIVING JAGUAR」は、「生きていたジャガー」とでも訳せるでしょうか。言うまでもなくグリムジョーのことを指しています。「死んだと思ってたか?」とグリムジョー自身がわざわざ口にしているところからも明らかです。破面篇における一護との戦いで死んでいても何らおかしくはなく、かといって「間違いなく死んだ」と断定できるような描写をされたわけでもなく、それどころか(前回の記事で説明したように)生存を仄めかす描写が随所にちりばめられていた彼がやはり生きていた、ということです。 また、「JAGUAR」という単語にも注目しておきたいですね。『豹王(パンテラ)』という名(panteraはスペイン語で「豹」の意)の刀剣解放を持つ彼ですが、やはりそのモチーフとして動物の「ジ
こんばんは。ほあしです。 『BLEACH』完結以来、たいへん久々のブログ更新です。 『BLEACH』が完結したことで更新を一旦止めていたわけですが、別にこのブログは『BLEACH』のことしか書いちゃいけないという縛りがあるわけでもなく、そもそもは私がマンガやアニメの感想をまとめて吐き出せる場として始めたものでした。ただ私のなかで『BLEACH』という作品の優先順位が極めて高く、またそれに対する反響もなかなか大きかったので、なし崩し的に「このブログは『BLEACH』の記事しか書かない」的な流れになっちゃってたというだけで。 で、『BLEACH』完結の衝撃も少しは和らいできたので、週一回のジャンプ感想だけでも再開しようかなと。もちろん『BLEACH』以外の作品の各話感想です。とはいえ掲載作品全ての感想を書こうというわけではなく、個人的にしっかり読んでいるほんの幾つかの作品にしぼったものになる見
こんにちは。ほあしです。 先日の感想記事(『BLEACH』第632話「friend 2」の感想・考察)でお約束した通り、今回は、『BLEACH』という作品のなかで「神」を象徴する記号としてたびたび登場している「*(アスタリスク)」の紋章についてお話しします。更新が遅くなってすみませんでした。 『BLEACH』には、「神」を象徴する記号として、「*」のかたちをした紋章がたびたび登場しています。作品の中で「神」に近い存在として描かれている何人かのキャラクターには、何らかのかたちで「*」の紋章が付随して描かれているのです。 今回は、そういった作品内の描写をご紹介したうえで、なぜ「*」の紋章が「神」の象徴として用いられているのか、わたしの見立てをお話しします。 「神」に近い人物と、それにまつわる描写の具体例 CASE 1. 井上織姫 (久保帯人『BLEACH』5巻163,170,184頁) (久保
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