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ノーベル賞
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「アライグマの死体に湧いた数万匹のウジを全部回収した研究者がいる!」そんな驚きの投稿がXで話題になりました。注目されたのは日本大学生物資源科学研究科の博士課程に在籍する橋詰茜さんの研究ですが、意外なことに当初は死体を食べにくる動物を観察するだけで、ウジを調べるつもりはなかったそうです。ウジを数えるにいたった経緯をうかがうと、その背景には「死体」という資源を舞台に複雑に絡み合う、多種多様な生き物たちの営みがあることがわかってきました。 指導教員の中島啓裕先生(日本大学生物資源科学部動物学科 准教授)にも同席していただいたインタビューの模様をどうぞ! ※編集部注:本文中に動物の死骸やウジの画像が登場します。苦手な方はご注意ください。 橋詰茜さん(左)と、指導教官の中島啓裕先生(右) 自動撮影カメラでなにかやろう!から研究が始まった ――動物の死体利用というテーマで研究をされようと思ったきっかけ
京都大学農学研究科修了。博士(農学)。信州大学理学部助教授、京都大学理学研究科准教授などを経て、2009年より現職。専門は生態学で、適応分化、種分化による種の多様化機構、近縁種の共存機構など、生物の多様性に関する研究を昆虫を対象として行っている。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、誰にも振り返られなかった生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちと生き物との出会いから、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。そしてもちろん基本的な生態や最新の研究成果まで。生き物たちと研究者たちの交流が織りなす、驚きと発見の世界に誘います。 第11回目は、「17年に一度の大発生」がニュースで話題になっている周期ゼミについて、京都大学の曽田貞滋先生にお聞きしました。それではどうぞ
1951年島根県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、同大大学院美術研究科修了。東京藝術大学では、文化財保存学専攻保存修復日本画研究室の教授として後進の育成に取り組みながら、社会連携センター長として「クローン文化財」をはじめとする藝大発のイノベーションを社会に発信。また裏彩色という古典技法で作品を制作し、再興日本美術院(院展)受賞多数。 これまで数多くのSF映画の題材になってきた、「クローン」の存在。実はアートの世界にも「クローン文化財」と呼ばれるモノがあり、展覧会まで開催されているんです。本物の文化財と見た目は同じですが、これまでの複製品とは違う……。そんなクローン文化財を制作する東京藝術大学の宮廻正明先生に、その成り立ちや、今後の展開についてオンラインでインタビュー。進化したクローン文化財には、驚きの展開が待っていました。 インタビュー前にクローン文化財を見てびっくり!宮廻先生に
脳や遺伝子からこころの複合的なシステムを探り、自己、他者認識、自己と他者をつなぐ共感、創造性と身体技法、ICT技術とのかかわりなどを研究テーマとし、対人葛藤の予防解決、新しい価値や世界観、意味の創造を通じて社会に貢献することをめざす。著書に『なぜアヒル口に惹かれるのか?』(角川新書、2010)『脳の報酬系』(丸善出版、2019)『「無心」の心理学』(身心変容技法研究、2019)など。 ♠ほとぜろ 感情というものはいろいろとやっかいで、これがなければ、もっと仕事が進むのに、と思うこともあります。そもそも、人間の感情とはどこからくるのでしょうか。 ♠野村先生 感情は、脳内の扁桃体というところから生まれると言われています。扁桃体は外の環境から信号を受け取って、それが自分にとって危険か安全か、何かいいことがあるのかそうではないのか意味づけをし、危険なら不快、安全なら快というような感情を引き起こしま
成田国際空港のパブリックアートや、2019年の大河ドラマ「いだてん」のタイトルバック画、小説の挿画など、幅広い制作活動を展開する画家・山口晃さん。 10数年前、美術館で山口さんの作品を初めて見たときの驚きは忘れられない。一見、どこかで見たことがあるような《洛中洛外図》だが、よくよく見ると、描かれた人物の身なりは江戸時代から明治・大正、現代と思われるものが入り交じり、一つの画面で時代が行ったり来たりする上に、京都タワーは大きめのローソクに置き換えられ、随所にダジャレが仕込まれ(たとえば『仁和寺』は、『みんな「ぢ」』で厠(かわや)に行列ができている、といった具合)、虚実ないまぜになった画面に、時間を忘れて見入った記憶がある。 その独特すぎる発想はいったいどこから来るのだろう? 先日(2021年5月31日)、山口さんが講師として京都芸術大学の公開講座「日本芸能史『型と創造』」に登壇されると知り、
物心ついたころから貝の採集に没頭。岡山大学農学部助教授を経て、2007年より現職。分類学者として多くの貝の新種を記載する傍ら、環境省レッドリスト・レッドデータブックの編纂や軟体動物多様性学会の運営にも携わっている。軟体動物多様性学会のTwitterアカウントの中の人として、貝類の分類、生態、保全について発信中。 「でんでんむしむしカタツムリ♪」と歌にも歌われているカタツムリ。街中に限定すると、以前と比べて見かける数が減ったように感じるのは筆者だけだろうか?実はそれ、身近な環境の変化の表れかもしれないのである。 「その地域の環境変化を知るうえで、貝類は“炭鉱のカナリア”なんです」 そう主張するのは、貝類の分類学を専門とする岡山大学の福田宏先生だ。軟体動物多様性学会公式Twitterアカウントの中の人としてつぶやき始めるや、瞬く間にバズりツイートを連発して一躍生き物クラスタの時の人となった福田
愛媛大学大学院連合農学研究科生物環境保全学専攻にて博士課程を修了後、自然科学研究機構基礎生物学研究所・特別協力研究員、同生理学研究所・専門研究職員などを経て、2014年より現職。アリ科の昆虫の生殖機構、とくに女王アリの精子貯蔵メカニズムが研究テーマ。飼育しているアリたちの様子を研究室のYouTubeアカウントで配信中。 研究室HP 研究室日記 「地球上の全人類の重さと全アリの重さはほぼ同じ」というトリビアを聞いたことのある人は多いと思う。この話が本当かどうかはさておき、この世界には途方もなくたくさんのアリが今も暮らしていることは間違いない。 今回は、そんな膨大な生息数を支えるべくせっせと産卵を続ける女王アリの生態について、甲南大学の後藤彩子先生にお聞きした。後藤先生が研究材料として主に使っているのが、日本で普通に観察できるキイロシリアゲアリ(通称:キイシリ)だ。 社会性昆虫の社会性ってどう
1967年東京生まれ。沖縄県・宮古島の民俗宗教・シャーマニズム研究から出発し、現在も那覇という都市の複雑な成り立ちに注目した研究を行うほか、大学キャンパス内の都市伝説から韓国の怪談等にいたるまで、多岐にわたるフィールドを調査。著書に『民俗学を生きる』(晃洋書房)、『日本より怖い韓国の怪談』(河出書房新社)、『みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ?』(平凡社)などがある。 日本でもっとも有名な民俗学研究といえば、柳田國男が岩手県遠野地方(現在の遠野市)を訪れ、その地域の伝承をまとめた『遠野物語』で間違いないだろう。民俗学にまったく興味のない人でも、その名前は聞いたことがあるのではないだろうか? そのせいか、私たちが民俗学にたいして抱く印象はどうしても「田舎の伝承を調べる学問」というものになってしまいがち。 そんな従来の民俗学のもつイメージを、「ヴァナキュラー」という言葉で払拭しようと試み
博士(理学)。2013年9月、琉球大学大学院理工学研究科海洋環境学専攻博士後期課程にて学位を取得。同大学の理学部海洋自然科学科生物系 非常勤講師、熱帯生物圏研究センター 西表研究施設のポスドク研究員や協力研究員、技術補佐員などを経て、2017年5月より現職。専門は、甲殻類の寄生虫をメインとした動物分類。日本甲殻類学会、日本動物分類学会などに所属。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、誰にも振り返られなかった生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちと生き物との出会いから、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。そしてもちろん基本的な生態や最新の研究成果まで。生き物たちと研究者たちの交流が織りなす、驚きと発見の世界に誘います。 第7回目は「フクロムシ×吉田隆太特任
博士(理学)。琉球大学大学院 理工学研究科 博士後期課程修了。沖縄県水産海洋研究センター、滋賀県立琵琶湖博物館などを経て現職。専門は等脚目ウミクワガタ科の分類・生態学、地域自然史。現在は、山陰海岸の海の生物の展示や教育普及を行いながら、日本各地の研究者と協力して海の生物相調査を行っている。著書に『海のクワガタ採集記:昆虫少年が海へ』(裳華房、2017年)。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、誰にも振り返られなかった生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちと生き物との出会いから、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。そしてもちろん基本的な生態や最新の研究成果まで。生き物たちと研究者たちの交流が織りなす、驚きと発見の世界に誘います。 第8回目は「ウミクワガタ×
筑波大学大学院修了。博士(言語学)。日本学術振興会特別研究員、筑波大学人文社会系助教を経て東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)特任研究員に着任。2018年より、U-PARL副部門長(特任准教授)。専門は言語学・人文情報学で、ヒエログリフ、ヒエラティックをはじめとした古代エジプト文字の言語研究およびデータベース構築に取り組んでいる。 漫画や映画といったポップカルチャーを見渡してもわかるように、古代エジプトほど現代人に愛されている古代文明はないだろう。中でも、神秘的なヒエログリフ――絵物語のようにも見える独特の文字に想像力が掻き立てられる人は多いのではないだろうか。 ヒエログリフの他にも古代エジプトを知る上で欠かせない文字がある。そのひとつが神官文字、ヒエラティックだ。ふたつの文字はどのように使われていたのか? 解読する方法とは? 東京大学の永井正勝先生(
専門は美学、現代アート。もともとは生物学者を目指していたが、大学三年次に文転。2010年に東京大学大学院博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。著書に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『手の倫理』(講談社・2020年10月9日発売)等多数。 「利他学」という学問をご存じでしょうか? 「利他=自分でないもののために行動すること」について考える、これまでのどのジャンルにも当てはまらない新しい学問です。 利他と言われてもあまりピンとこない?自分以外のためにって、ちょっと偽善的に感じてしまう? そんな方こそぜひ読んでみてください。利他のイメージががらりと変わるかもしれません。 いま改めて利他について考える理由とは?2020年2月、理工系大学発の人文社会系の研究機関として、東京工業大学「未来の人類研究センター」が誕生しました。 センター
博士(理学)。琉球大学大学院 理工学研究科 博士後期課程修了。琉球大学大学院 理工学研究科 博士研究員、琉球大学 農学部 与那フィールド ポスドク研究員などを経て現職に。熱帯から温帯にかけて分布する哺乳類媒植物(主にマメ科トビカズラ属)の送粉生態や、琉球諸島に生息している動物の生態について研究中。ケナガネズミに関しては、食性、樹洞利用様式、繁殖行動などの基礎生態を研究している。2018年度に日本植物学会若手奨励賞、2019年度に日本哺乳類学会奨励賞を受賞。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、誰にも振り返られなかった生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちと生き物との出会いから、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。そしてもちろん基本的な生態や最新の研究成果
京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)、京都大学霊長類研究所 教務補佐員、三重大学教養教育機構 特任講師を経て現職に。カモノハシを含む哺乳類の歯や頭骨の形態進化を研究。2016年度に日本哺乳類学会奨励賞、2019年度に日本進化学会研究奨励賞を受賞。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、よく知らない生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちはその生き物といかに遭遇し、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。もちろん、基本的な生態や最新の研究成果も。生き物たちと研究者たちの交流が織りなす、驚きと発見の世界に誘います。 第3回目は「カモノハシ×浅原正和 専任講師(愛知学院大学)」です。(編集部) 見た目も特徴も風変わ
「生き物を大切にしよう」。 誰もが子どもの頃に教わることだが、生きていくためには多かれ少なかれ他の生き物の命をいただかなければならない時がある。こうした矛盾に向き合う受け皿になってくれるのが、たとえば仏教の教えだ。 五重塔で有名な興福寺では、隣接する奈良公園の猿沢池に魚を放流する「放生会(ほうじょうえ)」という伝統行事が毎年行われている。むやみな殺生を戒め、生命はみな平等であるという教えを体現する行事として親しまれてきた。 その放生会で今年、近畿大学の協力のもとで学術的なアプローチによって画期的な取り組みが始まったという。取材してみると、お寺と研究者それぞれの命への向き合い方、そして奈良公園に秘められた自然と人間の関わりが見えてきた。 時代を反映し、刷新される伝統行事興福寺の放生会は、すべての生命は平等であるという仏教の教えのもと、毎年4月17日に行われる伝統行事だ。僧侶や地元の人々が手桶
HOME大学を楽しもう体験レポートデジタルアーカイブを楽しむ(1):足を踏み入れたが最後、愉快妖怪に引きずり込まれる底なし沼! 「国際日本文化研究センター」データベース 新型コロナウイルスの感染拡大防止で、思うように外出ができないという状態が続き「家にいながら楽しめる、学べるコンテンツを探す機会が増えた」という声を耳にします。 そこでおすすめしたいのが、大学や研究機関のデジタルアーカイブ。研究機関ならではの専門性を活かして収集された貴重な資料が大量にアーカイブされ、ネット上で公開されています。見ているだけで楽しい画、あっと驚くような本、自分の育った地域の昔の写真、そんな資料も見つかるかも知れません。 ほとんど0円大学では、ぜひ一度はアクセスして欲しいデジタルアーカイブを、数回にわたって紹介していく予定です。第1回目は京都にある「国際日本文化研究センター」(通称・日文研)の怪異妖怪関係データ
動物生理学者。大阪市立大学大学院 理学研究科 後期博士課程 生物地球系専攻修了。大阪市立大学の特任教員、ウェスタンオンタリオ大学(カナダ)での博士研究員を経て、京都大学大学院 理学研究科 動物学教室の助教に。主な研究課題は、ナメクジの生活史の解明、新規移入種マダラコウラナメクジの日本における分布可能域の推定、チャコウラナメクジにおける低温耐性の生理・分子基盤の解明など。 著書に『ナメクジ――おもしろ生態とかしこい防ぎ方』(田中寛との共著/農山漁村文化協会)、「ナメクジたちの春夏秋冬」(中嶋康裕編著『貝のストーリー――「貝的生活」をめぐる7つの謎解き』所収/東海大学出版部)など。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、誰にも振り返られなかった生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。
専門は文化人類学。南アジア民族誌。広く宗教、暴力、軍隊、ジェンダーやセクシュアリティの問題について論じる。1986年Sacrifice and Power: Hindu Temple Rituals and Village Festivals in a Fishing VIllage, Sri Lankaでロンドン大学博士(人類学)。2017年日本文化人類学会・学会賞受賞。 ♠ほとぜろ 今回は、エッチについてという、普段なかなか正面から話すことのないテーマです。エッチとはまず、生殖活動ですよね。 ♠田中先生 そうなんですけど、そうでもないんですね。人間のセックスとその他の脊椎動物のセックスとの一番の違いは、人間の女性には動物のように、繁殖期や発情(排卵の兆候)が明快ではない、ということです。その理由はいろいろ言われていますが、確かではありません。たとえば、出産後メスだけで育てるのは難しいか
2月14日、Twitterにこんなツイートが投稿され、バズった。 宇宙の果てにあるブラックホールなどからやってくる「宇宙線」が飛び込んでくるとピカッと光る、手に乗るサイズのモニタを作りました。京都のティーエーシー社さんとの共同開発。科学と芸術の境界領域で、「宇宙線で光るインスタレーション作品」とか興味ある芸術家さんいませんか?#EnotoLab pic.twitter.com/nllwfpOZf7 — Teruaki Enoto | 榎戸輝揚 🧲⭐️🛰⚡️ (@teru_enoto) February 13, 2020 果たして、これは何? この素朴な質問を抱えて、ツイートの投稿主である、理化学研究所の理研白眉研究チームリーダー、榎戸輝揚さん(X線天文学/高エネルギー大気物理学)にインタビューを敢行した。 宇宙から到来する粒子に反応する、「おもちゃ」まず、これは何であり、何がどうなって
1962年、大阪市生まれ。京都大学文学部卒、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。専門は「数理哲学」。確率論・統計学の哲学、科学的実在論、シミュレーション科学・カオス研究の哲学、カントの数学論、スコーレムの数学思想、分析アジア哲学など多岐にわたる。 ♠ほとぜろ シリーズ初回から、死の話題になるとは思いませんでした…。 ♠出口先生 確かに、縁起はよくありませんが、救いのある話になる予定なので、安心してください。今回の「死」というのは、自分が「死ぬ」こと、そして人に「死なれる」ことを指します。ここで言う「人」とは、特に身近な相手、家族や恋人、人でなくても愛犬でも、とにかく愛しい相手のことです。自分が死ぬのは「一人称の死」、愛しい相手に死なれるのは「二人称の死」として、まずは、二人称の死について。 ♠ほとぜろ 愛しい相手に「死なれる」のは嫌に決まっています。 ♠出口先生 そうですね。病気で長
梅田に堂々とそびえ立つ、高さ125mの都市型タワーキャンパス阪急梅田駅前に広がる茶屋町エリア。多くの商業施設が立ち並ぶ一角に、2017年4月、新たな高層ビルが加わった。また新しい商業施設ができたのか? それともオフィスビル? タワーマンション? と思って近づくと、入り口の看板には「大阪工業大学 梅田キャンパス」の文字。そう、ここは紛れもなく大学のキャンパスなのだ。 高さ125m、地上21階、地下2階建ての高層キャンパスは、名付けて「OIT梅田タワー」。よくあるサテライトキャンパスではなく、ビル1棟丸ごと大阪工大! 既存のロボット工学科と空間デザイン学科に加え、新学科のシステムデザイン工学科で構成される「ロボティクス&デザイン工学部」の学生約900人が、ここを舞台に学んでいる。 こうなると一般人には関係の無い場所に思えてくるのだが、このキャンパスのテーマは“すべての人に開かれたキャンパス”。
以前ご紹介した市民参加型プロジェクトの「みんなで翻刻」。この中心となっている京都大学古地震研究会の合宿にいき、「みんなで翻刻」が誕生するまでと、今後についてお話しを伺った。 2016年10月に開設されたウェブサイト「みんなで翻刻」。くずし字が読める人の力で活字化されていない地震史料を翻刻していく、市民参加型研究プロジェクトだ。今回は古地震研究会の合宿でこのサイトを使うと伺い、現場におじゃました。合宿の会場ではすでに10人以上の参加者の方々が「みんなで翻刻」を使い、翻刻を進めている。 ※翻刻 写本や版本などを原本通りに活字に組むなどして新たに出版すること。ここでは写本や版本に書かれたくずし字を読んで活字にしていくことを指します。 この日翻刻作業が行われていたのは「善光寺地震聞書」という、1847年に信州の善光寺平(現在の長野県長野市を中心とした盆地)で起こった直下型地震に関する聞き書き集。
近世以前のくずし字を学ぶために開発された「くずし字学習支援アプリKuLA」。前回は開発までの経緯と収録コンテンツについて語ってもらった。今回はアプリそのものの操作感やデザイン、さらに今後の展開について伺った。 アプリのこだわりは細部の操作やデザインに及ぶ。アプリを開発する上で、使い心地の面もかなりのこだわりを詰め込んだという。 なるべくストレスなく学習できるよう、操作面でかなり細かな調整が入ったことは、実際のアプリを使っていても感じる。 「スマートフォンで使うため、小さな画面に出てくる情報の制御と操作感にこだわりました。 操作面では、例えば、次の文字に移動するとき。戻るボタンをタップする手間をへらし、スワイプで文字間を移動できるようにしました。 また、用例集にもスワイプで楽に移動できます。このあたりはモニターを募り、何度もテストしてもらいました。 収録資料を読むメニューについても同じです。
先日大学アプリレビューvol.10で紹介した「くずし字学習支援アプリKuLA」。このアプリ開発の中心を担っているのが、大阪大学文学研究科の飯倉洋一教授と同じ文学研究科の大学院生、そして京都大学文学研究科所属で大阪大学特任研究員でもある橋本雄太さんだ。 今回はアプリ開発の裏側を伺うため、大阪大学を訪ねた。 くずし字学習支援アプリはこうして生まれた。取材に訪れた私を迎えてくださったのは、主にアプリの実装を担当された橋本雄太さん、デザインを担当した平井華恵さん(大阪大学)、収録文字の選定や蒐集を行った久田行雄さん(大阪大学)とダニエル・小林ベターさん(大阪大学)の4人。 残念ながら飯倉洋一教授は今回お話を伺うことはできなかったが、開発に関わるさまざまな話を伺うことができた。 そもそも、このアプリを開発しようとしたきっかけは何だったのか。まずはその理由を伺った。 「現在国文学研究資料館では、所蔵す
最先端研究を体感!大阪大学のイベント『キラめく科学・トキめく未来』に行ってきました! 万博記念公園近くのららぽーとEXPOCITY。ここで大阪大学の最先端研究にふれられるイベントがあると聞き足を運んでみました。 体験イベント、ミニレクチャー、展示など通じて、子どもから大
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